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2015.09.04

【寝屋川市中1事件】保護者への罰則適用で、子どもの深夜外出はなくなる?


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大阪府寝屋川市で、中学生2人が殺害される痛ましい事件が発生しました。

これを受けて元横浜市長の中田宏氏は「皆で考えましょう。子供の深夜外出、親の責任」と題し、子どもに深夜外出をさせた保護者への罰則適用の検討を呼びかけています。

母親として、他人事ではないこの話題。皆さんはどう思いますか?

ある程度の抑止力が期待できる

あああ

青少年が深夜外出していても保護者は罰せられません。

神奈川県の青少年保護育成条例には、「青少年の深夜外出の制限」という項目はあっても、保護者への罰則はありません。

一方、保護者の同意を得ないで青少年を深夜に連れ出した人や、深夜に青少年を入店させたカラオケボックスや漫画喫茶などには30万円以下の罰金が科せられます。

第三者や業者には罰則があるのに、保護者にはないのは意外でした。

罰則規定をもうけることで、改善はできるのでしょうか。

たとえばイギリスでは、12週のうち 10回遅刻した生徒の保護者に60ポンド(約1万1200円)の罰金を課す学校があり、一定の効果を上げているそうです。

無駄な出費は控えたいもの。「早くしなさい!」と、言葉に熱が入る親御さんの姿が目に浮かびます。

 

「罰金を払いたくないから家にいろ」でいいの?

親に自分を見てもらいたいサインのことも...

親に自分をちゃんと見てもらいたいというサインであることも…

遅刻は、ついダラダラしてしまうという生活習慣の問題です。

でも子どもが深夜に出歩くというのは、家庭の問題が絡んでいる可能性が高いと思います。

両親が喧嘩ばかりしている、きょうだいが暴力を振るう、親が交際相手を連れ込むなど、何らかの理由で居心地の悪さを感じているのかもしれません。

でも「家族に愛されたい」という気持ちは、どの子どもも持っているはず。「お父さん、お母さん、こっちを見て」というSOSを、万引きなどの方法で発する子どももいるくらいです。

だから罰金を払いたくないという理由で家にいさせるのは、「親の都合が一番で、子どもには関心がない」というメッセージにもなりかねません。外で発散していたエネルギーが家族に向き、家庭の問題がますますこじれるリスクもあります。

 

社会構造の欠陥も、深夜外出を助長する

生活のため、深夜まで働く親もいます。

生活のためなど、やむを得ず深夜まで働く親もいます。

川崎市でも、深夜に外出した中学生が殺害される事件が先日ありました。

被害者の母親は母子家庭のため夜まで働き詰めで、子どもに目が行き届かなかったことを悔やんでいます。

仮に罰則が適用されたところで、仕事を辞めて家にいられるでしょうか?

生活が成り立たなくなるのは目に見えています。

母子家庭への支援の欠如や、母親の再就職の難しさ。

このような社会問題も、子どもの深夜外出を助長しているのです。

もちろん、深夜に出歩かないようにしつけるのは親の役目です。でも子どもの頃、親の目を盗んで悪さをした経験は誰にでも一度はあるはずです。

私の場合、試験期間中にもかかわらず親が留守中にゲームをするというかわいいものでしたが。

もし親の監視の目がなければ、悪いとわかっていながら好奇心で夜間外出をする子どももいるでしょう。夜間に日常的に親が不在というのは、好ましい状況ではありません。

深夜外出をする子どもの言い分を知りたい

あああ

難しい年頃だからこそ、表面的には見えないところで何かを抱えていることも

罰則を強化しても飲酒運転が後を絶たないように、単純に保護者を罰するだけでは効果は限定的でしょう。

先ほど紹介した中田氏のウェブサイトには、警察が夜間に出歩いていた子どもを保護して親に連絡を入れたものの、迎えに来るのを拒否されたという事例が紹介されています。中田氏の言う通り、これは親の責任放棄です。

でも元々責任感のない親に無理やり来させたところで、同じことを繰り返すのは火を見るよりも明らかです。

少し話が飛びますが、私には2歳の息子がいます。引き出しを開けようとしたり、わざと水をこぼしたりと、毎日悪さのオンパレード。ついイライラしてしまいますが、きっと息子なりに理由があるのでしょう。

「ここには何が入っているのか知りたいのかな?」「水を逆さまにしたらどうなるかを実験しているのかな?」など、息子の考えを察し、引き出しを手の届かないところに移動したり、水をこぼさないように言い聞かせるなど、状況に合わせて対応をしています。

中高生に成長しても、大人が子どもの気持ちを考えてあげる姿勢は、基本的には変わらないのではないでしょうか?

なぜ夜間に外出するのか?
なぜ家にいたくないのか?

親子間では話し合いが難しいケースは、学校や児童相談所などが間に入って子どもの声に耳を傾け、それぞれの家庭に合った解決方法を探る努力が必要だと考えます。

そうすれば夜間外出は、親子関係や家庭環境の修復の機会にさえなるかもしれません。

平田志帆

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