2020.11.17
子育てをしていて「あれ私、性格変わった!?」と驚いたこととは?ママが気づいた自身の変化
子どもを産んで育てていくうちに、「あれ、私ってこうだったっけ」「こうだったけど、変わったなあ」なんて発見ありませんか。
「雑で気にしない性格だったのに実はものすごい心配性だった」とか、「人に強くものを言えなかったのに、子どものこととなるとなんでも言っちゃう」とか。嬉しい発見もあれば、「うわ~」という凹む発見もあるかもしれません。
今回は、そんな「ママになって改めて感じた自身の変化」エピソードをお届けします。
対人面で新たな発見や変化があった
言いたいことを言えない、なんでも聞き入れてしまっていたのに、「けっこう強く言えるようになっちゃった」というような、自分でも驚きの対人面での変化とは。
・ガンガン言えるようになってしまった
子どもの頃から引っ込み思案な性格で、なかなか自分から話しかけることができない。「これ、おかしいよね…」と疑問を持ってもグッと飲み込んでしまうようなタイプでした。それで別にストレスが溜まるというわけでもなく、ともかくそういうチキンな性格(苦笑)。
でも、長女が2~3歳になったころから、他のママの理不尽な言い分に「それは違うと思うよ」と言えたり、レストランで店員さんがなかなか来ないときにデカい声で「すみません!」と呼んだり(前は絶対できなかった)…なんだろう、これは子どもを持ったからではなく、歳取ったから…?〔Iさん、子ども5歳、1歳〕
・ぶっちゃけ引きこもり気味だったけど
子ども~独身のころは、人と会って気を遣って話すのが面倒で、学校や会社からはすぐに帰って部屋で過ごすのが好き、というプチ引きこもりでした(苦笑)親もあまりうるさく言わなかったので、自由気ままに(自分勝手に?)過ごしてましたね。
でも、子どもができて、いわゆる「ママの知り合い」も増えていく。「ママ友なんて面倒くさいだけだし、極力話さないでおこう」なんて思っていました。とはいえ、子どもが絡むとそう意固地になっているわけにいかない気がしてきて…保育園の当番や委員などをやるうちに、「あ、自分の中にもけっこう社交的な部分があるかも」と思え、人と話すことが楽しくなっていきました。もし子どもがいなかったら、完全に引きこもりになっていたかも(汗)
〔Yさん、子ども5歳〕
仕事面でもこんなに変わった!
ギリギリにならないとやらなかったのに、前倒しでやるようになったなど、仕事面でも「私って、こういうやり方できる人だったのね」と気づいたエピソードを紹介します。
・明日やろう!タイプだったけど
出産前は、「後で時間のある時にやろう」「明日でいいか…」という完全に“仕事後回しタイプ”でした。でも、出産後は、「ちゃんとやれる時間は今しかない」「明日もし子どもが熱を出したら何できない」という焦りもあって、なにごとも前倒しでやるようになりましたね。なにかのときに親にその話をしたら、「あんたがねぇ…なんでもギリギリにならないとやらなかったのに信じられない」と驚かれました(笑)。
子どももだいぶ手を離れて、「いつ何が起きるか分からない」状態ではなくなりましたが、前倒し癖(?)はすっかり身についてしまいました。〔Kさん、子ども13歳、11歳〕
・時間の使い方が上手くなった気がする
フリーでライターをしていますが、子どもがいないときは「いつでもできる」という気持ちから、いろいろな誘惑に負けながらダラダラと仕事をしていました。気づけばすぐにネットやテレビを見る、窓ふきなど今やらなくてもいい家事をしてしまう…思えば、試験前や受験のときもそんな感じでした。
子どもができてからは、朝の送り出し~お迎えの間の時間をどう有効に使うかを考えて行動するようになりました。最初の方はダラダラしてしまう日も多く、反省の日々でしたが…「仕事時間はきっちり〇時間取る」「だいたいこの時間に、この家事をする」「ここでちょっと休憩」など、時間の使い方が上手くなった気がします。〔Sさん、子ども6歳〕
私こんなに細かかったっけ??
