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2017.02.15

【小学校PTA】夜に開催される「親睦会」って何をするの?参加するメリットは?


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春になれば「いよいよわが子も小学生!」というワーママの皆さん、あれこれ気になる事もたくさんあるでしょう。その中で、もしかしたら耳にしているのが「親睦会」という名の「親の飲み会」です。そもそも「親睦会?小学校で飲み会ってナニ!?」と思うかもしれません。保育園ではみーんな働いているわけで、子ども抜きで親同士、しかも先生も一緒に「さぁみんなで飲みましょうか」という会はあまりないですよね。ところが意外と小学生になると、先生と「一緒に飲む」、先生の方も普通に「お疲れ様会」で夜に飲むようなシチュエーションでも参加してくれる場面が増えます。では、具体的に、どんな時に、どんな人たちが参加しているのでしょうか?

小学校では「飲みながら親睦する」夜の集まりがあるの?

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地域や学校により、かなり違います。が、実際に多かれ少なかれ、1回~数回の「夜に開催される親睦会」=飲み会はある所が多いようです。一般的には、小学校の役員、PTA委員関連が「忘年会」「打ち上げ」という理由で集合します。でも、それ以外でも「広報部の集まり」「歓送迎会の後の打ち上げ」「学年部の親睦会」……理由は様々ですが、けっこう「先生も参加して、夜にちょっと飲みながら集まりましょう」という曖昧かつ、でも「親しくなるために」という理由で集まる会がけっこうあるのです。「親睦」って便利な言葉なんですね。飲み会でなくてもいいはずですが、実際にはこうした「夜の部」いわゆる飲み会がけっこう頻繁に開催されています。

わが家の場合は都内の公立小学校ですが、子どもが通う小学校以外の近隣でも回数の違いはありますが「飲み会」があるのが現状です。代表的な4つのパターンを紹介します。

(1)先生との親睦会系
先生が参加する、「パブリック」感のある飲み会ですね。一般のママたちというより、PTA役員と先生が親睦を深めたり互いの意思の疎通をはかるといったような理由で行われています。一定以上の規模のある小学校では、各学年に「学年部」といったものがあり、他に「広報」「校外活動」「厚生」「保健」「文化」(学校によって呼称は違いますが)といったような専門部がある所がほとんどです。例えば「本部」の下に「学年ごとの部」「専門部」というのが2本立てであります。本部や執行部といった役員以外でも、何かしらの専門部や学年の「担当」になると「先生も参加しますから、皆さん参加しませんか」と、呼ばれる所が多いようです。特に本部(会長以下の執行部ですね)の場合は、校長先生も参加するような「夜の親睦会」があります。「校長先生も他の主任などの先生も参加するので、皆さんも参加してね」というような「公式行事」的な意味合いのある夜の集まりです。
(2)PTA役員系
先生が参加する(1)のような親睦会とは別に、役員同士で親睦を深める会があります。これが多いと年に数回以上、平均的に見れば2回程度、そして全くないという所もあります。(1)の「校長先生も来る」ならわかりやすいのですが、一番「参加するべき?」と微妙なのが「同じ役員、同じ部員、同じ係」をやってるから、さて「集まって飲みましょう」のこのレベルの飲み会かもしれません。
(3)打ち上げ系
保護者交流が目的のレクリエーションやイベント後に「打ち上げ」と称する飲み会です。中には先生もイベントに参加して、全員ではなくても何人か代表のように飲み会にも参加するというケースもけっこうあります。
4)学級関係
一部のエリアや学校の慣例として行われている所はあります。クラスや学年の保護者に対して、「みんなで飲みましょう、子連れOK」みたいな感じでしょうか。多くはありませんが、担任の先生が参加するパターンもあります。

夜の「親睦会」参加したほうがいいの?参加するメリットは?

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夜に開催される「お酒」も出るような親睦会。参加するべきなのでしょうか。個人的には「一次会」は親睦会であり、二次会以降は「単なる宴会」。本来、PTAは強制的に加入するものでも活動するものでもないわけで、例えこうした「夜の部・懇親会or親睦会」があったとしても、どんな立場であっても、もちろん無理をして参加する必要はありません。

ただ、実際にはPTA役員などをすると「全く1度も出ないというわけにもいかない」雰囲気がありますね。

PTA委員(広報部の庶務)をした年は、先生が参加する5月の歓送迎会打ち上げと12月の忘年会だけは参加しました。先生とかなり話ができるので、普段フルタイムで働いている母親としては貴重なチャンスだったのは事実。この時の先生とは、学年が変わってからも困った事があると相談にのって頂いたりしたので、それだけ「太いパイプ」ができるのは事実です(Yさん/小2・小5のママ)。

 

