2018.03.13
親子で改めてチェックしよう!【防災】に必要な4つの備えとは?
熊本地震からもうすぐ2年、東日本大震災から7年、そして阪神淡路大震災から23年が経ちました。
この時期、ニュースなどの報道を受け「わが家も防災力を見直そう」と内心では思うのですが、なかなか実行動に移せず…。しかし、今回リリースされた「全国統一防災模試」(2018年3/1~3/31の期間限定)は、アプリをDLするだけで自分の防災力を試せる!という事なので早速試してみました。
高校生の時に阪神大震災を経験している身としては、多少自信はあったのですが…思っていたほど点数は取れず。そして、防災に対する考え方も日々アップデートされていることを痛感しました。そこで今回、東京都総務局が発行している【東京防災】より「4つの備え」についておさらいしたいたいと思います。
いつもより少し多めに。「日常備蓄」という考え方
長期保存できる缶入りの乾パンやお菓子、飴などを定期的に買い揃えた時期もありましたが、これは避難所や家以外で避難する時の考え方。大災害が起こりインフラが寸断された場合は「日常備蓄」が重要となります。
支援が届くまでの少なとも1週間は、誰にも頼らずに暮らせるように備えることが「備蓄」です。なくなったら困るものを買い置きして、古い順から使うようにすればいいだけ。特別なものを揃える必要はありません(東京防災・P92)
いつもより少し多めに買い置きするだけなので、日々のお買い物時にちょこっと意識するだけ。カップ麺や保存食品、電池やカセットガスが安くなっていたら備蓄用に…これは取り組みやすいので実践しています。
阪神大震災の時も交通インフラが寸断されていたので、スーパーやコンビニはすぐに大行列ができ、即品切薄状態。数日すると救援物資などが避難所に届き始めましたが、冷たいおにぎりのみ。電気は比較的復旧も早かったのですがガス・水は止まったままでしたので、地震直後は、電磁調理器やカセットコンロで冷凍庫にあった食材を調理していました。数日後、親戚や友人が遠方から救援物資を背負って届けてくれたり、各地でボランティアによる炊き出しなども行われ、人々の温かさに勇気付けられたのを覚えています。
2年前に被災した友人から教わった「【熊本地震から学ぶ】家族を守るための防災グッズ・備蓄リスト」。こちらの記事も、今一度確認してみてください。
「非常用持ち出し袋」は季節ごとにチェック
自宅避難が困難になった場合、最小限の品を納めた避難所などに持ち出すための「非常用持ち出し袋」家族分、用意していますか?
それぞれ自分にとって必要なものを考え、準備することが重要です。それらをリュックなどに入れ、玄関の近くや寝室、車の中、物置などに配置しておけば、家が倒壊しても持ち出すことができます。(東京防災・P90)
私はというと一度揃えたらやりっぱなしで、気がつけば数年経過していました…。子どものおむつや粉ミルクなど、もう必要がなくなったものまでまだ入っていましたし、懐中電灯やラジオの電池が切れていたものも。こうしたチェックはやはり季節ごとにでも行わなければなりませんね。置き場所自体もだんだん納戸の奥深くへ。一番、安全を確保しやすい場所を考えて、取り出せる置気場所も見直さなければなりません。
家具の「転倒・落下防止」チェックは今すぐに!!
最近の住宅は作り置きの家具やクローゼット、納戸などに物を収納することも多く、背の高い家具類は置かない傾向にあるかと思います。家具を置いたとしても、転倒や落下防止対策の粘着マットや突っ張り棒 or ネジ止めはマスト。設置の時に必ず取り組むことが大切です。
近年の地震の負傷者30〜50%は、家具類の店頭・落下・移動が原因です。部屋に物を置かないことが最大の防御。次に下敷きにならないように家具類を配置する。その上で器具による家具類の転倒・落下・移動防止対策を行えば、ケガのリスクを低くすることができます(東京防災・P94)
阪神大震災の時、寝ている間にタンスが倒れてきて鼻の骨を折る大怪我を負った友人がいました。以来、寝室には絶対に背の高い家具と物は置かないように心がけています。また、寝る前のお片付けの時「おもちゃが散らかっていたら、地震があった時にすぐに逃げられないよ」と子どもたちに伝えています。言い過ぎかもしれませんが、いざという時に動けるよう、こういった日々の生活の中にも伝えています。
いざ家族と離れ離れになった時の決め事を再確認
外出中に帰宅困難になったり、登下校中に災害にあった場合の安否の確認や集合場所について。保育園や幼稚園にいる場合でしたら園との連携が取れるので良いのですが、一人で行動するようになる小学生以降は、子どもたちと日々確認しておかなくてはなりません。
避難指示が出たり、火災の危険が迫った時は、近くの小中学校や公園などの一時集合場所に避難します。そこが危なくなったら、大きな公園や広場などの避難場所に移動。自宅が被害を受け、生活困難な場合は避難所でしばらく生活します。それぞれの違いを確認しておくことが大切です(東京防災・P115)
避難所や避難場所、一時集合場所…それぞれの意味の違いがわかりますか? 今回の模試にもピクトグラムで出てきたのですが、はっきりとした違いが自分でも把握できていませんでした。また、安否確認の際の「災害用伝言ダイヤル」や携帯会社のポータルサイトにアクセスする「災害用伝言版」など、一度はトライアルしておくことも必要ですね。
何もかもアップデートが必要なことだらけで、「防災」を日常に持ち合わせていないといけないな…と改めて実感しました。これを機にわが家も家族会議をしてみんなで再確認したいと思います。
飯田りえ
編集者/ライター