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2021.03.04

子どもの自己肯定感を高くするために親ができること!写真・お手伝い・食事の3ポイントからサポート!



海外の子どもたちに比べて、日本の子どもは自己肯定感が低いとテレビやインターネットのニュースでよく報じられています。自己肯定感とは、自分自身を肯定できることです。

「そのままの自分自身でいいんだ!」
「ありのままの自分が、価値のある存在だ!」
「成功しても失敗しても、存在価値に変更はない。ぼく・わたしは挑戦し続けていいんだ!」

このような感覚を持って自己肯定感が高いと、困難に直面しても立ち直ることができて、どんなときにも安心して意欲的に行動することができるといわれています。

この記事では、子どもの自己肯定感アップをサポートするために、写真・お手伝い・食事を通しておうちでママができる3つのサポートを紹介します。

まずはママが自分を認めることが大切


自己肯定感をあげるためには、自己肯定感が高い人と接することが重要です。子どもの自己肯定感のために、まずは子どもの最も身近な存在であるママ自身を認めることから始めましょう。
コロナ禍で児童館のような子育て支援施設に出かける機会も減っていて、子育ての情報交換が難しい状況が続いています。普段なら、ママ友との何気ない会話を通して「子どもにとって大切な存在であるママ」「子育てをがんばっているママ」である自分自身に気がつくことができました。しかし、親子で気軽にお出かけがむずかしい状況で、自信を持てなくなっているママもいるのではないでしょうか。

きれいに片づいた部屋で、おやつを手づくりしているママのSNSの投稿を見ては、自分と比べて落ち込むことがよくありました。
あるとき、部屋の片づけがうまく進まなくてイライラしていたら、「ママ、だーいすき」と急に子どもが抱きついてきてビックリ。部屋が片づかなくて焦って髪を振り乱している私でも、子どもにとっては大好きなママなんだと気がつきました。
それ以来、落ち込んだり悩んだりしたときは「わが子に愛されているママのわたしって、いいじゃん!」と心の中で唱えようにしています。

オンラインでママ友とおしゃべりをしていたときに、この話を聞いたら私も感激して涙ぐみました。
どんなことでも最初からうまくいかなくて当たり前ですが、母親業は待ったなし、子どもが生まれたときからフルスロットルでがんばり続けています。ママ歴は、子どもの年齢と同じです。最初からベテランのママなんていません。

「失敗もあったけど、がんばってるな」と、ママが自分のことをまず評価しましょう。

写真を飾って、「大切な存在」であると実感


スマホが普及して、子どもの写真をいつでもすぐに撮れるようになりました。遠方に住む親せきや友人に写真を見せたり、アルバムをつくったりするためのアプリも増えています。
子育てには欠かせなくなった写真ですが、自己肯定感を高めるためにも役立ちます。プロカメラマンによる撮影や、アルバムやフレームにきれいに飾るなど、手間をかける必要はありません。写真立てに入れて棚に置いたり、ピンで壁に貼ったりするだけで大丈夫です。

自分の写真が飾ってあるだけで、子どもは自分が家族にとって大切な存在だと実感できます。
さらに、その写真をママが見つめたり、「この旅行楽しかったね」と会話をしたり、写真と比べて「大きくなったわね」と声をかけられたりしたら、より大きな効果が期待できます。

一般的に日本人はシャイであり、自分の子どもであっても愛情を伝えることを苦手とする人が多いです。そんな恥ずかしがりやなママでも、写真を仲立ちにすれば子どものことが大好きだという気持ちを伝えやすくなるでしょう。さらに、ママが写真を選ぶために眺めれば、「子育てをがんばってる」とママが自分自身を認めるきっかけにもなります。仕事や家事が思い通りに進まないときや、子どもを叱りすぎたなと反省しているときは、写真を見てみましょう。

お手伝いで挑戦と成功を積み重ねる


子どもは、おままごとやごっこ遊びが大好きですね。子どもは大人のように動きたい、大人と同じことができるようになりたいと本能的に願っているからです。大人と同じことがしたいので、料理や洗濯などママのやることをお手伝いしたがります。ほとんどの場合は、子どもがやるのを待つよりもママがやったほうが早いので、ママはありがたいような迷惑するような複雑な気持ちになりますね。

しかし、大人と同じことがしたくておこなうお手伝いこそ自己肯定感アップのチャンスです。ママには面倒なこともありますが、自己肯定感への投資だと考えを転換してみませんか。
自己肯定感を育てるためには、小さな挑戦や成功を積み重ねることが大切です。子どもがやりたがるお手伝いは、これにぴったり当てはまります。
ママと同じことを子どもがおこなうには、難しすぎることもありますね。そんなときは、子どもがちょっとがんばればできそうな難度のことを探してみましょう。
うまくできなかったときは失敗を責めるのではなく、挑戦しようとした気持ちを評価しましょう。大げさにほめる必要はありません。「ママはぼく・わたしのことを分かっている」と子どもが感じ取れるように伝えましょう。子どもの行動の良いところや改善点を見つけて伝えます。

このように伝えたら、子どもの挑戦を後押しすることができるでしょう。

干す際に洗濯ものを落としてしまったら、「しわを伸ばして干そうとしたんだね」、コップに牛乳をそそいでこぼしてしまったら「もっとゆっくりそそげばこぼれにくいよ。次はゆっくりやってみようね」1~2歳の子どもにもできそうなこんなことでも立派なお手伝いです。是非挑戦させてあげましょう。

・野菜を水で洗う
・レタスなど葉物野菜をちぎる
・これから洗濯する洋服を、洗濯かごや洗濯機に入れる
・洗濯ものを干すママへ、洗濯かごから洗濯ものを渡す

自己肯定感はいつものおうち時間でアップ可能


特別なことをしたり外出したりしなくても、子どもの自己肯定感を伸ばす方法はおうちの中にあります。子どもの写真を部屋に飾れば、「ぼく・わたしは大切な存在なんだ」と子どもが実感できます。お手伝いをとおして小さな挑戦や成功を積み重ねることも、自己肯定感アップのために有効です。
何よりも、子どもの最も身近な存在であるママが自分自身を認めて、ママが自己肯定感を持つことが、子どもの自己肯定感を育てる後押しになります。うまくいかないときがあっても大丈夫、ママと子どもでお互いにがんばったことを認め合えば、楽しく安心して過ごせるでしょう。

大沢有貴子

大沢有貴子

家庭学習サポート専門家、ライター

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