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2020.03.31

産後の抜け毛・薄毛にワーママはどう対処する?復職前に解決しよう!



「産後に髪の毛がごっそり抜けた」「頭皮が見えるくらい薄毛になった」というのは、産後あるあるの1つ。育休中は帽子やヘアバンドなどで隠せても、復職するとなると「どうしたらいいの?」と悩むワーママもいることでしょう。
髪の毛の悩みは個人差もあり、人に相談しにくいもの。今回は、産後の抜け毛・薄毛の原因から先輩ワーママの体験談、対処法まで紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

なぜ産後に抜け毛や薄毛が増えるの?


なぜ産後に抜け毛や薄毛が増えるのでしょうか。まずはその原因について詳しく解説していきます。

女性ホルモンがヘアサイクルに影響
産後の抜け毛や薄毛の一番の原因とされるのが、女性ホルモンの変化です。
実は女性ホルモンとヘアサイクル(休止期・成長期・退行期)は密接に関係しています。
女性ホルモンの分泌が極端に多くなる妊娠中は、「ヘアサイクルが成長期を維持し続ける」特別状態。このため、妊娠中は髪の毛が抜けにくくなるのです。
しかし、妊娠中にたくさん分泌されていた女性ホルモンは産後になると減少してきます。女性ホルモンの量に伴い、ヘアサイクルも成長期から退行期や休止期へと移行。一気に髪の毛が抜けます。これが「産後脱毛」と呼ばれる状態です。

女性ホルモンによる抜け毛や薄毛は、あくまで一時的なもの。ほとんどの人が半年~1年程度で元の状態に戻ると言われています。

ストレスや睡眠不足などでも抜け毛が増加
数時間置きの授乳や夜泣きで、いつも睡眠不足というママは非常に多いですよね。赤ちゃんを抱っこしたまま食事をしたり、トイレにも落ち着いて入れなかったりと、とにかくママは毎日大忙し。まとまった休息すら取れないという人もいることでしょう。

満足に休めないストレスや蓄積した疲労、睡眠不足は、抜け毛を促進させる可能性があります。なぜなら、これらの状態は頭皮に悪影響を及ぼすからです。頭皮の血行が悪くなると、髪が栄養失調になるため抜け毛が増えると言われています。

ママたちの薄毛・抜け毛体験談


それでは、ママたちの薄毛・抜け毛体験談をご紹介します。

お風呂の排水口を見るのが恐怖に!
「私の場合は徐々に抜け始めました。初めはブラッシングすると抜ける程度だったのに、その状態から1ヶ月もたたないうちに、室内のあちこちに抜け毛を発見! 使い捨ての床掃除シートを使ってこまめに掃除をしていました。1番ひどい状態の時には、シャンプーをした後、お風呂の排水口が真っ黒になるほど!「こんなに抜けたの?」というショックと黒々した毛の塊の気持ち悪さに、背筋がゾッとしたのは言うまでもありません。あまりにショッキングな光景は、抜け毛が治まっても脳裏に焼き付いていて、今でもお風呂の排水口を見るのが苦手です」(31歳/公務員)

 

実母の何気ない一言に大ショック!
「抜け毛が始まったのは産後半年頃から。先輩ママや育児雑誌の情報で「産後の抜け毛が一時的であること」を知っていたので、「ああ、これが」と冷静に受け止めていました。抜け毛を気にしないように生活をしていたのですが、実家の母の「あんた、頭のてっぺん薄くなったわね~」という何気ない一言に大ショック!それまで見て見ぬふりをしてきた現実を突きつけられました。鏡を見ては何度も泣き、外出時には必ず帽子を被りました」(26歳/ピアノ講師)

 

一歳半検診で現実を突きつけられ絶望
「自宅の近くに児童館のような場所がなかったため、子どもとの外出先は公園か買い物ばかりだった私。同じ月齢くらいの子どもを持つ顔見知りのママとは、外で立ち話する程度の関係でした。どのママも帽子を被っていたり、ショートヘアだったりしたこともあり、『やっぱり産後はみんな薄毛になるよね!』と、ひそかに安心していたのですが、一歳半検診で区役所の検診ルームに行ってびっくり!ゆるふわパーマのママ、ツヤツヤのロングヘアのママがいるではありませんか!ショートヘアやボリュームが少ないようなママも何人かいましたが、当時の私は前髪がスカスカで頭皮が丸見え状態。集まっているママの中で私がダントツに薄毛でした。来月に復職を控えていたこともあり、絶望したのは言うまでもありません。その日のうちにインターネットでウイッグを購入しました」(37歳/フリーランス)

