2016.09.13
【お金のため?なぜ働くの?】働くママの「仕事」に対する本音とは?
働く理由、言ってしまえばそれは「お金を稼ぐため、生きるため」と答える方も多いのでしょうか。
でも本当にそれだけなんでしょうか。子どもを育てながら働くって本当に大変なこと。大きなことから細かいことまで、苦労や悩みは尽きません。誰だって「できることなら辞めてしまいたい」と思ったことは一度や二度、あると思います。
それでも、なぜ働くのか。そんなママの本音をとことん聞いてみました!
家計に余裕があったら仕事辞める?
育児と仕事の両立はしんどいと思うことも多いですが、もし家計に余裕があっても(現実はもちろんない!)、自分にかけるお金は自分で稼ぎたいと思っています。もし今辞めたら洋服も化粧品も気に入ったものが買えないし、たぶん美容院にすらあまり行けなくなる…おおげさかもしれないけど、自分への投資が生きているモチベーションを保つことにつながっている気がするんです。家計に余裕があってもほとんど子どもにかかるし、やっぱり自分の稼ぎは確保したい!〔Oさん、事務、子ども3歳〕
宝くじが1億円当たったら辞めようと、毎年サマージャンボを3万円分買っています。主人には毎回「当たるわけないじゃん」と言われながら、ここ数年。でも今は正直当たったら、家計に余裕ができたら、ホントに辞めたい! と思ってます。でも、なんかもう願かけ状態になっている気がします(笑)〔Tさん、編集業務、子ども10歳、7歳、2歳〕
性格的に専業主婦は無理!!
子どもは可愛いし、成長も嬉しかったけど、育休中後半くらいから毎日子どもと2人だけの生活で閉塞感を感じてしまって。早く仕事に復帰したくて、外に出たくて仕方なかったですね。専業主婦で毎日子どもと一緒に過ごしているママは本当にすごいと思います。「私の性格じゃぜったい無理だ、外で働く時間が必要だ」と痛感しました。〔Sさん、大学職員、子ども9歳、5歳〕
毎年夏休みは1週間取って、その間子どもも保育園を休ませ、毎日親子で過ごすわけですが…楽しく嬉しい反面、子どもと1週間1日中一緒にベッタリはかなり疲れます。「遊んで遊んで」とまとわりついてきて家事もできず、2歳男児の気まぐれやイヤイヤに振り回され…たった1週間なのに、思わず「あと何日で仕事に戻れる、子どもも保育園に行ってくれる」とカウントしながら過ごしてしまいました。
働いているからこそ、子どもと過ごす時間がいとしくて大切に思えるってところはあると思うんです。〔Kさん、事務、子ども6歳〕
働く=社会とつながっているという安心感
妊娠&主人の転勤を機にいったん退職し、地方で3年間専業主婦に。地方で親戚も友人もいない状態で、「このまま社会から取り残されしまうんじゃないか」という不安にかられて過ごしていました。主人が東京に戻ることになり、すぐに元の会社の関連会社に復職しました。私にとって働くということは、社会とつながっていると実感できることなんです。
〔Yさん、メーカー、子ども11歳、7歳〕
40歳で第1子という高齢出産。大学を卒業してからずっと今の会社で働いて、それなりにキャリアも積み、同僚も上司も部下もみんな仲間のような存在。妊娠がわかったとき、「もう年だし子どもを育てながら働くのは体力的に無理かも」と一瞬迷いましたが、上司や同僚の「戻ってきてよ」の言葉で「仕事と育児、なんとか頑張ってみよう」と決めました。仕事というより、「会社という居場所や仲間」と離れてしまうことが怖かったというのが正直な気持ちかも…〔Nさん、金融、子ども5歳〕
なんだかんだ言ってもこの仕事が好き!
働く理由は?と聞かれたら最初に「お金のため」と答えるかもしれません(笑)でも、やっぱり今の仕事は好きですね。学生の頃からやりたかったことだし、とてもハッピーに働けているし、せっかく好きな仕事で積んだキャリアを分断したくなかった。
働けることが私にとってハッピーなら、子どもにも笑顔でいられる。好きなことを諦めて悶々としたくないから、私は働いています。〔Aさん、メーカー、子ども12歳、7歳〕
人と接することが好きなので、接客業を選びました。でも残業もあるし、子どもを長時間保育園に預けてまで働く意味があるのかと自問自答することもしょっちゅう。でも、お客様に「ありがとう」と言われると、この仕事をしていてよかったと、「やっぱりこの仕事好きだ」と思うんです。だから、辞められない、辞めたくないですね。〔Hさん、百貨店、子ども6歳、3歳〕
「辞めたい」「辞めたいけど辞められない」「辞めたくない」働くママは、時々こんな気持ちと自問自答しながら、闘いながら頑張っているのです。妊娠・出産で、それまでと働き方がガラッと変わる、というか変えざるを得ないのですから、それは当然だと思います。
でも、いつか子どもに「どうしてママは働いているの?」と聞かれたとき、「大変なこともあるし、辞めたいと思うこともたくさんあったけど、働いていて本当によかった」という気持ちで笑顔で答えてあげたいですね。
田崎美穂子
mamaライター