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2017.09.20

先輩ママたちが感じた【高齢出産】のメリット・デメリットって?


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高齢出産、の定義は「35歳以上の初産婦」となっています。

松たか子さんは結婚7年目、37歳で出産していますし、有名作家の林真理子さんは44歳、そして坂上みきさんは53歳で出産しています。とはいえ、出産にはある程度「年齢の期限」があるのも事実。実際に高齢出産をしたママたちの体験談をもとにメリット・デメリットを紹介します。

高年齢出産のメリット

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「高年齢だからこそ、子どもを授かった感謝が強い」
不妊期間も長かったので、この年齢で子どもを授かったというのはとても幸せというか、ラッキーという思いが強いですね。だからか、子育ての悩みが若いママより少ない気がします。育児にしても、他の子と比べるとか、その辺も一応、年齢と共に経験値があるわけで、冷静でいられるのも高年齢ママのメリットだと思います。(Mさん/44歳:40歳で出産)

「キャリアがあるから復職の不安が少ない」
30代くらいから仕事でも大きなプロジェクトを任され、やり甲斐もありました。育休明けの職場復帰に対しても「これまでの経験があるから大丈夫」という安心感がありあした。だてに長く働いてきたわけじゃないのですから。(Nさん/44歳:39歳で出産)

「経済力があるのが現実的なメリット」
ある程度の年齢になっていると夫婦それぞれにそれなりの収入があり、貯蓄もあり、つまり金銭面で余裕があると思う。実際に育児を体験し、仕事との両立をしてみると、お金で解決できる面はけっこうあるのが現実なので、高年齢だから悪いという事はなく、逆に「良かった」と思います。(Yさん/39歳:36歳で出産)

「ワークスタイルを選べるのはキャリアあればこそ」
子連れ出勤も、在宅ワークも認められたのは、これまでのキャリアのおかげ。会社から必要な人材と認められ、様々な自由が与えられた。これは一生懸命働いてきた私に対する評価であり、子どもは天からのギフトだと思っています。(Hさん/38歳:36歳で出産)

「精神的な余裕もあり前向きに育児できる」
体力面ではどうやっても20代ママには負けます。でも精神面で、あれやこれや、職場で、もまれた身としては「たいしたことないな~」ですむ事も多々あるような気がします。逆にこの年齢で子どもができ、若いママ友が出来たことで自分自身、もっと若々しくいよう、フレッシュな気持ちを持とうと前向きになれました。それを感謝できる気持ちの余裕が、高齢出産のメリットだと感じます。(Nさん/40歳:37歳出産)

高年齢出産のデメリット

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「とにかく体力的にキツいし両親を頼れない」
1人目を20代で産んでいるので余計に感じるのですが、とにかく体力がキツイ。寝不足で頭痛頻発、抱っこで腰痛。30代後半になると、あちこちボロが出ます。しかも両親も高齢になっており、長女の時のように助けてもらえない。あとは体型ですね、若い時は産後すぐに前のスタイルに努力もせずに戻りましたが、もうダメです。授乳もしているし食事も気をつけているけど、なかなか体重も戻らないし、重力に負けたようにおっぱいもお腹もたるんできています!!!(Uさん/38歳:36歳出産)

「育児、介護、仕事と3本両立の厳しい現実が」
40歳の初産で、子どもが授かり本当に嬉しかったです。帝王切開でしたので、陣痛の辛さはなかったのですがなかなか体力が戻らず苦労しました。しかしもっと大変だったのは育児がスタートしてから。直後に義父が倒れ、続いて実家の母親の癌が再発。介護の問題が現実化し、「育児と仕事」だけでなく「介護」と3つの両立は非常に厳しいです。それなりに貯蓄があり、家事と介護はアウトソーシングできるものはすべて使っていますが、この調子でいくと自分の老後資金がなくなる・・・という不安はあります。(Mさん/44歳:41歳出産)

「高齢出産で話し合わなくてはならないこと」
頭で理解していても、やはり高齢出産と障がいのある子が生まれる可能性については夫婦で話し合わなくてはならず、これはとても難しい問題でした。外で話すのと、夫とふたりで本音で話すのは全く違う。出生前診断についても夫婦での意見にも違いがあり、いろいろと複雑で微妙な気持ちになりました。(Sさん/40歳:37歳出産)

「若いママパパと同じテンションをキープするのって・・・」
小学校で若いママたちとのギャップを密かに感じています。保育園時代に誘われてカラオケ行った時も、20~30代ママたちの歌とテンションについていけずに年齢をつきつけられたような感じがしましたね。しかも酔っ払った28歳のママに「うちの母親とあんま年齢変わらないですねー!!!」と驚かれたけど、こっちの方が驚きましたよ、その事実に。色々な意味で若いママパパと「同じレベル」を保つ努力が必要で疲れることもしばしば、です。(Aさん/50歳:43歳出産)

「育休明け〝男女の差〟に愕然」
育休明けの職場復帰で元のポジションに戻れなかった時のショックが大きかった。若ければ「そんなものだ」と割り切れたかもしれないが、これまでのキャリアは何だったのだろうと会社に詰め寄りたい気持ちにもなりました。いっぽう夫はようやく子どもを授かり周囲から「よかったよかった」と祝福され、その年齢で父親になったんだし早く昇進させなくちゃな、と上司に言われたとかいう。この差はなんなんだ、と愕然としました(Fさん/39歳:37歳出産)

「そもそも妊娠率が低くなる」
結婚をしたのは30歳、ちょうど重要な仕事を任されたところで「あと2年待ってもらって、33か34歳くらいで出産がいいな」などと悠長に考えていました。そもそも高齢出産のデメリットは、それ以前にあって「じゃ、子どもが欲しい」と思っても、やはり若い人より妊娠しづらく、残念ですが流産の確率も高い。そう考えると、仕事のスケジュールも大切だけど、妊娠できる時にしておいた方がいいというのが実感です。
もろもろ含めて、やはり高年齢出産にはリスクはある、と前提した上で前向きな気持ちで赤ちゃんを迎えられるよう努力が必要だと感じました。(Kさん/43歳:37歳出産)

「経済力・体力・気力」が高齢出産のポイント

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高齢出産でもメリットとデメリット、人それぞれでとらえ方もだいぶ違います。

・経済力
・体力
・気力

この3つをどれほど持っているか、が高年齢出産を乗り切るポイントと言えるかもしれません。

そして大切なのが「若いママ・パパたちとも楽しくやっていこう!」という前向きな気持ち、「子育てをしながら、仕事とのバランスをとっていく」柔軟性。あるいは逆に「授かった幸せを満喫する」と決めたら、例えば転職や退職も含めて環境の変化に積極的に対応する力、です。

高年齢出産ではリスクをきちんと認識した上で、経験値の高い年齢の強みを活かして「働き方も子育ても自分で選び」納得できるライフスタイルを実現していきたいですね。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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