2017.06.16
【子どもの一言に教えられた】発達障害を抱える息子がママを救った男前な言葉って?
WISC-Ⅳという検査により判明した息子のIQは、「79」というまさにグレーゾーンど真ん中。一般的な子どものIQは、90〜109くらいが目安にされているそうで、全体の約50%(医者や自治体によって判断は異なる)がそこに該当するそうです。うちの息子の数値は、”平均よりも下”つまり一般的な数値と知的障害の境界域である「グレーゾーン」と呼ばれる位置に値していました。
シングルマザーとして働く私は、生まれつき体がそこまで強くはないので、疲れからか寝込んでしまうこともしばしば。
そんなふとしたときに、息子がかけてくれる一言が、8歳の男の子とは思えないほど男前!
そんな8歳男児の男前エピソードをご紹介します。
察してくれてありがとう!
私の仕事は、メイクの仕事やこうしたライティングの仕事など多岐にわたるため、朝早く出かける日や、学童もギリギリまで預かっていただいて帰りが遅くなることも……。
世のワーママは、夕飯を作る元気が残っていないという経験がある人も少なくないはず。そんなときに息子がかけてくれた言葉が、私の肩の荷がおりる一言でした。
「無理しなくていいよ! 今夜は、レトルトカレーにしない?」
私には、夫がおりませんが、世の中のお父さん方に言って回りたくなるほど男前なセリフで、思わず息子を抱きしめてしまいました。
母が息子に諭されるパターン
忙しい日が続いたり、ちょっとイライラした時は、何の気ない言葉でも、つい言葉尻がきつくなってしまうもの。私もその1人で、ちょっとしたことで、息子に対し、投げやりな言い方をしたことがありました。
「今の言い方、ダメ。すごく傷つく。もっと別の言い方があるでしょ?」
学校の先生にでも言われたことがあるのでしょうか……。息子からこんな言葉をかけられるとは思ってもみなかったので、私は、思わずキョトンとしてしまい、自然と「ごめんなさい」と謝っていました。
一体、どっちが大人なのでしょう……。
どこで知ったの?そのセリフ!
やはりこれも私の失言から始まりました。よく車を運転する私は、気づかぬうちにちょっとした暴言を吐いていることが……。息子は、私がつい発してしまったその言葉をすかさずキャッチ。
「母ちゃん、あのね、自分が悪いことを言えば、悪いことが返ってくるの。いいことを言えば、いいことが返ってくるの。だから、今みたいに悪い言葉を言っていると、母ちゃんにも悪いことが返ってきちゃうからやめたほうがいいよ」
どこで習ったーーー!!!と言いたくなりましたが、思わず「はい、気をつけます」と平謝りました。
子は自分を映す鏡というけれど……
子は、「親の背中を見て育つ」「子は自分を映す鏡」といいますが、気づいてみたら、知らないところで、親から学ぶ以上の「学び」を受けているのかもしれません。それは、ただ、国語や算数といった勉強だけでなく、道徳面も然りです。
親が子どもを育てるとともに、親も子どもから育てられているなぁと感じる毎日です。最近では、諭されることも多くなってきたので、母である私自身も気を引き締めなければ……と思う今日この頃です。
黒木絵里
美容家