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2022.06.24

「子どもの字が汚い!なぐり書きで読めない!」先輩ママ・パパたちはどうやって直した?



子どものノートを見たり、テストを見たりして「字が汚い!」と思わず怒鳴ってしまったことはありませんか?どう見てもなぐり書き、宿題の日記は文章もめちゃくちゃなら、それ以前に字が汚くて読めない。流麗な字までは求めていませんが、読みやすい、きちんとした「字」を書けるかどうかは実は学習でもとても大切なこと。今回の記事では「字が汚いわが子をどう直したか」先輩ママ・パパの体験談を中心に美文字の書き方などを紹介します。

字が汚いと成績が上がらない!? 字が汚いデメリットとは

・判読しづらくテストで減点される

・なぐり書きや乱暴な書き方は集中力に欠ける

・何を書いているかわからない=頭にも入っていないから成績が下る

なぐり書きの字は判読しづらく、時にはテストで点が引かれたり、✕にされることもあります。算数では「6と0」が区別できず、実際には回答があっているのにバツにされるなんてことも!
同じことはカタカナでも言えます。これは塾の先生から伺ったことですが、レベルの高いクラスにいても、字が汚いために「ツとシ」が判別できず、回答が不正解になってしまう例も多いのだとか。たとえば中学受験であれば、字が汚いために落とした1問が合格・不合格をわけてしまうこともあるかもしれないのです。そもそも、なぐり書きをするような場合は、だいたい集中力にも欠けている状況です。

汚い字で何が書いてあるのかよくわからないのですから、頭の中に入ってくるわけがありません。国語の漢字ノートでなくても、汚くて読めないノートの中身は「覚えられない、勉強になっていない」残念な結果となるでしょう。
一般的に成績が良い子は、美文字かどうかはともかく、読みやすい字を書く子が多いと言われます。これは前述した通り、テストなどで誤読されないことの他に、書いて覚えることに集中している効果もあるのでしょう。

子どもの字が汚い!を直す方法とは

1.基本のポイント3つ

・姿勢を正しくする

・鉛筆を正しく持つ

・書き順を正しく覚える

まずは姿勢を正しくします。乱暴な字を書く子どもの多くが、背中を丸めていたり、頬杖をついたままだったり、背筋をまっすぐに伸ばしていません。背筋を伸ばしたままキープするのは、子どもでなくても実は大変なことです。ですから、時折声をかけて「正しい姿勢」を意識することが大切です。

正しい姿勢を保つことは、机に向かうことに意識が向いていること。つまり勉強する体制が整っている状態です。

さらに鉛筆の持ち方も確認しましょう。最近は鉛筆の正しい持ち方を解説した動画なども公開されていますから参考にするといいですね。繰り返し練習することで、正しく持つ癖をつけることが大切です。ここできちんと鉛筆を持てないと、そのままずっと悪い癖がついてしまいます。

ひらがなを幼児期からなんとなく覚えているお子さんも多いでしょう。しかし小学校に入学したら、国語の授業で習う通りに、正しい書き順で書くように声をかけてあげましょう。書き順のとおりに書くことで、文字全体のバランスもよくなり、とめやはねもきちんと書けるようになります。

2.上手でなくても「丁寧に」書く練習から始めよう

小学生のときは、まずは「丁寧に書く」ことから始めましょう。

そもそも子どもの字が汚いのは、多くの場合、下手なのではなく「雑」なのです。なぐり書きは雑な書き方の最たる例です。そして丁寧に書くということは、焦らず、急がないことです。

帰宅時間が遅くなり、宿題に時間をかけられないことはよくあります。そういう時でも、せめて「走り書き」をしないように多少なりとも時間がかかっても「丁寧に正しく」書くように注意したいですね。

