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2020.10.07

ひとり登下校や外出!子どもの安全を守るために親が教えておくべき対策って?



親の送り迎え必須の保育園とは違い、小学生になると1人で登下校あるいは1人で外出することが増えていきます。
夏はまだ日が長いですが、冬が近づくと早い時間に暗くなってしまうため、暗がりの中で1人行動は少し危険が伴います。今回は、そんな子どもの1人行動対策として、親がすべきことをまとめてみました。

子どものひとり行動でこんな危険な目にあいました!


小学生に上がれば、子ども自身も「何が危ないか」が少しずつ分かってきますが、やはり危険な目にあってしまうことも。わが子が危ない目にあってしまった、ママたちの体験談を紹介します。

【曲がり角で車とぶつかりそうに!】
朝の登校時、友達との待ち合わせに遅れそうになって、一目散に走っていたとき、角から出てきた車に気づかず、ぶつかりそうになりました。待ち合わせていた友達が、息子がなかなか来ないのを不審に思って、来てくれたそう。そこで、転んで膝から血が出ている息子を発見。友達のお母さんから私に連絡が来ました。幸い狭い道で、車はノロノロ走っていたため、ギリギリ止まれたそうですが、本当にぶつかっていたと思うと今も胸が張り裂けそうになります。〔Iさん、子ども6歳(小1)〕

【後方を確認しないで道を渡ろうとしていた】
いつもは玄関先で見送るのですが、用事のついでに近くまで見送りに。そのとき、娘が後方をまったく確認せずにけっこうな勢いで道を横切って、後ろから来た自転車にぶつかりそうになっていました。すぐに娘の後を追いかけ、思いっきり叱りつつ「どんなに安全そうな道でも、絶対後ろや前を確認して渡りなさい!!」と伝えました。自転車ももちろん危ないですが、あれが車だったらと思うと、背筋が凍ります…〔Hさん、子ども7歳(小2)〕

【大通りの横断歩道のないところを横断!】
通学路の途中に、大き目の幹線道路が通っています。学校からけっこう離れているため、交通安全誘導員もいない道路。横断歩道がないところを渡る人が多く、それを子どもも真似するんですよね。「絶対に横断歩道を渡れ!」と言っているのですが、他の子(特に高学年)につられて渡ってしまうことも。あるとき、路肩にトラックが停まっていて、ちゃんと安全確認ができないまま渡ろうとしたとき、左から来る車に気づかず、危うく轢かれそうになったことがあります。たまたまそこにいたお巡りさんから学校に連絡が行き、発覚しました。死ぬほど怒りました。その日以来、必ず横断歩道を渡っているようですが(当たり前!)…〔Tさん、子ども6歳(小1)〕

まずはきちんと交通ルールを教えよう!

小さい子に口だけで交通安全ルールを伝えても、なかなかピンとこないもの。ママたちが実際にやってみた「交通安全対策」を聞いてみました。

【登下校ルート、遊び場へのルートを一緒に歩きながら確認】
小学校に上がる少し前に、散歩がてら子どもと一緒に登下校ルートを何度か歩きました。「この道を通ること」「ここは車どおりが多く危ない道だから通らないこと」「道の端っこを歩く」など、一緒に歩きながら確認。よく行く公園や広場などへのルートも何度か歩きました。何度も通って知っている道ですが、改めて「夕方はここが暗くなるよ」「人通りのある道を歩くこと」などを伝えました。小2の今も、ちゃんと守っているようです。
〔Yさん、子ども8歳(小2)〕

【大好きな地図で安全確認】
地図を見るのが大好きな息子。Googleマップのストリートビューで「こっちの信号を渡ろう」「ここはしっかり停まって左右確認」「この細い道は入らない」など、学校までのルートを一緒にシミュレーションしています。来年から小1、しっかり守ってくれるかな…
〔Sさん、子ども6歳(年長)〕

【危ないポイント巡り】
登下校ルート中にある、「危険・要確認ポイント」を子どもと一緒に確認しました。幹線道路の歩道を歩いていくのですが、
・幹線道路に出るための細い道から車がいきなり出てくることが多いので、そこで必ず止まって車が来ないか確認すること。
・幹線道路を渡るときは、交通指導員さんの言うことをしっかり聞くこと。信号が点滅したら絶対に渡らないこと。
この2点を重点的に教えました。注意力散漫で、なんだかいつもフワフワ行動しているので、心配…再度確認しようかな、と思っています。〔Kさん、子ども6歳(小1)〕

そして、今回筆者が紹介したいのは、AIG損害保険株式会社が作成した(一般財団法人日本交通安全教育普及協会(JATRAS)監修のもと)、交通安全に必要な知識をクイズ形式で子どもと一緒に楽しく学ぶことができるオンラインゲーム「ALL BLACKS 交通安全ゲーム」。このクイズの設問は、下校のシーンを想定して出題されていて、安全に帰宅するための交通ルールの知識を得ることができます。また、クイズ終了後には子どものと地域の危険エリアをひと目で確認できるオンライン地図サービス「あんぜんmyマップ」へのリンクがされています。こちらのマップは住所を入力すれば、自分の地域の交通事故多発エリアや事故発生リスクの高い地点がわかるという優れもの。自分で情報を足していくこともでき、お子さんの安全を守るためにも家族でぜひ使ってみたいサービスです。実際に交通安全ゲームと安全myマップを試したママとお子さんに感想を聞いてみました。

◆交通安全ゲームを体験してみた!