 

自分を偽りたくない!好奇の視線に耐え抜くこと1年
「もともと薄毛だった私は、産後の抜け毛で額から頭頂部にかけて頭皮が見えるようになりました。行きつけの美容師に相談すると、薄毛部分が広範囲なためヘアスタイルでのカバーは難しいとのこと。ウイッグを勧められましたが、なんだか自分を偽るようで気が進まず……。人前に出る仕事ではなかったため、腹をくくって、あえて何もしないノーマルな状態でいることを選択しました。すれ違う人の視線が頭に向けられたり、あからさまにギョッとされることがたくさんあり、そのたびに「何?」と強気に見返しました。正直不快な思いをたくさんしましたが、きっちり1年で薄毛は解消。良かったです」(39歳/事務職)

 

落ち武者状態でデスクワーク!先輩ママの共感をゲット
「職場に産後ワーママが多く、女性の薄毛に耐性があったため、あえてそのままでいました。前髪から頭頂部にかけて抜け毛がひどく、落ち武者のような頭だったので、出勤時は帽子を着用。オフィスではもちろん帽子をとって、落ち武者状態でデスクワークに従事していました。その結果、同僚の先輩ママたちから「こんな時代もあったわ……あの時つらかったなあ」と共感を得られることに。保育園からの急な呼び出しにも、心なしかみんな優しかった気がします(笑)」(29歳/事務職)

産後ワーママたちの薄毛対処法

ヘアスタイルやヘアアレンジで乗り切る!

部分的な薄毛や全体的なボリュームダウンは、ヘアスタイルやヘアアレンジでカバーすることができます。
薄毛が目立ちにくいのは、ロングヘアよりもショートやボブスタイルです。
ショートやボブスタイルは、トップにボリューム出しやすく、立体的に仕上げられるため、薄毛カバーに最適。髪に段差を入れてカットすることでトップに自然なボリュームを出せます。

反対にロングヘアは髪の毛の重みでトップがぺったんこになりがち。ロングヘアにする場合には、前髪を短く厚めに作るといいでしょう。ボリュームアップした部分に視線を向けさせることで、薄毛を目立たなくさせます。

前髪がスカスカになってしまった場合は、シースルーバングより、ポンパドールや斜め編み込みがおすすめです。分け目を変えるだけでも、印象は大きく変わるもの。ぜひ試してみてください。

ウイッグを活用する

全体的にボリュームがない場合はウイッグを活用するのもいいでしょう。
一般的にウイッグに高価なイメージを持つ人も多いかもしれませんが、先輩ママたちに聞くと、インターネットで気軽に購入できる価格帯のものでも十分という意見が多数。「ヘアウイッグ専門店ではなく、コスプレ専門店のウイッグでも全然気にならなかった」「7,000円で買ったウイッグは周囲にまったくバレなかった」と教えてくれました。これならチャレンジしやすいですよね。

一方、部分的な薄毛の場合は、部分ウィッグやヘアピースが便利です。自毛に近い色を選ぶことで、より自然な髪に見せることができます。

ウイッグの最大の魅力は、手入れが楽ということ。自毛を短くカットすればシャンプやドライヤーの時間を短縮できますし、セットの必要はありません。肌の色に合ったウイッグを選ぶと失敗しにくいでしょう。

あえてそのままという選択肢も

常に人目にさらされる接客業や販売業など以外の場合は、「あえてそのまま」という選択肢もあります。あれこれ手をつくしているうちに、「気がついたら元のボリュームに戻っていた!」ということがあるからです。

産後の抜け毛はほとんどの場合、半年~1年程度で元に戻ります。
もしあなたが「他人の目が気にならない」「ポジティブな気持ちで薄毛を受け入れられる」なら、そのままの状態でいてもいいでしょう。

頭皮が髪の毛を育てやすいように、食生活や日常生活を見直し、ストレスフリーを心がけることが薄毛脱却の近道です。

薄毛はママを頑張ってる証拠!?


多くのママを悩ませる産後の薄毛問題。髪は『女性の命』ともたとえられますし、次々と抜けていく髪の毛を見て、女性としての魅力が損なわれていくように感じることもあるかもしれません。ですが、どうか薄毛になったご自身の姿に自信を失わないでください。産前産後、そして育児真っ最中のママの薄毛は、ママとして頑張っている証拠です。

ちょっとしたヘアアレンジやヘアスタイルの変更、お手頃価格のウイッグなどで薄毛カバーはできます。もしあなたが薄毛にお悩みなら、ぜひいずれかを試してみてください。

高橋マリー

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