2020.07.18
【子供のお手伝い】ポイントと親子ともに楽しくできる我が家のお手伝いアイディア
子供も2歳を過ぎるあたりから、色々なことに興味を示します。特にママがやっていることには興味津々、じっと見つめ、観察し、そしてはじまるのが「やらせて攻撃」です。
お手伝いは子供の成長には欠かせないものです。自立心を養い、いろいろなステップを踏み達成する喜びも体験できます。
・・・ということは重々承知していても、忙しい時に限って「お手伝いしたがる」正直なところ、ひとりでサッサと終わらせてしまいたいことの方が多いのが現実。今回は
●ママたちの「お手伝いさせてゲンナリ」エピソード
●「こんな風にしたら楽しくできたよ」アイデア・エピソード
●子供にお手伝いさせるポイント
を紹介します。
頼むから「お手伝い」しないで欲しい…が本音です
保育園から帰宅して、そこから夕飯までの時間が一番あわただしい。でもこの時間に限って、子供はまとわりつくし、何でもやりたがる。掃除機を出せば「ホースをひっぱろうとしてひっくり返って頭打つ」、サラダの下ごしらえをはじめれば「やるやるやるぅ」と足もとでギャン泣きするから、とりあえずキャベツの一切れ渡してお茶を濁していると、ふと見ればキッチンの床はちぎったキャベツだらけ。渡したボウルを逆さまにして座っているのにはもはや笑うしかなかったけど。結局、最後は「ちょっといいから! 向こうでテレビ見てて!」これで終わってしまう。みんな、よく余裕で子供にお手伝いとかできるよなぁと感心するばかりです(Nさん/子ども2歳)
娘は今、とにかく「ごっこ遊び」が大好きで、家でもすぐに「ママ」になりたがります。それはいいけど、ちょっと目を離したすきにせっかくたたんだ洗濯物を娘がたたみ直している、っていうか、崩している(涙)それで週末とかに「一緒にお洗濯物やろう」と誘うと、見向きもしない。気が向いた時にしかやりたがらないし、気が向くのはいつだって私が忙しい時(Mさん・子ども3歳)
「ぼくがご飯運ぶ!」と言うから、軽いサラダのボウルを渡しました。ところがちょうど流れてきたテレビのアニメソングに反応したらしく、そのまま落とした・・・。よりによって半熟卵をのせたサラダだったので、後始末がすごく大変。つい怒鳴ってしまい、今度は後になって後悔する。お手伝いさせると結果的に大変なことが二重三重に起きてしまうのはなぜ・・・(Aさん/子ども4歳)
我が家のお手伝いアイデア教えます!
下の娘は今3歳になったばかりですが、お手伝いを義務づけてます。夕飯の時、お箸を並べるのが娘の役目。これは「遊び」ではなく「お手伝い」だと話してあって、やりたがらない日でも「箸を並べるのはみーちゃんのお仕事だから、毎日やってよね」と促します。それでもやっていないと食卓について箸がないままで「あれ、箸ないね」と。まぁ3〜4日に1度くらいは「やりたくないッ」とか頑張りますし、怒鳴りつけてまではやらせませんが、あくまでお手伝いとして「娘の役目」としています。小さいことからスタートして、その「ひとつの役目」を多少うまくできないことがあっても、常にずっと「これはあなたの係」として植え付ける感じです。上の子もこの方式で、ひとつずつお手伝い役目を増やしていきました。最初は面倒くさいですが、小学生にもなれば立派な「家事分担」してくれるようになりますよ。そうなれば母の仕事もひとつ減り、ふたつ減り、ラクになりますから!(Kさん/子ども・9歳 3歳)
息子の場合、パパが食後の洗い物をするのを見てマネてやりたがったので、これ幸いとパパにお任せした(笑)家事分担といっても、母親のほうがやることは山のようにあるわけで、実際にパパがやってくれているのは週3日の食後の洗い物だけ。私より余裕があるわけで、子どもがグチャグチャと洗って泡だらけにしても怒らないし、水遊び感覚みたいです。ただ、一応「お手伝い」にしたので、やりたくないからといって休ませない、というのはパパと息子のお約束。ムスッとしている時でも、横の踏み台に立たせて、パパが洗うのを見ていますね。保育園で疲れてる時などは「やーだー」と泣き出すので、そういう時は無理強いまではしませんが、案外パパが強くて「約束だから、立ってるだけでもいいからこっち来い!」なんて遣り取りしてますよ。私は口をはさまないように我慢我慢(アレコレ言いたくなる、そもそも夫の洗い方だって、私からすると「後で洗い直そうかな」って思ったりしてるから)、その時間に洗濯物など他にすませたい用事を一気に片付けてます(Uさん/子ども・5歳)