私はベルマークの部員でした。PTAの他の部の部員さんと合同で「夜に飲みながら」集まる非公式の会がありました。夫に子どもを頼んで参加してみましたが、酔っ払ったママが他のパパにベタベタくっついたりしているのを見て、なんだコレと思いました。どうせ夫に無理して子どもを頼んで夜外出するのなら、もっと気の合う人と飲んで楽しい時間を過ごしたい! 最初だけで、それ以降は適当に理由をつけて断っていますが、結局「単なる飲み会」なので、出なくても何も問題はありません。(Oさん/小2のママ)。

 

私はPTA役員をやっていませんが、わが子が通う学校ですから最低限やるべきかなと思って「PTAボランティア活動」(簡単な仕事の割り振りがある)には参加していました。学級単位やママ友の飲み会がけっこう盛んなようでしたが、それは一切参加していません。が、ボランティア活動のひとつである、夜に開催される講演会とその後にある懇親会(居酒屋貸切)には毎年参加しています。夜の講演会(サクラというか、学年で何人お願いというメールで要請がくる)は役員ができないワーママたちが多く参加している保護者活動のひとつなので、同じ環境の人と知り合えるチャンスなんです。お互いに学童の情報交換などが出来てよかったので(Fさん/小5・中1のママ)。

 

先生も酔っ払ってるし、ママの中には潰れる人までいるのにはビックリ。それでずっと参加してなかったんです。でも、今は参加しています。理由は、下の子が周囲と馴染めないタイプで保育園でも少々トラブルがあって心配だったので。実際に飲み会だと先生とも突っ込んで話せるし、個人的なアドバイスもくれるのですごく助かりました。周囲のママにも「うちの子ってこんなタイプで」とうまく話せる。すると周りの目も変わるのか、「ウチも上がそうだったよ」とか「気にしない方がいいよ」「何かあったら連絡してあげるね」なんてママ友も出てきて。子どものタイプによっては、親が親睦会などに参加して学校や周囲となるべく接点を作っておく方がうまくいくような感じがします(Wさん/小1・小6のママ)

居酒屋などでお酒が入ると周囲の人とも親しくなりやすい、先生とはかなり個人的な子どもの話も出来るといったメリットはあると思います。こういう場所では、悪口や噂も常ですが、振り回されないのもポイントですね。

「小学校飲み会参加」必要かどうか「個人の判断」次第

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うちの子が4年生の時、仲良くしているお友達の家によく土曜日に遊びに行ってました。親睦会の場でその子の名前が出て、親御さんが土日が仕事な事、昼ご飯夕ご飯用に3,000円くらいのお金を置いて出ていっているという話を聞きました。翌日わが子に聞いてみると、午後から遊びに行かせていたのですが「行くとその子がマクドナルドとかコンビニ連れてってくれて、好きなモノ選んで買ってくれるんだ」と言うではありませんか!

お金を持たせる是非はともかく(働く事情により家庭の問題ですから)、わが家的に「他人のお金で買い食いをする」のは小学生として許せなかったので、その後は遊ぶ時は家に呼ぶか、公園で待ち合わせをさせて「おやつ代100円」を持たせて「公園横の駄菓子屋以外では買物をしない」約束をさせました。

ちょっとした事ですが、子どもから進んで話すことも少ない(なんとなく、ウチの親に言うと怒られるかも〜、って感じているらしい)んですね。同じ保育園出身のママ友が少なかったりすると、特に「みんな知ってるけど、私は知らなかった……」みたいな事ってけっこうあったりしますし。実際にこうしたリアル感のある「情報」は、飲み会とか懇親会といった思わぬ場で得られる事が多いのも事実です。

親がなかなか知り得ない子どもの交友関係の情報を収集する場、あるいは先生と個人的にゆっくり話せるチャンスと、割り切って都合をつけて参加するのもありかな、というのが私の実感です。こういう場で「繋がり」を作っておくと、小学校ではありがちな子ども同士のもめ事や学級内で何らかのトラブルが起きた時に「持っててよかった」パイプになるんですよ。親睦会を仕切ったり参加しているママの多くが、交流範囲が広い。いざという時に「で、ウチの子何やったの?」「相手の子ってどんな感じで、どういう親御さん?」「先生は対応してるの?」みたいな事も教えてくれたり、調べてくれる(調べられるのがスゴイけども)。

同時に、親睦をはかるというより「お酒を飲む」のだけが目的になっている場もあるわけで、宴会状態ならさっさと退散して2度と参加しなければよい、という感じでしょうか。

子どもと子どもを取り巻く状況についてわかる事、色々なママ友が出来やすいというメリット以外には、逆に「参加しないとまずい」というような理由もないんです。自分にとって必要かどうか、で判断するのが一番ですね。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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