雑で大雑把な性格のはずだったのに、子どものことになるとマメになったり、続かなかったものが続けられたり…という自分の変化に驚くママも。
・提出物でいっつも怒られていた私が…
自分が学生時代は、しょっちゅう提出物を忘れるか、よくてギリギリに出すかという感じでした。社会人になっても、「これ、もう少し待ってもらっていいですか」なんてことも。
でも、子どもの保育園や小学校のプリントは逐一チェックし、提出物は必ず次の日に出すようにしています。「この日に出す」というものは、カレンダーに赤字でデカデカと記入して、絶対忘れないようにしています。3人分のプリントをきちんと選別してしまったり。「自分のことだと全然なのに、子どものことだとこんなに一生懸命守れるんだ」と、我ながらビックリしています(苦笑)〔Oさん、子ども9歳、6歳、3歳〕
・3日坊主で終わっていた日記
毎年毎年「今年は日記をつけ続けよう」と意気込んで日記帳を買うのですが、だいたい3日坊主。いろいろ書こうとするから続かないんでしょうけど、3行日記とかもダメでしたね(笑)
でも子どもが生まれてからつけ始めた育児日記は、ずっと続いています。毎日の目まぐるしい成長や保育園の先生に聞いたこと、子どもの面白い発言など、短い箇条書き日記なのですが、子どもが小学校に入った今も続けています。読み返すと笑えるし、ほっこりできる。いつか反抗期を迎えたとき、子どもが何かでくじけそうになったときなどに「ママはこんなにあなたを愛して、大切に大切に思っていたよ」と伝わるといいな~という想いがあるから続けられているのかも。〔Tさん、子ども8歳〕
子どもとか動物が嫌いだったけど…
これは割とあるあるエピソードかもしれませんが、子どもができるまで、他の子や動物をまったく可愛いと思えなかった人が、急に子ども・動物好きになる…実際にそういう変化があったママたちに話を聞いてみました。
・ほかの子どもも可愛いと思えるように
正直、子どもがいない頃は「子ども嫌い」でした。すぐ泣く、わけ分からないことを言うし、やるし、予測不能だし。姉に子どもが生まれても、ぜんぜん可愛いと思えなかったんです。
でも、自分の子どもが生まれたら、もう心がフニャフニャに(笑)たぶん、ホルモンバランスの変化とか母性が出た、という影響もあるかもしれませんが、公園とかでほかの子にも「可愛いね~」なんて言っている自分に、自分が一番びっくりしました。
でも、ある程度成長して酷い口をきいたりしたときに、「やっぱり子どもなんか嫌いだ!」と思うことがないよう気をつけます(苦笑)。〔Hさん、子ども3歳〕
・ついに犬を飼ってしまった
犬が大嫌いでした。というか、怖い。でも、主人が犬好きで、主人の実家でもずっと犬を飼っている。主人の実家に行くたびにおどおどしていました。
でも、子どもが実家の犬が大好きで、犬と遊んでいるうちに何となく言葉を話すようになったし、初めてのつかまり立ちも犬の背中。
「〇(娘)、犬超好きだし、情操教育にもよさそうだし、飼わない?」という主人の提案に、「いいけど、世話は全部あなたがしてよ」という条件で承諾しました。しかし!!今では、一番かわいがっているのも、世話をするのもほぼ私(笑)変わるもんですね。子どものために飼ったようなものですが、自分の犬嫌いがこういう形で完全克服できるとは。〔Wさん、子ども5歳、2歳〕
子どもを産んで命の重さ、尊さを再確認した。今回はそこまで壮大なエピソードではありませんが、「子どもがいるからこそ変われた」「子どもを想ってこそできた」ことであることは間違いないと思います。子育ては「自分育て」とよく言われますが、子育ての中で感じる自身の変化は、着実にママとして成長している証なのではないでしょうか。
どうしても子ども中心の生活になってしまい、大変だし辛いと思うこともたくさんあるかもしれません。そんな中で、「自分はこんな風に変われている」という思いを、プラスの原動力に変えていけたらいいですね
田崎美穂子
mamaライター