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2015.12.11

フランスはなんと母乳育児が少数派! 世界の授乳事情


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BRAVAママの中にはまだまだ授乳中の方もいらっしゃるでしょう。
みなさんは母乳派ですか? 混合派ですか? それとも粉ミルク派ですか?
できる限り母乳で育てなければ!と出産前から意気込んでいたかたも多いのではないでしょうか。

でも、実際に出産が終わってみないと、自分がどれくらい母乳が出るかはわからないものです。
思うように母乳が出なくてママが落ち込んでしまったというケースも少なくありませんね。

ただ、授乳に対する考え方にもいろいろな意見があり、また海外での授乳に関する考え方も国によってさまざまのようです。

そこで、今回は世界の授乳事情をご紹介したいと思います。

まずは日本の授乳事情

あああ

ミルク中心の育児をされているかたのほうが少ない日本

2012年に妊娠・出産&口コミサイトの「コンビタウン」が実施したアンケートによると、回答者561名中、完全母乳あるいは母乳メインでミルクを時々足す母乳中心の育児をされているかたは77%、母乳もあげたが栄養の中心がミルク、ミルクのみの育児をされているかたが23%になっています(出典:コンビタウン)

この結果を見てもわかるように、日本では約8割のママが母乳中心の育児をされているようですね。

母乳は赤ちゃんに免疫力をつけてくれるなどたくさんのメリットがあります。そのため病院によっては母乳を薦めているところも多くあるようです。

でも完全母乳の場合だと不足しがちになるものがあるんです…。それはビタミンD!実は粉ミルクを飲むことで、ビタミンD不足を軽減することができるのです。ビタミンDは骨や歯を丈夫にするはたらきがあるので、子どもの成長には欠かせない栄養素です。母乳と粉ミルクを混ぜることで、赤ちゃんのビタミンD不足を解消してあげられると考えると、混合にもメリットがありますね。

海外の授乳事情は?

授乳に関する考えかたは国によってさまざまですね。

授乳に関する考えかたは国によってさまざまですね。

<フランス>

ワーママが多いフランスでは、なんと母乳で育てたいと思う人は少数派。ほとんどの人は最初の時期だけ「記念」のような気持ちで授乳はするものの、退院後はすぐに粉ミルクに切り替えるそうです。

長い人でも授乳は3ヶ月ほどでおしまいです。日本では母乳は赤ちゃんの免疫を高めるために母乳を推奨、と指導されているので、フランスの赤ちゃんは大丈夫なの?と少し心配になるかもしれませんね。

<アメリカ>
最近、アメリカでは母乳育児が推奨されているようですが、その浸透度はとても低いものです。

完全母乳のママは10%、母乳をちょっとでもあげるという人は7割未満という数字です。アメリカでは調乳不要でそのままあげられる液体ミルクが売られているので、ミルク子育てはとっても便利。ママ世代もミルクで育てられた人が多いためか、はたまた液体ミルクがあまりに便利すぎるのか、産院で推奨されても母乳育児は増えないんだとか。産院の指導をきちんと守る人の多い日本とはまったく逆ですね。

<中国>
中国では出産後にママがすぐ働きに出るのが普通のこと。そのため、おばあちゃんなど、誰かに子どもを預けて働きに出る人が多いので、必然的にミルクが主流になります。しかし、中国の粉ミルク汚染問題も影響してか、母乳の効果の見直しが進んできているんだとか。もしかしたらこれから母乳育児にする人が増えてくるのかもしれません。

どんな授乳だって、赤ちゃんが元気に育つのが一番!

ああああ

母乳じゃないから赤ちゃんが育たないわけではありません。

世界に目を向けてみると、日本は母乳育児が盛んなんだということが見えてきます。日本では「母乳を一度もあげようとしたこともない」人は少ないのではないかと思いますが、世界には最初からミルクというママもいるよう。また、赤ちゃんのためになんとか母乳を増やしたいという姿勢も、海外では少ないようです。

でも、海外でも元気に赤ちゃんは育っているわけですから、母乳の出が思う通りにならなくても、心配しすぎなくても良いのかもしれません。
どんな授乳の形だって、ママの願いは赤ちゃんが元気に育ってくれることのはず。自分と赤ちゃんにあった授乳の方法が見つかると良いですね!

【記事まとめ】子育てに正解なし!いろんな国の「当たり前」とは?

池田雪

池田雪

ライター/デザイナー

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