どうやって直した?どうしたら直った?字が汚いわが子

三つ子の魂百まで!幼児期のうちに良い習慣をつける
私は上の息子が字が汚いのに苦労したので、下の娘は入学前から幼児用ドリルをやる時も、まっすぐに線をひくとか、なぞるのは「きれいにできるかな」となるべく見守るようにしました。
1年生でひらがなの宿題が出たら、そばで声をかけるか、時間がなかったら終わってからチェックして、汚いときやあまりに下手なときは、一緒にやり直しをしました。低学年のうちに、きれいな字を書く習慣をつければ(きれいに書けるようになるまでが確かに大変なのですが)後がラクです。
小学校高学年になったら、もうなかなか直りませんし、親の話も聞きませんから!上の息子は「タブレットとかが当たり前になるから字が汚くても平気だし」なんて言って、まるでミミズが這うような字のままです。今後が心配。(Nさん/子ども・小2と小6)

 

硬筆教室できちんと指導をうける
たまたま近所のそろばん教室で奥さんが硬筆の教室も行っていたので、通わせてみました。地域の小さな教室で費用も安かったから「これで直ると助かるな」くらいだったのですが、鉛筆の持ち方から姿勢まで毎回こまかく指導してくださったようで、半年ほどで見違えるようになりました。習字教室は見かけますが、硬筆をやっているかどうかは聞いてみないとわからないことが多いので、近くにあるのなら硬筆を習わせるのもひとつの手だと思います。(Uさん/子ども・小2)

 

書く環境を整えることから始める
習字をずっと習っている義母から「ダイニングテーブルで宿題をやるのはいいんだけど、そんなにいろいろなものを出していたら気が散るわよ」「きれいな字を書くには、まず机の上がきれいじゃないとダメ」と言われました。
テーブルの半分くらいは、モノが出しっぱなしで、子どもは教科書を広げてノートを出すと、場所がなくて腕で教科書をおさえたり、膝の上にのせていたり。確かにこれではダメだなと思い、とにかくテーブルはスッキリさせました。
これは勉強机でも言えることかなと思います。余計なものは出さず、筆箱、ノート、プリントやドリルのみで、勉強を始めるのが大事なんですね。そうすることで集中し、椅子にきちんと座って、ノートをひろげて前よりは丁寧に書くようになりました。(Tさん/子ども・5歳と小2)

 

漢字ノートだけでも丁寧に書かせるように集中させた
連絡帳を毎日見ていたのですが、字が汚くて何が書いてあるのかわからない!
とにかく国語の漢字ドリル(ノートに書く)だけは、きちんと丁寧に書くことを約束させました。必ずノートを私が確認し、汚かったらやり直しをさせています。最初は怒ったりふてくされたりしていましたが、例外なく「やり直し」を続けたら、あいかわらず連絡帳はひどいのですが、テストなどでは比較的読める程度には書くようになりました。ちなみに長男いわく「連絡帳の字が汚いのは、帰りの時間が短くて、早く書かないとならないから!」だそうです。(Mさん/子ども・小4)

 

先生から学んだ「諦めずに指摘し続けて直させること」
学校任せにするつもりはないのですが、担任の先生によって変わることはありますね。
長男は結局、ずっと汚い字でした。次男の先生は国語以外でもプリントや宿題の字が汚いと、赤字で訂正し、時にはやり直しもさせられました。でも、そのおかげで1年たつ頃には、少なくともなぐり書きはなくなり、子どもなりにきちんとした字を書くようになった。
最初のころ「神経質な先生なのかな」と思った自分が恥ずかしいです。この先生から学んだのは、1度2度ではなく、子どもには毎日同じように「これは読めないからやり直し」と指摘(怒るのではなく)しては直させること。継続は力なり、修正させ続けることで少しずつ習慣になるのだと思います。(Hさん/子ども・中1と小5)

大人になってから直すのは大変!読みやすい字を書く練習を繰り返そう


大人になってから字が汚いことが気になったという方も多いのではないでしょうか。ペン習字講座が相変わらず一定の人気があるのは、社会人になってから「ここまで字が汚いとまずい」と思う人や、仕事や冠婚葬祭などで字を書くときに「恥ずかしい」と思う人が多いからです。逆に言うと、美しい字は「それだけで強み」でもあります。

字を書くことを覚えるのは、幼児期から小学校の間です。この時期にしっかりと丁寧に読みやすい字を書くことを習慣づけたいものです。きれいな字は、大人になってからも「長所」のひとつ。字を書くという単純作業にも似た学習は継続させることが大変ですが、親子で頑張りましょう!

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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