2015.06.24
【預けてよかった!】保育園には足を向けて眠れません
私は、いま2歳の子を、朝7時~夜6時半まで保育園に預けています。
子どもは生後6カ月から保育園に通い始め、11カ月の時に転園したので、2つの保育園を経験しています。
親の勝手な印象から言うと、玄関しか入れず、保育部屋の様子が全く分からなかった前の園より、いつでも自由に保護者が部屋まで入って行ける今の保育園の方が、安心感があります。
そんな感じで、「保育園」といっても千差万別かと思いますが、今回は私の周囲で子どもを保育園に通わせる友人たちから教えてもらった、保育園に預けてよかったと思うリアルエピソードを紹介します。
やたらと丈夫になる
私の子どもは生後半年で保育園に通い出しました。通い出した当初は、次々と病気をもらってきて、月の半分も保育園に通えませんでした。そして、その病気が子どもから親へ感染し、這うようにしながら看病した日々もありました。でもそれが半年すぎ、1年経ち、気づくとまったく病気知らずの丈夫な子になりました。
「小学校でインフルエンザが流行っても毎日元気に登校しているのは、たいてい保育園出身の子だよ」(44歳、公務員、子ども8歳)と友人のママもいうように、個体差はあるでしょうが、最初の病気の嵐を乗り越えれば、その先は病気知らずのアトムのような子に変身しますよ!
生活リズムや社会性が身に付く
保育園では、リトミック、体操、英語、お散歩、食事、昼寝、季節の行事など、日々の規則正しいスケジュールとカリキュラムの組み合わせの中で、自然と生活リズムや社会性が身に付きます。
さらに、おもちゃの貸し借りも、ほかの子との触れあいや上の学年の様子を見ているうちに、「貸して」「いいよ」がいつの間にかできるようになっています。
友人(36歳、インテリアデザイナー)の子は1歳半ですが、週末にお出かけ広場などで他の子と遊ぶ時に、「貸して」「いいよ」やお片付けなどの所作が完全に身についていて、「小さいのにすごいですね」と周囲に感心されることが多いそうです。友人曰く、誇らしくなると同時に、自分が教えたわけではないので少し複雑な気持ちになるそうです。
栄養満点の給食が食べられる
先日、別の保育園に通う友人たちで保育園の給食の話になりましたが、皆が口々に話していたのは、「給食」のありがたさです。親が苦手な食材も使ってくれたり、同じ材料でも全然違う調理をしてくれたりと、子どもが口にする食べ物のバラエティが広がるだけでなく、栄養面にも配慮してくれる保育園の給食は、本当に助かる存在です。
また、アレルギー食材への配慮もきちんとしており、牛乳アレルギーの子がいる友人(32歳、不動産営業、子ども2歳)は「助かるし、自宅での料理の参考になる」と話していました。
ほかにも「保育園の“お友達効果”で苦手な食材が食べられるようになった!」(42歳、教員、子ども7歳、2歳)など、家ではなかなか克服できないことも、保育園でお友達とみんなで食べるという行為が、子どもたちに刺激を与えてくれるんですね。
保育園では食事の歌があったり、「食べること自体を楽しむ雰囲気づくり」がとても上手だなと思います。
2人目、3人目出産の強い味方
最近3人目を生んだ友人(41歳、パラリーガル、子ども5歳、3歳、0歳)は、保育園に通う上2人の子の生活リズムを重視して、今回里帰りをしませんでした。下の子が生まれた後は、1カ月ほどファミサポさんに上の子達の送迎をお願いしていたそうです。
彼女は2人目の出産時には里帰りをしたのですが、その間、上の子は保育園に行けずにずっと祖母宅で昼間ポツンとしながら、下の子の世話をする母親に嫉妬して…という生活が続き、嫉妬や赤ちゃん返りがひどくてその後の育児がとても大変だったそうです。
今回は保育園にお願いしながら、日中は下の子の世話をして、朝晩上の子たちが保育園から帰ってきたらそちらに集中して…としたところ、赤ちゃん返りもほとんど出ずに、下の子大好きな子どもたちになってくれたそうです。こんな保育園の効用もあるのだなと思いました。
今から30年後は・・・
保育園に子どもを預けている方は、「小さいうちから子どもがかわいそう」と言われたり、自身が思ったりしたことがあるのではないでしょうか。
今から35年前の1980年、専業主婦世帯1100万に対して共働き世帯は600万でした。ちょうど今のワーママ世代は、「専業主婦の母親がいて幼稚園に通った人」も多いのではないでしょうか。
その後、共働き世帯数は増え続け、1990年代には専業主婦世帯を追い抜き、現在では共働き世帯が1100万、専業主婦世帯が740万に逆転しています。
このように保育園に預けて働くのが主流になる中で、本当に子どもは「かわいそう」なのでしょうか。
この疑問に、私と主人は胸をはって「かわいそうじゃないよ」と言い切れます。それは、私も主人も当時は珍しかったフルタイムワークの母親(公務員&雑誌編集者)を持ち、1歳から保育園に通って楽しかったという自身の経験があるからです。
そう考えると、今保育園に通っている子どもたちの多くが楽しい経験をして、30年後、大人や親になった時には、「かわいそう」発言は廃れるのではないかなと考えたりもします。