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2017.09.30

【路肩駐車で事故多発】家族で出かけるときも要注意!高速道路の追突防止を防ぐには?


高速道路の路肩駐車は違反になる可能性も!!

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秋の行楽シーズンが始まりました。連休も多く、天候も安定しているため、お出かけにはぴったりですよね。

かくいう我が家も、草津温泉にドライブ旅行へ行ってきたばかり。小さな子どものいる家族旅行では、車はとても便利です。

車でお出かけする時は、何と言っても安全運転が1番ですが、自分が気をつけていても、“もらい事故”が起きてしまったり、車の故障などで意図せず危険に巻き込まれてしまうこともあります。

さて、神戸新聞NEXTでは9月14日に『必読、必見「追突防止策Q&A」 高速道路の路肩停車」及び「キケン!高速道路の路肩停車 後絶たない追突事故」という記事が報じられていました。

道路交通法で禁止されている高速道路上での駐停車ですが、停まっているのを見たことって誰でもあるのではないでしょうか。草津旅行に行った際も、3台、路肩や高速バスの停留所付近に駐車している車を見かけました。渋滞もあったため、おそらく休んでいるようでした。

以前、アクアラインで渋滞中、フラフラと蛇行運転をしている車を発見したことがあります。後続車や隣車線を走る車は大きく距離を開けていました。我が家の車も蛇行車のやや近くを走っていたのですが、ちょうどすれ違うときに助手席からその車の運転席を覗き込んでみたところ……、明らかにコックリコックリ居眠り運転。「ウワーッ!!!!!!!」と恐怖で震えた経験があります。

ちなみに、その車は「あー! 我慢できんっ!」と思ったのでしょうね。途中で路肩に車をつけ、停車していました。逃げ道のないアクアラインでそんなことしないでほしいと思いましたが、そのまま走り続けられても困るので、致し方ないとはこういうことなのだろうか……と思った経験があります。

高速道路上での駐停車は原則禁止!

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もちろん、道路交通法では、高速道路上での駐停車は原則禁止されています(第七十五条の八より)。

ただし、止むを得ない場合は駐車しても大丈夫。

それは一体どのようなケースでしょうか?

(1)危険防止するため一時停止をするとき。

→これは地震や火災、などが想定されています。その他、事故や急病などもここに含まれるでしょう。

(2)故障のため十分な幅のある路肩や路側帯にやむを得ず駐停車するとき。

→“充分に幅のある”ことが大切です。

(3)料金所での料金支払い。

→もちろんSAやPAの駐停車もOKです

となっており、「寝るため」「携帯で電話するため」はもちろん駐停車NG。SAやPAを利用しましょう。ちなみに、ETC時間帯割引適用のために割引開始時刻前に料金所手前の路肩や料金所広場などに停車する人がいるとのことですが、これももちろん道路交通法違反です。

神戸新聞のニュースによると、日本自動車連盟(JAF)兵庫支部からの報告では、高速道路上に緊急停車した車両に対する救援出動は月400件前後で推移しているとのこと。そのうちの4割以上はタイヤのパンクやバースト、空気圧不足と、燃料切れ。これが(2)の“止むを得ないケース”でしょう。

しかし、この止むを得ない場合でも、反射材などで目立たせる「停止表示機材」を設置して後続車に知らせることが義務付けられています。そして、この義務を守ることが事故防止に役立ちます。

ちなみに「義務」なので、表示義務違反をした場合には、1点の減点と反則金6,000円(大型車は7,000円)が科せられるのでご注意を。

しかし、実際には、停止表示機材の設置をしているのは「2割程度」だとJAFの担当者は指摘しています。では、実際、停止表示機材はどれくらいの効果があるのでしょうか?

JAFがテストを公開しているので、見てみましょう。

出典:「夜間の停止表示板の効果【JAFユーザーテスト】」

停止表示機材がない場合、すれ違う寸前まで気づかないことに驚かされます。

というわけで、停止表示機材の設置方法をご紹介します。

●ハザードランプや三角表示板、発炎筒などで後続車に合図する。

●通行車両に注意しながら車から離れ、ガードレールの外などの安全な場所に避難する。

 

この2つがまず大事です。

神戸新聞の記事では、わかりやすくQ&Aにまとめられていたので抜粋します。

Q 故障して停車したら必ず後続車に知らせないといけない?

A 三角表示板などの「停止表示機材」を設置せずに停車していると、道交法の故障車両表示義務違反に当たる。車に備わってないので自分で用意しないといけない。

Q どこで購入するの?

A 自動車用品店などで千~2千円程度で売っている。現場で倒れてしまっているケースも散見されるので、実際に組み立てるなどの練習をしてみては。

Q 発炎筒も必要?

A 即座に発火でき、停車を知らせる効果が高く、できる限り使うべきだ。大抵の車は助手席の足元に付いている。ただし5分程度しか持たない。道路外に転がると雑草などに燃え移ることもあるので注意が必要だ。最近は発光ダイオード(LED)を活用した発炎筒も出ている。

Q 後続車が来るので車外に出るのが怖い。

A 車内にいて追突されれば逃げ場がなくなる。後ろに背中を向けずに車外へ出て、機材の設置後は、車よりも後方に離れておく。余裕があればハンドルを左に切って停車しておくと、追突された場合も車が本線上に押し出されにくく、二次被害を軽減できる。

最後に、JAFチャンネルでは、料金所を間違えたために路肩を逆走する車の恐怖についても紹介されていました。

出典:「JAFが再現、逆走車の恐怖 路肩逆走車との遭遇」

安全運転、大事ですね……。

交通規則を守って、楽しい旅行の思い出を作りたいものです。

 

<参考サイト>

■NEXCO東日本 コーポレートサイト

「高速道路上は駐停車禁止です!」

 

■政府広報オンライン

「高速道路運転中にまさかの事故! 高速道路の安全ドライブの3つのポイント」

道路交通法

中山美里

中山美里

ライター、編集


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