保育園生活ってどんなの？密着シリーズ第３弾は3歳児クラスです。

3歳はしっかり自立してきた部分とまだまだ甘えたい部分が混在している時期でもあります。

お友達とのかかわりも楽しくなってきた頃、さてどんな様子なのでしょうか？　前回までご紹介した「かもめのいえ」の一階にある「池尻かもめ保育園」のみなさんにご協力していただきました。

3歳児　かわせみグループさん　10月の様子

3歳児は生活のあらゆることが少しずつ自分でできるようになってきます。トイレや衣類の着脱、おはしに歯磨き。

また遊びの部分でもお絵かきやハサミ、のりなどを使っての制作することも大好きに。それぞれできるようになると「見てみて！」「できたよ！」と嬉しくてたまらない姿がかわいいですね。一方でまだまだお母さんに甘えたい時期ではあるので寂しくなったりハグを求めてくる姿もあるようですが、その場合は先生がギュッとやさしく抱きしめてあげるそうです。

３歳児クラスの１日のスケジュールは下記になります。

7：15～順次登園
9：10～片づけ、トイレ、集まり

園内を移動するときはペアで手をつないで走らずゆっくり

9：30～主活動

お天気の日は外の園庭で遊びます。声をかけあって鬼ごっこや尻っぽとりが始まります。走って追いかけたり追いかけられたりする遊びだけでなく、少しずつルールのある難しい遊びにも挑戦します。またそれぞれが自由に砂場であそんだり、虫をじーっと観察する姿も。

10：40～入室、手洗い、着替え、トイレ⇒室内遊び

手洗いが済むとロッカーから着替えのかごを持って自分で着脱しはじめます。むずかしいことがある時は先生に伝え、個別に手伝ってもらいます。各自準備ができたら室内遊びへ。

広い教室内がコーナーごとに分かれていて、それぞれの遊びが集中してできるように工夫されています。ままごとをしたりお絵かきをしたり、積み木をしたり。お絵かきに関しては3歳クラスは油クレヨンではなく蜜ろうクレヨンを使用していて、安全で発色もよく手も汚れない。

最初に出会うクリエイティブな道具は良いものでないと！というのが園の方針だそう。素敵ですね！

お友達の顔をたくさん描いて「これがSくんだよ！」と教えてくれました。

11：10～片づけ、集まり

「時計の針が10のところに来たらお片づけね」と最初に声掛けをしているので、先生が「集まってー！」と声を掛けなくても自然と子どもたちが片づけを終えて集まってきました。お友達の行動や時間を見て「次に何をしなければいけないのか」がきちっと分かって行動できるのも集団生活ならではの良さですね。

11：20～ホールで歌

お昼に行く前に手遊びやお歌を歌って気持ちを落ち着かせます。元気いっぱい！

11：30～手洗い、昼食

食事の前に本日のメニューを発表します。こうすることで少しずつ自分たちが食べている食材に関しても興味を持つようになるそうです。また、苦手なもの、はじめて口にするものも一口は食べるようにすすめるそう。また、「食器を持って食べると姿勢よくてかっこいいね」「まっすぐ向いて食べるとこぼさないよ」など食事のマナーもその都度伝えていました。

12：10～トイレ、歯磨き、後睡

活動の中で歯磨きに興味を持ってもらうために、歯磨きの歌をうたったり、紙でできた動物の歯をみがいたり。自分たちで歯磨きを習慣づけるための工夫をしているので、少しずつできるようになるそうです。その後はおねんねタイム。

14：50～起床、トイレ、集まり

ブラインドをゆっくりあげて起床。3歳クラスは寝る場所も固定されていて「ここが自分の居場所」という安心感を得るそうです。

15：30～おやつ

ケーキなどの洋菓子が出る時や、ピラフやチーズトーストなどご飯的な手づくりのおやつがでます。

16：00午後の活動

園庭で遊ぶ子や室内で遊ぶ子など、自由に遊びお迎えを待ちます。

おままごとをしているなかで風呂敷包みを覚えるんですね！

17：00～18：15順次降園

3歳クラスから入園し最初は慣れずに泣いてばかりいた子や2歳児クラスから上がってきた子も、みんな今までやってこなかった生活の事が、たった数カ月で自分たちでできるようになるって素晴らしいですね！

それは保育士の先生たちの声掛けのタイミングやそれぞれの子どもたちのペースを見極めて見守る姿勢、あと何よりも子ども同士の関わりがあってこそ。子どもたちの順応力や、生活力が抜群につくのも保育園の魅力だと改めて痛感しました。

次回からは4歳児クラス「つばめグループ」の一日をお伝えします。