2016.07.12
2歳差育児で感じた、子育てがちょっと楽になり「一山超えた」と思えた日
最近、結婚前からの友人とランチをしました。お互い子どもを持つ前は、夜な夜な飲んだくれて、ワインのことを「赤いジュース」と称し、気づけば夜明け。なんてことがあった私と友人です。
しかし、今回あちらは2歳児の子連れということもあり、私たちはおとなしく美味しいランチを食べそれぞれソフトドリンクを頼み、子育ての事、仕事の事、それぞれの思いを止めどなくおしゃべりしました。その中で、彼女も私も、うんうんと同意しながら話したのは「子育てってなんて孤独」「子育てってなんて大変」ってことです。
そう育児の大変さを、同士で分かち合うという儀式のようなものです。しかし、母としてすこーしだけ先輩の私は彼女に伝えた一つのことがあります。「3歳になったら、グッと楽になる、もうすぐだよ」。今日はこのことをお話ししようと思います。
2歳と3歳がこんなにも違うことを親になって初めて知った
子どもがいなかった頃の私は、無邪気に遊んでいる幼児をみて、そのお母さんに声をかけることがありました。「かわいいですね~、何歳ですか?」だいたい見た目が可愛い幼児というのは2歳か3歳で、そのお母さんは答えます。「3歳です」とか「2歳です」と。そこで子どもを持たない私は「わぁ、いいですね、可愛い時期ですねーー。」と返します。
そう、子どもを持たない頃の私は知らなかったのです。2歳も3歳も一緒にカワイイ幼児だと思っていました。しかし、世の中に「魔の2歳児」という言葉があるように、2歳児と3歳児には違いがあり、2歳児の一緒の外出の大変さったらありません。
オムツもまだ外れていないこともあるし、外食しようにもまだ食べられないもの、食べさせたくないものがたくさんあるから何か食べられるものを用意しなきゃいけなかったり。しかも落ち着いて座っていることなんて、たいてい無理なので、おもちゃやら何やら気を引くものを持っていかなければいけないし。ちょっとの外出が大荷物です。しかもこの世知辛い世の中では、電車に乗ればベビーカーを畳めと言われたり、ちょっと人ごみのあるところに子どもを連れていけば非常識だと言われるし。ただでさえ大変なのに、世間の目まで気にしなきゃいけない。あーー、なんて大変。
まさに、今回ランチした彼女のお子さんも2歳で、わが子に比べたら100倍くらいいい子で、ランチ中もちゃーんと座ってくれる子だったのですが、それでもお母さんの大変さは伝わってきました。そして何度も聞いた「ごめんね、落ち着きがなくて」の言葉。
「私は全然大丈夫!!!」と心から思ったのですが、でもその周りに気を遣わずにはいれない気持ちもよくわかり、「あーー、ママって大変だ」という気持ちと「大丈夫!もうすぐだよ!」という伝えたい気持ちがムクムクと出てきました。
2人育児で肌はボロボロ髪はボサボサだった日々からちょっと抜け出した日
我が家は1歳9か月差で二人目を産んだ二人姉弟です。うちの場合ですが、末子が3歳になったころ、それまでの育児が一気に楽になりました。まず3歳になると普通に言葉が通じるようになりました。「ここは騒いではダメ」というのは言葉で伝えれば理解してくれますし、また周りの空気を読むこともできるようになります。
また外出時もオムツが外れると荷物は一気に減り、オムツ替えの場所の心配もいらなくなります。そして食べ物も外食先ではだいたい食べられないものはなくなり何かを持ち歩かなきゃいけないということも減ります。
そう、我が家の場合の「一山超えた」のタイミングは「末子が3歳」でした。1歳9か月差で産んで、家に二人の赤ちゃんがいるような時期を超え、その後、第1子のイヤイヤ期と第2子の授乳期が重なり、そして上の子の団体生活が始まり、そのイベントに抱っこ紐で参加しなければいけない時期を超え、やっと末子が3歳!一山超えたのです。
そして、今まで自分にまったく手をかけてなかったところから、化粧水をちゃんと時間をかけてはたくということが出来るようになり、自分を取り戻すことができました。
叱らないなんて無理だし、やっぱりカッコ悪いと思う
今回、2歳児を持つ彼女と会い、話しをし、感じたのは「やっぱり、みんな同じだー」という思い。彼女の思いはちょっと前の私とまったく一緒だったので、懐かしく感じたくらいでした。ランチ中、一度友人が、お子さんを制し「それはダメ」としっかり叱ったシーンがありました。その後、友人が「あーいうとき、人前で叱っていいのか」「こんなに怒っていいのかって思うときがある」という話しをしていました。私もいまだ悩むトピックスです。
しかし何がいいかなんて分からないけれど、子どもを産む前、声を荒げて人に怒るなんてことがまったく想像できない彼女がしっかりとお子さんを叱ったとき、私はとても彼女がかっこよく見え、当たり前の行為をしているように思い、誇らしくさえ思えました。
何か人に迷惑をかけたり、これは絶対すべきではない、という行為を放置している親をたまに見かけますが、それは気持ちいいものではない。それより、子育てに真剣に向かうからこそ、「叱る」という行為ができるのでは、ないかと。
2歳の子どもを抱えた彼女は、大変そうでしかし母として美しく、きっともうすぐちょっと一山超えるのであろう、と思いました。この育児の大変さはどうなっていくの、と悩む乳幼児のママたち。まだまだ育児は長いですが、一山超えたという時期は「おむつが取れ」「だいたいのものが食べられる」、個人差はあるかもしれませんが「3歳」がひとつキーだと思います。
育児も仕事も頑張っている母たちはカッコイイ!毎日カラダはキシキシいって大変だけれど、結婚前から知ってる友人と再会して、また頑張ろう!という気持ちと元気を私ももらいました。
松本尚子
ライター・編集者
2010年生まれの女子、2012年生まれの男子の2児の母。主婦ときどきライター&編集者。女性向けサイトの編集者を経て、リクルートの住宅サイトでweb編集者を経験。酒好き、旅好き、美味しいもの好き。鎌倉在住。