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2017.10.10

「ママ、私のこと嫌いなの?」子どもに言われた一言で気づけたこと


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子どもも3歳を過ぎるとおしゃべりも上手になり、ママの言うことも理解してくれるので子育てが少し楽になったな〜と感じることがありますよね。
私にも4歳2か月の娘がおり、ここ最近でぐっと、ママの言うこと聞いてくれるようになり、ダダをこねることも少なくなりました。
その娘の成長にすっかり甘えていた私。そんなときに言われた「ママ、私のこと嫌いなの?」という一言。
みなさんのなかにも子どもに言われた経験があるかたがいらっしゃるのではないでしょうか。
この一言、私にはかなり重く響き、その後とても反省しました。それは忘れかけていたあることに気づいたからです。

子どもはいまを生きている!

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子どもはとにかく今を生きています。「ママ一緒に遊ぼう」「ママ、お菓子食べたい」など様々な要求はすべて「今」やってほしいこと。とくに2〜3歳半くらいまではその傾向が顕著で「あとでね」がなかなか通用せず、ママ自身がしなきゃいけないことを後回しにして対応していたかと思います。
それが4歳にもなると「あとでね」がかなりの確率で通用するようになります。それどころか、うちの娘は「じゃあママ、ご飯作り終わったら一緒に遊んでくれる?」と代案をだすこともできるようになっていました。
でも1歳だろうが、4歳だろうが子どもにとっては「今」やってほしいことには変わらないんです。私はそのことをすっかり忘れていました。「あとでね」を言えば娘はいつでも待ってくれると思ってさえいたのかもしれません。

知らないうちに「あとでね」を連発

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ある休日。娘と夕方に家にいた私はテレビを観ながら、娘の話や遊びに適当に相槌を打っていました。
そんな姿に寂しさを感じ始めた娘が「ママ、一緒にパズルをしよう」と誘ってきました。それを聞いたときの本心は「えー今!?テレビを観たいのに、めんどうくさい!」です。
もちろんそんな本音は娘には言わずに「ママ、いまテレビ観たいからあとででもいい?」といつも通りに答えたら、娘も「じゃあテレビが終わったらやろうよ」と。
ただ、私のなかで、テレビを観終わったら…洗濯物を取り込んで、夕飯の準備をしようという勝手な自分スケジュールがありました。
そのため娘に「テレビを観終わったら、洗濯物を取り込んで、お夕飯の準備をしたいから、ご飯食べてからやろうよ」と伝えると。
娘は寂しそうな顔をして涙を溜めながら「ママは○○(娘の名前)ちゃんのこと嫌いなの?」と聞いてきました。
「え!嫌いなわけないでしょ!」とそのときはなぜそんなこと聞くのだろう…と思いつつ即座に答えましたが、娘は寂しさとママは自分のことが嫌いなんだと思ってしまった気持ちからか、泣きながら寝室に閉じこもってしまいました。
でも、そのときの私は泣いている娘をなだめながら「遊んでもらえなくて拗ねたのね」くらいにしか思ってなくて…。

受け止めてもらえなくて悲しい気持ち

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その後、夕飯を食べるころには娘の機嫌も元に戻っていましたが、私自身も娘に「ママは私のこと嫌いなの?」と聞かれたことに驚きがあったので、夜寝る前にちゃんと話をすることにしました。
「ママは○○ちゃんが何をしても、どんなことをしても嫌いになることはないし、本当に大好きだよ。ママはこんなに大好きなのに、嫌いだって思われていたらママも悲しいな」と話したら、娘は再び泣き出し「ママが嫌いだって思ってしまってごめんね」と謝ってきました。

いやいや謝るのは完全に私のほうだと思い「ママもごめんね」と伝えましたが、再び娘の泣く姿を見て、拗ねていたわけじゃないんだな、本気でママは自分のことが嫌いなんじゃないか?と思って聞いていたんだと気づきました。

みなさんにも経験があると思いますが、大人でも知人や友人を食事や遊びに誘うとき、「また今度」と何度も断り続けられると、「あれ?私のこと好きじゃないのかな?一緒にいたくないのかな?」とあれこれ勘ぐることがありますよね。
子どもも一緒なんですよね。大好きなママに「あとでね」と言われ続けていたら、悲しい気持ちになるし「もしかしてママは自分のこと嫌いなのかな」と思わせてしまう。そんな簡単なことを日々の子育てのなかですっかり忘れていた私。子どもの気持ちになって考えられていなかったと深く反省しました。

まずは気持ちを受け入れてあげることが大事

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とはいえ、子育てのほかにも毎日、仕事や家事に追われているのがワーママ。なかなか子どもの要求をすべての場面で優先するわけにはいけませんよね。また、子どもにもある程度は“我慢をする” “待つ”ということを覚えさせなければいけません。

それでも「あとで」の状態がずっと続くと子どもは不安になります、寂しくなります。だからこそ、そうならないようにちゃんとママの気持ちを言葉にして伝えなきゃなと思いました。
「ママも一緒にパズルしたいんだけど…」「ママも○○ちゃんに頼まれたことをすぐにしてあげたいんだけど…」とまずはちゃんと子どもの気持ちを受け入れてあげる。それだけでも子どもは安心するのではないでしょうか。

そして、少しくらいご飯の時間や寝る時間が遅くなっても「1回だけでもいい?」と回数制限するなど工夫をして、子どもを優先してあげることも時には必要だなと感じました。
子育てはママのしたいこと、やりたいことが子どもによって中断させられることの連続です。でも子どもにとってもしたいこと、やりたい気持ちを親によって中断させられます。
親子どちらともストレスを溜めないように…とはなかなか難しいのですが、子どもの言動や態度に変化を感じたら、ぜひ一度子ども気持ちになってみて考えるということをしてみてほしいなと思います。それを繰り返すことで自然にバランスがとれるようになっていくのかもしれませんね。

川合貴子

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