子どもが5歳くらいから「お手伝い分担表」を冷蔵庫に貼っています。食卓の用意や、玄関の靴を片付ける、クイックルワイパーをかける、などお手伝いしてくれたら、シールをひとつ貼ります。30個たまると金色の大きなシールをつけて、一緒に近所の駄菓子屋へ行き、100円分、好きなものを買っています。お金というか報酬をあげるということはどうかな?と思わないでもないですが、私も子どもの頃、お手伝いをしたらご褒美制だったので、あまり抵抗感はないですね。ひとつずつシールを貼るのが楽しみなのと、駄菓子屋へ行けるのも楽しみで、よくお手伝いしてくれます。ご褒美については各家庭の考えによるでしょうが、シールのように「目に見えてわかりやすい」のは小さい子どもには効果的だと思います(Eさん/子ども・7歳)
子どものお手伝い「3つのポイント」
(1)お手伝いは失敗するものと心得る
3歳くらいではお手伝いというより、ママやパパのマネをして、いろいろなことを覚えている最中、と考えるようにしましょう。そして必ず失敗します。皿を落とすなんて日常茶飯事ですが、落としてママが「あーあ」と言いながら掃除をする姿も子どもは見ています。
そこで「お皿を持って歩くときは、よそ見したら落としちゃうよ」「抱えるように持つと落とさないよ」と次にはうまくいくように教えてあげられたらベストですね。
とはいえ・・・「げ、落とした!?」なんて大声あげちゃうのも「あるある」ですから。「かーッ、今やるかぁ」と思わず唸ってしまうタイミングもあります。そんな時はお手伝いとか、自立心が、とか教育だとか、いっさい忘れて、ひとまず「落ち着け、自分」自分の気持ちをトーンダウンさせるのが一番です!お手伝いの失敗でちょっと怒鳴ってしまうのが「ママの失敗」、でも、本気で怖がるほど怒らないように、自分のイライラを落ち着かせるのが最優先です!
(2)忙しくて断る時があってもいい
よく「子どもが言い出したら、忙しくてもぜひ手を止めて、一緒に料理をしましょう」みたいに書いてあるけれど、私はできませんでしたよ・・・。ママだってすごく疲れていて、そして大急ぎでしなくてはならない家事もあります。「今はダメ!」拒絶するような声音や怒鳴り声ではなければ「ごめん、今日は時間がないの」とお断りするのもアリだと思ってます。ただ、この時安易に「明日ね」なんて言ってしまうと、その明日も忙しかったりするもんですから、約束を破って子どもを落胆させないように「次の週末か、もし時間ができたら明日とか明後日ね」と答えたほうがいいですね。
(3)「まねっこ」か「お手伝い」かハッキリさせていく
2〜3歳なら、ほとんど親のマネをしたがるだけで、ママのお手伝いをする、家のことをみんなで分担して行うなんて意識はないわけです。お遊びのひとつとして、本当はママでもパパでも、少しでも余裕のある時に「一緒にやろっか〜」と楽しく〝お手伝いごっこ〟するのが一番です。でも、ひとつのことを任せたら、ある程度、それを続けさせて「これは○○ちゃんのお仕事だよ」と責任を持たせる体験を積み重ねていくのが成長のステップ。体験談にもありましたが、「これはあなたの係」と決めたら、懲罰をつけるような約束事ではないにしろ、頻繁に声かけをして促し、なるべく毎日「自分のお手伝い」を全うできるようにフォローしてあげたいですね。
お手伝いは、自分の身の回りの生活を自分できちんと管理できるようになるための最初の一歩です。生活ができる人に育てるって、本当はもっとも生きるために重要なこと。
正直、子供のお手伝いは面倒なことのほうが多いですから、まぁ時にはウンザリしたら「今日はママがやるから」とスマホやタブレットで黙らせちゃう時があってもしょうがないかな、とも思うんです。でも、「やりたい!」って口にした時がチャンスとタイミングの到来です。ひとまず、やらせてみて、それぞれの家庭なりの「お手伝いルール」を少しずつ決めていくといいのではないでしょうか。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。