【ママも間違ってた】
ママと一緒にやりました。ママも大人なのに、交通安全のルールを間違ってて、2人で笑いながらやりました。ゲームを進めていく道がいつもの通学路に似てて、おもしろかった。最後に自分の名前の入った賞状がもらえてうれしかったし、知らなかったことがわかってよかった。今度はお父さんとやってみたいです。〔Yちゃん、6歳(小1)〕

【褒めてくれるから嬉しい!】
ママはいつも「走っちゃダメ!」「渡っちゃダメ!」と怒るけど、このゲームのお兄さんはすごく褒めてくれて嬉しかったし、おもしろかった。たくさん間違えちゃったけど、いろんなことが分かってよかった。〔Kくん、5歳(年長)〕

◆あんぜんmyマップを体験してみた!

【いつも通ってた道が意外と危険だった!】
しっかり舗装された歩道なのですっかり安全だと思い、子どもにもあまり注意喚起していなかった道が、「あんぜんmyマップ」の表示で、実は何件か事故が起きていた場所だということが分かりました。ストリートビューもすぐに表示されるので、子どもと一緒に見ながら、「ここここ!横からいきなり車が出てきて危ないみたいだから、気をつけてね」と伝えました。翌日の帰宅後、「危ない道、わかったよ。確かに車がスッと出てくることある」と本人もしっかり確認できたようです。〔Nさん、子ども7歳(小1)〕

【子どももちろん、ママ同士でも共有できそう】
子どもと一緒に、あんぜんmyマップで通学路を確認してみました。「え!こんな道通ってるの!?」ということが発覚。しかもバス通りで「危ないと感じる交差点」の表示が。マップを見ながら、「明日からこっちの道を通ろうね」と再度確認しました。パッとストリートビューが出るので、子どももすぐにわかって納得していました。このマップなら、一緒に通学している子のママ同士でも情報が共有できそうです。〔Uさん、子ども8歳(小2)〕

不審者についてもしっかり教える!


交通安全ももちろん、もし登下校中や遊んでいるときに不審者に遭遇してしまったときの対応も教えたいもの。ママたちはどのようなことを伝えているのでしょうか。

【逃げ込める場所を確認】
学校や遊び場の近くにあるコンビニや書店、割と常に人気の多い道路を「何かあったときの逃げ込む場所」として一緒に確認しました。学校近くの交番も教えましたが、駐在のおまわりさんが1人で、巡回に行っていて不在のことが多いので…〔Fさん、子ども6歳(小1)〕

【とにかく逃げろ!】
あるとき、登録している区の「不審者情報メール」で、近所の公園でカッターナイフを持った男がうろついている、という内容が送られてきました。たまに遊んでいる公園だったので、しばらくそこで遊ぶのは禁止しました。でも不審者はいつどこに出るか分からない…
・とにかく走って逃げる
・逃げてもヤバそうだったら防犯ブザーを鳴らす、大人の人に助けを求める
ことを教えました。〔Oさん、子ども8歳(小2)〕

【大声で「助けて!」と叫ぶ】
小学校でもらってきたプリントの中に「不審者に遭ったら、とにかく逃げる、大声で叫ぶ」と書いてありました。たとえ逃げても、子どもの足ではどうしても追いつかれてしまうし、防犯ブザーを鳴らす時間がないこともある。悲鳴だけ上げても、遠目だとはしゃいでるように見えることもあるそうです。
なので、はっきり大きな声で「助けて!!」と言うように伝えています。もちろん、そんな状況にならないのが一番ですが…〔Eさん、子ども7歳(小1)〕

子どもの「ひとり行動」で注意していること


友達と一緒に登下校、遊ぶといっても、友達と同じ家に住んでいるわけではありません。短いとはいえ、どうしても「ひとり行動」の時間は出てきてしまうもの。ママたちが気をつけていること、子どもに気をつけさせていることとは?

【必ず携帯をすぐ取り出せる場所に】
以前、公園に1人で自転車で向かう途中で転び、血だらけに。携帯を持っていなかったので、他の子のお母さんから連絡が入り、慌てて迎えに行くということがありました。
それからは、携帯は取り出しやすいところに、すぐかけられる・出られるところに入れてさせています。ズボンのポケットにチャックやボタンをつけて、携帯が落ちない工夫をしたり。まだ事件(?)はありませんが、連絡はつきやすいので少し安心しています。
〔Tさん、子ども9歳(小3)〕

【遅刻より命が大事】
もちろん遅刻はよくありませんが、それでも焦って周りを見ずに走って事故に遭うほうが怖い。娘はよく「〇時に公園に行く約束なのに遅れちゃう!」と焦って出ていき、自転車をすっ飛ばして行ってしまいます。必ず「命の方が大事!事故に遭ったら取り返しがつかないよ!遅れてもいいから、とにかくスピードを出さず、焦らず周りをよく見て行きなさい」と伝えています。〔Aさん、子ども7歳(小2)〕

交通安全のルールや自分の身を守る術は、そのとき口で伝えただけ、ましてや一度や二度ではなかなか身につかないものです。まずはママやパパがしっかり「交通安全」や「危険な目に遭ったとき」に対する意識を持って、毎日の生活の中で子どもに繰り返しじっくり伝えていくことが大切です。子どもが興味を持つやり方で、子どもの心にスッと響いていく教え方を見つけていきたいものですね。

 

田崎美穂子

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