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2015.10.05

【わかりやすく説明】保育園の「認可」と「認証」何がどう違う?


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「認可」保育園と「認証」保育園の違いとは

東京都内で保育園について情報収集を始めるとまずぶつかる疑問。

それは「認可保育園」と「認証保育園」って何が違うの?ということです。

大きな違いをまとめると次の表のようになります。

認可_認証

「認可」保育園(所)とは、東京都が運営する「とうきょう福祉ナビゲーション」によると「国が定めた設置基準(施設の広さ、保育士等の職員数、給食設備、防災管理、衛生管理等)をクリアして都道府県知事に認可された施設」とあります。

つまり認可保育園とは「国」が認めた基準を満たしている保育施設です。

これに対し「認証」保育園(所)というのは「都」が認めた基準を満たしている保育施設となります。

認証保育園は「建設候補地が不足しており地価も高く、国の基準をクリアするための敷地が確保できない」という都市部特有の建設にともなうハードル、「親の勤務時間に対して保育時間が足りない」「0歳児を預けられる園が少ない」という従来の認可施設の制度に対するサービス面への不満、これらを解消するべく平成13年東京都に「認証保育所制度」が誕生しました。

国とは異なる新しい基準を設け、民間の参入を促し、開設や運営に対しては都や区が補助することで、待機児童の解消と多様化するニーズに対応しようとしたわけです。

認可保育園は区市町村がその自治体内にあるすべての認可保育園の入園管理をしており、保育を必要とする度合い(指数)の高い順に入園を決定します。

これがよく耳にする認可保育園入園の「ポイント制」というものです。

保育料は世帯年収により区市町村作成の算定表に基づき決定します。

なお保育料は国ではなく各区市町村が決定するため、認可保育園に通う同じ世帯年収の家庭において、A市とB市では保育料が実は3万円も違うなんてことがあるのです。23区内でもそれぞれ保育料は異なります

一方、認証保育園はそれぞれの園が入園の管理をしており、個人と園が独自に契約する仕組みです。

保育料も世帯年収に関係せず園が独自に決定します。

そのため、入園の問い合わせや申し込みも個別に行う必要があり、また選考方法も先着順であったり独自の基準があったりと園によって異なるため、これが良くも悪くも「保活」を大変にしているわけです。

認証保育園の「A型」と「B型」とは?

園庭があるなど敷地が広い保育園はB型になります。

園庭があるなど敷地が広い保育園はA型になります。

同じ認証保育園でもA型とB型があります。

A型とB型の違いをまとめると表のようになります。

認証A_B

「とうきょう福祉ナビゲーション」によると「A型は月160時間以上の利用が必要な5歳までの児童、B型は区市町村が必要と認める2歳までの児童が対象」とあります。

つまりA型とB型の大きな違いです「対象年齢」です。

A型の定員は20~120人ニーズにこたえるため「駅前(駅近)」での開設を推奨しており、民間企業による運営が中心です。

参入している企業は保育や教育事業をメインとする会社のみならず、大手人材派遣会社や鉄道会社などもありバラエティ豊かな顔ぶれとなっています。

B型の定員は6~29人であり、低年齢を対象にしていることからいわゆる「園庭」にあたるスペースの確保が必須条件となっていません。そのためマンションの1室や小さな建物でも開設が可能です。

このB型は、従来からある保育室からの移行を中心としており、小規模で家庭的な保育を目指すものです。

B型の多くはNPO法人や個人による運営となっています。

「あえて」認証保育園に通うという選択

ああああ

親にとっても子どもにとっても通いやすく安心な保育をしてくれる場所を選びたいものですね。

我が家では生後5か月から娘をB型の認証保育園に通わせています

宅街の路地裏にある個人が運営している園ですが、保育室としては数十年の歴史があり私たちのクラスの者にはなんと親子2代でお世話になっている親子がいます。

娘が1月生まれのため、0歳4月入園ではなく「途中入園できる園」ということでたどり着き、正直選ぶ余裕などなく、入園したB型認証保育園ですが、こどもをのびのび育ててくれるユニークな園で、手厚く細やかな保育を受けることができとても満足しています。

入園するまでは「認証保育園」というと「認可保育園に行くためのつなぎ」イメージでしたが、実際娘が通う園では3歳までの在園中に認可保育園への転園を希望する方は少数です。

他の区に住む私の友人や知人でも「あえて」認証に通う選択をする人は少なくありません。

自宅から近かったり、大手企業運営の安心をかっていたり、柔軟なサービスを重宝していたりと理由は様々です。

ちなみにほとんどの区市町村においては「認証保育園に対する補助」があります。

私の住む区は「現在認証保育園に払っている保育料と認可保育園に通ったとして払う保育料との差額がある場合は、その差額を区が負担する」(※上限あり)という制度があるため、認可保育園に通うのも認証保育園に通うのも保育料はかわらないのです。

この補助額は区市町村によってまちまちなのですが、補助が充実しているのであれば「認可保育園」にこだわる必要はないのでは、というのが個人的な感想です。

認証保育園から認可保育園への転園

子どもが慣れしたんだ保育園

また保育園調べや申請をしなければいけないのは労力がかかります。

B型認証保育園の最大のデメリットは「3歳時の転園」であり、現在娘が2歳児クラスに在籍する我が家も目下この問題に直面中です。

私の住んでいるエリアは少々特殊で、通える範囲に認可保育園(こども園含む)とB型認証保育園しかないため転園先の候補は「認可保育園のみ」となります。

今通っている園の園長先生いわく「今までどこにも転園先が決まらなかった人はいない」とのことで、幸い認可の数はそこそこあるので、希望先を3園前後出せばどこかには引っかかるといった具合のようです。

希望先にすんなり入れるわけでもありませんが、大事な進路なので悔いのないようしっかり下調べはしなくてはいけません。

方々に話をきくところどうやら、公立の認可保育園は保育料や保育時間といったサービス内容はほとんど変わりがないので「便利な場所にあるか」「設備が新しいか」「園庭が広いか」という主にハード面で良し悪しを検討することになるようです。

これが私立の認可保育園になると「方針・雰囲気(きちんとorのびのび等)」「特色(英語や芸術)」「お弁当の有無」「延長時間と料金」というソフト面の要素が加わります。

我が家では今のところ、①自宅から歩いて2〜3分の古い小さな公立認可保育園、➁自宅から500Mのリニューアルで設備が整った公立認可保育園、③自宅から2キロの新しく特色のある私立こども園、の3園が候補です。

見事に一長一短、ひと通りの情報収集はしたのであとは見学をして第一希望を決める予定です。

また機会がありましたら、この転園活動の感想や結果などを記事にできればと思います。

Kensi

Kensi

司法書士/BRAVAライター

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