2016.09.28
「子供の頻尿」って?「さっきトイレ行ったでしょ!」は厳禁
「あれ、さっきトイレ行ったのに・・・?」
5歳のわが子のそれに気づいたのは、今年の春。年中さんから年長さんに上がるころのことです。
気づくと、娘が頻繁に「おしっこー」とトイレに駆け込むことが増えていました。
それまでもどちらかというと、トイレに行ってから、次の行動をしたいタイプだったので、はじめは、そこまで気にしてはいませんでした。しかし、お友達と一緒に過ごしたときや、外出時にも、頻繁にトイレに行くので周りにも「トイレの回数多くない?」と指摘され、やっぱりそうだよね、と心配になり始めました。
例えば、お出かけする前。洋服を着替える前にトイレにいく。着替える。そしてトイレに行く。そしてみんなの用意ができて、さぁ行こうという時に、トイレに行く。というように1時間に何度も行くのです。
はじめは何かの病気かもと心配していましたが、周りのママたちにこの話しをしたら「うちもそんな時期あったよーー」というママたちが数人いました。なるほど、これはもしかしたらよくある話しなのかも、と「子どもの頻尿」について調べ始めました。
頻尿の原因は大きくふたつ!
大きく分けて子どもの頻尿には2つあるようです。
◆心因性のもの
◆病気が原因でなっているもの
子どもは大人が気づかないストレスなどを感じ、頻尿になることもよくあるとのこと。また、病気では尿路感染症や過活膀胱、膀胱炎、小児糖尿病などが考えらます。
その場合は頻尿だけではなく熱や、のどが渇く、不機嫌になったり、多尿などの他の症状も見られます。
我が子がどちらに当てはまるかを慎重に判断
我が子も「これは一度病院に行ったほうがいいのかなぁ」と思うほど、気になる頻尿だったのですが、よく考えるといくつか彼女が抱えるストレスがあるのでは、と思い始めました。
まずひとつは、我が子は幼稚園に通っているため、春休みがあります。どこか毎日遊びに連れていってあげたいところではありますが、自宅での仕事が入っている日もあり、家で過ごす日も多くありました。そんな日は、弟とふたりで遊んで過ごすのですが、ケンカはしょっちゅう。私自身も、仕事と子どもの世話、家事で手一杯になることもあり、声を荒げて叱ることも多々ありました。考えてみるとそんな春休みから頻尿がはじまりました。
また、新学期に入ってのクラス替え。迎えに行くと一人でいたり「今日は幼稚園どうだった?」と聞くと「あんまり…。なにもしてない」という日もあり、お友達の名前もなかなか出てこない。環境の変化にストレスを感じているような気がしてきました。
そう考えると、頻尿以外の症状、例えば熱やおなかの痛みなどの兆候はなく、これは心因性の頻尿だろうなと思い始めました。最初は「さっきトイレ行ったでしょ」とか「いま行かなくて、またすぐ行けるよ」ということもあったのですが、そう言われること自体がストレスになるということを知り、なるべく気にかけないように心がけました。
そうこうしているうちに、GW明けくらいでしょうか、気づくとトイレの回数が減り、普段の生活に戻っていました。また、年長のクラスにも慣れ、迎えに行くと園庭を元気よくかけずり回っていることが増えました。
心因性の頻尿の原因として考えられるのは?
・環境の変化
・強く叱られるなどのストレス
・発表会などの前の緊張
・トイレトレーニング中の失敗
・家族の不和
などいろいろ考えられます。我が子が頻尿になったときには、まずはほかの病気の兆候がないかをチェックし、なければ、まず様子を見る。そして何か変化やストレスなどの心因性の要因がないかを考え、それを軽減することをしてあげるといいのだと思います。
子どもの頻尿を経験した、他のママたちの話しを聞いても、たいていは一時的なもので、その後気づいたら治っていたということが多いようです。子どもは大人が思う以上に環境の変化に敏感で、言葉に出さずともその症状が体に出ることがあるのだなぁと改めて気づかされました。
松本尚子
ライター・編集者
2010年生まれの女子、2012年生まれの男子の2児の母。主婦ときどきライター&編集者。女性向けサイトの編集者を経て、リクルートの住宅サイトでweb編集者を経験。酒好き、旅好き、美味しいもの好き。鎌倉在住。