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2017.10.04

ドイツが日本より【子育てしやすい】2つの理由とは?


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海外で生活しているママが「日本より子育てしやすい」と言っているのを聞いたことはありませんか?

私は日本でそこまで不満や不便を感じていなかったので、あまりピンときませんでした。

でもドイツでの子育てを経験し、確かにそうだと実感。その理由を2つ紹介したいと思います。

理由1:みんな子どもに優しい

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ドイツでは、明らかに息子(4歳)に笑いかけたり、かまってくれる人が多かったです。見守ってくれていることがひしひしと伝わってきました。

いちばん感動したのは、息子と2人で電車に乗ったときのこと。私はスーツケース、リュック、折りたたんだベビーカーという大荷物を1人で抱えていました。ところが駅で降りようとしたら、息子が乗客の合間を縫って扉に向かってダッシュ!

ちょっと待って!

駅とホームの間が空いていてて危ない!追いかけようとしても、狭い通路で前に人がいるうえ、荷物が多すぎて無理。とにかく転落しないでと祈っていると……。

ホームで電車を待っていたおばちゃんが、”Langsam”(ゆっくりね)と言いながら息子を見守り、いつでも手が出せるようにスタンバイしているではないか!

 

なんてありがたい。

日本だったら「親がちゃんと見てろよ」と冷たい目で見られるのは明らかです。

先日、神奈川県内で4歳の男の子が電車と接触して重傷を負うというニュースを目にしました。男の子は下車した瞬間に走り出し、発車した電車にぶつかったようです。もしドイツだったら、周囲の大人が気づいて事故は未然に防げたかもしれません。

理由2:子どもだけでなく、大人に対してもフレンドリー

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子どもに寛容で、子連れて歩いてもヒヤヒヤしないドイツ。でも、とりたてて子どもをチヤホヤしているわけではありません。

子どもを含めた他人に温かく、気軽に声をかけ合う文化があります。たとえば機械の操作がわからずに困っていると誰かが助けてくれたり、お店で「お先にどうぞ」と声をかけられることがよくありました。

でもこの習慣、ドイツ語スキルが乏しい私にはつらい!ドイツは移民が多く、見た目では外国人かを判断できません。だから明らかに東洋系の顔立ちでも、容赦なくドイツ語で話しかけられることがよくあるんです。

市役所の窓口に並んでいるときもそうでした。

1時間以上並んでやっと次は私の番というとき、横からやってきた人にいきなりドイツ語で何か言われてチンプンカンプン。

「な、なにこの人? 割り込もうとしているの?」

完全にフリーズしている私に助け舟を出してくれたのは、後ろに並んでいた男性。

英語に通訳してくれて事なきを得ました。

ちなみに、「すぐに終わるから、窓口の人と先に話していいですか?」と私に聞いていたようです。

この後、彼が他の人と話しているのが聞こえてきたのですが、内容は「この近くにパン屋さんある?」。

日本人だったらスマホで検索しますよね。

「困ったときは人に助けてもらえばいい」「困っている人がいたら助けてあげよう」という考えが、日本よりはるかに強いと感じました。

だから周囲の人に優しく、結果として子どもや子連れが生活しやすい。

日本では「子どもを温かい目で見守ろう」という声がけがあちこちであります。もちろんそれは大切ですが、そもそも大人同士の希薄な人間関係を見直す必要があるのではないでしょうか。

平田けいこ

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