2021.07.11
夏休み「学童に行かない」子どもの過ごし方を有意義に変えてくれるアイディア
夏休み、まだまだ先のように思っているかもしれませんが、すぐにやってきます! 働くお母さんにとって、毎日のお弁当作りはかなりつらいものですが「それでも学童があるうちはありがたや」。ですが、公立の学童にはつまらなくていきたくない!などと言い始める子どもや、そろそろ学童卒業したいと思う、小学校3年、4年にはなかなか「夏休みの過ごし方」の悩みどころです。今回はそんな夏休みの子どもたちの時間を有意義に過ごせる方法を紹介します。利用しやすい夏休みスケジュール表のダウンロードも参考にしてくださいね!
プログラム豊富な民間学童を利用してみる
民間の学童では、夏休み向けに特別なプログラムを開催しています。普段通っていない子も、料金は割高になりますが通える所もあります。公的な学童と違って、夏休みはバスで遠足があったり自由研究もやってくれたりします。塾や習い事へ送迎もしてくれるサービスもあります。
充実したプログラムで、しかも子どもが好きなカリキュラムを選べる場合が多いので、お子さんにパンフレットなどを見せながら話すと興味を持つかもしれません。
かなり金額はかかりますが、ここは割り切ってしまうしかないですね。ただ、人気のある所はあっという間に満席になります(そもそも普段通っている子が優先なので、数が少ない場合が多い)。こうした学童を利用するつもりであれば、なるべく早くに動いて探すようにしましょう。
3・4年生なら「塾スタート」も選択肢のひとつ
小学3~4年であれば「塾」はひとつの選択肢です。受験するしないに関わらず、ちょうど勉強も難しくなるタイミングですから、しっかりプロにカバーしてもらうのは決して悪い経験ではないでしょう。
大手塾になると「自習室」があったり、夏期講習にプラスして補習をつけたりもできます。夏期講習が2時間、自習室があればそこで宿題もやるようにすれば一定の期間、しっかり学習時間を確保できる上に安全で安心です。
個人塾は融通がきく所も多いので、夏休みだけ「週5日」通わせるなど対応してくれる場合もあります。塾選びは第一に「通いやすさ」」と「相性」が大切です。受験第一でないとすれば、子どもが通いやすい場所にあるのはとても重要です。ひとりで留守番し、カギをかけて安全に歩いて行ける距離なら、特にそれまで交通機関をあまり使ったことのない子でも安心です。
夫婦別々に「夏休み」をとってみる方法も
あとは家族で夏休みに長期旅行をいっそあきらめて、パパとママが交代で夏休みを取る方法も実はけっこういいみたいですよ。夏休みが3日だとしたら有給あわせて「5日」とる。つまり長い夏休みなら5週間程度あるわけですが、1週間は「パパとふたりで」もう1週間は「ママとふたりで」過ごすわけです。これで2週間埋まります。
私の友達はこの方法で乗り切ったひとりですが「パパと一緒に昼ご飯を作り」「ふたりで掃除をして」なかなか有意義に過ごせたそうです。「国会議事堂見学」にもパパと娘が行ったそうで「私にはとても思いつかない」とママも感心していました。男性の方がいざとなると、あれこれ「わが子とふたりの5日間」ぎっちり計画たてちゃうみたいですね。しかもその間、パパは「家事」も体験するわけで、今さらながらですが改めて「ママの大変さ」がわかったという一石二鳥だったそうです。
ちなみにママとの1週間は「そりゃ、どつきながら自由研究と宿題を終わらせた」そうで。どうやら子どもにとっては「パパの方がいいなぁ~……」の日々だったようですが。
旅行は一泊程度になってしまうでしょうが、こういう方法もありかもしれません。コロナウィルスで行動が制限されている今だからこそ、試してみるのもよいのではないでしょうか。
スケジュール表を上手に利用して留守番も計画的に
一番多いのが、様々な「組み合わせ」で乗り切る方法です。
実家が遠くてもある場合には、夏休みの1週間くらい帰省させるという方法があります。ない場合には、子ども向けのサマーキャンプですね。2泊、3泊が多いのですが探すと5日間などもあります。小学生向けの短期留学もありますから、お財布が許すならそうした体験方法もあるでしょう。(現在はコロナウィルスの影響で中止しているところも多いので確認が必要です)
学校のプールがある期間は、それに合わせてスケジュールを立ててみます。午前中にプール、帰宅したら用意してあるお弁当を食べ、宿題をやる。14時からは「出かけて良い時間」で、児童館や図書館、あるいはお友達と遊ぶ約束をする。ここでポイントになるのは、その子のお宅に行くようなら「相手の親と連絡をとる」「毎日にならないように気をつける」ことです。どんなに親しくても、「預かってあげるわよ」と言われても、いざ毎日、子どもが通ってくるとなると専業主婦のママたちだってウンザリもするでしょう。
さらに、こうした中に公共機関のプログラムも入れてみると変化がつきます。地域によって違うので自治体の新聞や学校から配布される広告などは全てチェック。サイトで検索すると、水道局が「水の実験教室」をやっていたり、最近では大学が子ども向けのカリキュラムを学生ボランティアで行っていたり、3日間のプログラミング教室があったりします。
子どもとそれらを検討して、夏休みの日程表を埋めていきましょう。
私個人ではお勧めなのが、(面倒なんですけどね)1日単位でスケジュールを記入できるプリントの利用です。時間ごとに「学校プール」「塾」「宿題」「理科実験教室」など、毎日違う予定でも、前日の夜などにざっと親子で書き込んでおき、翌日子どもはそれを見ながら行動します。
他にもカレンダー形式などもあります。家庭の環境や事情に合わせて使いやすいものを見つけて下さいね。
そろそろ「子どもがやりたい事」を選ばせてあげましょう
なんでも親が誘導するのを少しずつ卒業して、自立と責任を体験させてあげたいですね。3年生にもなると例え学童があっても「夏休み、毎日ずっと学童はイヤ」と本当は思っているかもしれません。
最初に、働く理由や働く喜び大変さも含めて、子どもにきちんと話してみるといいかなと思います。話したところで、子どもが理解するかは別です。でも親が「子どもをひとりの相手として」、家族の一員に「ママとパパが働いていること」を真剣に話してみる良い機会かな、と思います。
そこから「夏休みは長いけど、どう過ごしたらいいのかな」と話をふってみてはどうでしょうか。上述したような「計画」を提案してみれば、子どもも具体的に答えてくれるでしょう。
ママ自身が働く事を「選んだ」ように、子どもにも「選ぶ」体験をさせてあげませんか。選んだからには「その責任」がある事を教えるチャンスにもなります。大変だったり、計画通りにいかなかったり、その都度「自分で選ぶと自由に感じるけど、その分、人のせいに出来ないんだよね~」となにげなく話してあげたら、本当に貴重な夏休みの経験となるのではないでしょうか。
※この記事は2017年6月に公開されたものをリライトし再掲載しています。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。