2020.07.16
幼稚園に転園!費用や1日の過ごし方がまるっとわかる「幼稚園情報」
「3歳から幼稚園もどうかな?」なんとなく思っているママもいるかもしれません。でも保育園に通っていると、幼稚園の情報が今ひとつよくわからないですね。
体験者による幼稚園へ転園させた理由、幼稚園の1日など「まるっとわかる」ワーママ向け幼稚園情報です。
保育園から幼稚園へ「転園を選んだ理由」は?
園庭が狭い、ビルの1階で全体的に暗い、外遊びといっても近くにはごく小さな公園があるだけでほとんどが中遊び。通勤途中に幼稚園があるんですが、広々とした園庭やたくさんの遊具、先生とうさぎにエサをあげているところなどを見かけていて、「こういう所で過ごさせてあげたい」と思ったのがきっかけです。(Nさん)
3歳で保育園から転園させた幼稚園は、音楽や工作の時間が豊富で「子どもの頃から本物に触れる」という園長先生の言葉どおり、小さいうちからクラシックコンサートに行ったり美大の先生と学生がきて一緒にアート作品を作る時間などもあり、冬の音楽会など感動しました。転園させて良かったと思っています。ただ、いくつか幼稚園を見学しましたが、正直「保育園と変わらない」と思うところもありました。親の出番も多く、やりくりも大変ですから「どうしてもここに入れたい」と思うような幼稚園がなければ無理して転園させる必要はないとも思います。(Oさん)
幼稚園とは「費用・1日の流れ」
(1)幼稚園にかかる費用
基本の保育料
●公立幼稚園:月額10,000円~
●私立幼稚園:月額25,000円~
公立幼稚園は学費も低めですが、地域によってないところもあります。公立幼稚園は3年ではなく2年保育という所も多いですね。
私立幼稚園は学校による差が大きいので一概には言えません。保育料の他に、入園金が10万円単位でありますし、園指定の制服やバッグなど購入費もかかります。
また幼稚園バスの利用、給食費なども別途徴収されます。おおまかな目安として私立幼稚園なら月額3万円程度、もちろんお受験するような私立付属幼稚園や一部の有名幼稚園ではもっと高額なところもあります。
(2)幼稚園1日の流れ
9:00~ 登園時間 教室に入り、連絡ノートに出席のシールを貼ったり、バッグを自分の棚に入れたりします。
▪ 朝のご挨拶
▪ 朝活動(決まった運動や朝礼のようなことも)
10:00~ 自由に遊ぶ時間が終わると各教室へ、先生の指導で様々なカリキュラムを行います。
▪ 体操
▪ 工作
▪ 音楽(お歌・楽器演奏)
▪ 行事に向けての練習
▪ 季節に合わせたプログラム
*先生がたが指導目的等を明確にし、それに合わせた教育プログラムやカリキュラムを立てて行う
12:00~ 給食やお弁当を食べます。
▪ 週の半分が給食、半分がお弁当という所も多い
13:00~ 自由遊び
▪ 年長さんになると「ひらがな」など学習時間も
14:00~ 教室でお帰りの準備
▪ 紙芝居や絵本タイム
▪ お帰りの歌や挨拶
13:30~14:00 降園時間
ワーママ向け幼稚園選びポイント3つ
▪ 延長保育があるか
▪ 降園後に課外クラス(習い事)があるか
▪ 保護者のお手伝いはどの程度か
最近は幼稚園でも有料で延長保育をしています。また、降園後にそのまま幼稚園で行われる課外クラス、いわゆる習い事に行かせられる所も多いですね。これらを全て利用すれば、それなりの時間まで子どもを預けられます。それでも最終お迎えは16時前後という所もけっこうあるので、せめて18時台まで保育をしてくれる園を探すのがフルタイムワーママなら大前提となります。
もうひとつ、保育園と違って幼稚園は保護者会の活動が活発です。もちろん園によって差はありますが、例えば年少さんの遠足は保護者同伴とか、行事にお手伝いとして参加するなど、平日に休みが取れるかどうか、他の誰かに頼めるかどうかといったあたりを考慮しなくてはなりません。
幼稚園へ転園を決める前に「ワーママが気をつけたいこと」
●平日のお休みが多い
例えば土日に運動会や音楽会があると月曜日は平日でも「振替休日」となります。平日の遠足、発表会、お誕生日会などもお母さんがたがお手伝いのほか観覧することも多いので少なくとも半休を取る必要は出てくるでしょう。
延長保育があるところは長期休暇もお預かりはしてくれますが、問題はその長期休暇の日程です。冬休みはクリスマス前からスタート、明けも7日前後のところが多く、暦通りのお休みしかとれない勤務先だと「休みギャップ」の対策も必要です。
●ママ同士のお付き合いどこまで?
幼稚園では茶話会やランチがよく催されます。これは幼稚園が主催しているわけではないので参加必須ではないのですが、毎回お断りをしていると「あの人はお付き合いする気がないのね」とレッテルを貼られてしまうことも・・・。
別段これといった問題がないようですが、幼稚園ママたちは子どもを喜ばそうと様々なプチイベントを行います。例えばクラス単位でクリスマス会、同じ課外クラス(幼稚園で行う習い事)のみんなでお花見パーティー。「ママ友交友」を完全に遮断していると、こうした集まりに子どもが(というか、親子で)呼んでもらえなかったりします。そんな関係自体はどうかと思いますが、逆の立場で見れば「いつも来ない人に声かけてもね」となるのでしょう。
幼稚園に入園させるなら、ある程度のお付き合いはあるもの、必要になると考えておいた方がいいでしょう。
「この幼稚園で子どもを学ばせたい!」熱意ある転園ならオススメ
ひとつハッキリ言えるのは、幼稚園への転園は「それだけの理由があるか」親がぜひこの幼稚園で学ばせたいと強い意志があるかどうか、が大切だという点です。
口コミ体験談にもあった通り、今の保育園に大きな不満がなく、どうしても入れたいと思うような幼稚園がないのであれば、必ずしも転園を第一に考えなくてもいいかもしれません。
私立幼稚園はそれぞれ特色があります。周囲から「あの幼稚園は有名よね」「お受験対策に強いんだって」「畑活動とか盛んで冬にはスキー合宿もあるらしいよ」様々な情報を得たとしても、自分の目で見て確認するのが最大のポイントです。園内見学があれば平日でもお休みをとって参加、また子どもの体験入園があるならぜひ参加させてみましょう。
フルタイムワーママが子どもを幼稚園に通園させるのには、それなりに負担が増えます。その負担以上に大きなメリットがあるかどうか、わが子を中心に据えてしっかり見定めるのが大切です。
※この記事は2017年11月に公開されたものです。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。