2022.07.20
祖父母にどのくらい頼ってる?子どもをあずかる祖父母の本音も聞いてみた!
「今週は私も旦那も帰が遅くなりそう。どうしよう…」「うわ~熱出たかー! 今日外せない会議があるのに…」そんな時頼りになるのが、おじいちゃん&おばあちゃん。まぁ、主におばあちゃんですよね(笑)
なにかあれば駆けつけてくれるありがたい存在。
ワーママたちはどんなときにどれくらい頼っているのか、聞いてみました。
近距離だから頼めること
働くママたちは実際、どんなときにおじいちゃん、おばあちゃんに助けてもらっているのでしょうか?
義母だからちょっと頼みにくいけど
〔Nさん、メーカー、子ども2歳〕
主人の両親と同じマンションに住んでいます。遅番のシフトが週2回ほどあるので、その時に義母にお迎え~夕飯まで(20時頃)お願いしています。
同じマンションだし、本当は週3くらいは頼みたいのですが、義母なのでなかなか…もちろん快く引き受けてくれると思いますが、どうしても実母より頼みにくくて。と言っても、どうしても外せない仕事なのに子どもが熱を出した時とかにお願いしちゃいます。もちろんしっかりマスク着用で!
母(ばあば)と私のWママ体制
〔Kさん、公務員、子ども10歳、7歳、3歳〕
私の母と同居です(父は他界)。そう、旦那はマスオさん状態。仕事柄、ほとんど定時で帰れるのですが、子ども3人の生活がバラバラなので、母と分担している感じです。
ばあばの分担
・平日の掃除・洗濯
・一番上の子の帰宅(15:30)後の世話(おやつや遊びに行く時の送り出し)
・週3の夕飯作り
私の分担
・休日の掃除・洗濯
・一番下の子の保育園&真ん中の子の学童お迎え
・週2夕飯作り
ざっくり書くとこんな感じですが、なんとなく母と私で一緒にやる家事も多いですね。それこそサザエさんとフネさんです(笑)
近距離でも、実母と義母の場合でママにも気持ちの違いはあると思いますが、やはり頼りになる、心強い存在であるには変わりないようです。子どもにとってはどっちも「優しいおばあちゃん」!
遠方だからこそ、こんなときに頼む!
遠距離だとなかなか緊急出動はできませんが、「こんなときだからこそ」の出番があるようです。
〔Sさん、外資系金融、子ども4歳、2歳〕
両方の両親が福岡。子どもの急な熱などの時はファミリーサポートや病児保育にお願いしています。
しかし、10月や3月などの期末時期は、夫婦とも1ヶ月間ほど残業残業! 普段から延長保育なのですが、それでもとてもお迎えに行けない。
そんな時に1ヶ月ほど私の父母に泊まり込みに来てもらうんです。もちろん、父母の部屋も完備。その1ヶ月間はじいじばあばがパパママになります(笑)年に2回期間限定のパパとママ、子どもたちもそれが恒例のイベントのように感じているらしく、楽しんで過ごしてくれるので、今では罪悪感もかなり薄れていますし、とにかく助かってます。
〔Aさん、営業職、子ども11歳、3歳〕
主人の両親は北海道、私の両親は群馬。ザ・遠距離です。
子どもたちは毎日延長保育が、緊急の時はファミリーサポートに頼りきってます。
遠方の両親にはほとんど頼れませんが、下記のような時に主に私の母に泊まり込みで出動してもらっています。
・子どもがインフルエンザで解熱した後、登園できるまでの4日間(ばあばにうつらないよう、なるべく隔離状態ですが)
・私がぶっ倒れた時の子どもの送り迎え&世話。なぜか年に2回ほど胃腸炎やら過労で…
年に3回ほど、それぞれ数日のことなので、快くすっ飛んで来てくれます。ありがたや!
子どもって、たまに会うじいじや、ばあばの言うことのほうが聞く時ありませんか? 見てもらえるうえに、子どもがいつもより「いい子」になったりして・・・。
本当はどう思ってる?祖父母の本音
頼まれる側のおじいちゃんやおばあちゃんはどう思っているのかって気になりますよね。
こっそり聞いてみました(笑)
孫守は楽しいけど、時にイライラしちゃったりも…
〔Oさん、63歳、孫5歳、2歳、娘35歳〕
主人は孫が生まれる前に他界、私ひとりで娘の家から徒歩5分ほどのところに住んでいます。
娘は延長保育19:30ぎりぎりでお迎えが間に合うそうなのですが、せっかく近くに住んでいるし、なにか役に立てるならと、私から週2回のお迎えを申し出ました。
お風呂まで入れて、20:00頃娘が迎えに来ます。
週2回だけですが、孫たちも早帰りできる日が2日、遅くまで遊べる日が3日でメリハリがついていいようです。
孫守りは楽しいですが、正直わがまま言われたり喧嘩が始まるとハラハラしたり、時にイライラしてしまうこともありますよ。
でも、あくまで「親」ではないから、怒ったりしつけたりというよりは、「はいはい、まあまあ」と取りなす程度に見守る感じで、あまり責任を感じすぎないようにしています。
自分の予定をキャンセルすることも
〔Gさんご夫妻(70歳、67歳)、孫3歳、息子40歳、嫁38歳〕
息子の家から電車で3駅のところに住んでいます。息子夫婦とも忙しく、週3ほどの割合でお迎えに行き、家に連れて帰って20:30くらいまで面倒を見ています。
孫はよくなついてくれて本当に可愛いし、小さい子と遊んでいると、こちらまで若くなった気分になりますね。
でも…たまに週4お願いされたりして、友人と食事や映画に行く約束をキャンセルすることも。私たち夫婦にも「生活」があるから、正直あまり頼まれすぎても困るんですよね…
おじいちゃんおばあちゃん自身も楽しんでくれていると思うと、ママも安心して思いっ切り仕事して帰れますよね。
でも、やはりおじいちゃんやおばあちゃんにだって自分たちの生活がある。それも現実なんですね。
「ありがとう」の気持ちを忘れない
おじいちゃんやおばあちゃん任せになってしまう日があることに、多少の罪悪感を持っているワーママも多いのでは。
でも、ひと昔前は3世代で暮らすのが基本的な家族のスタイル。親・祖父母はもちろん、おじさんやおばさん、従兄弟たちも一緒に暮らす大家族も少なくありませんでした。親以外の家族からも多くのことを教わって育ったものです。
おじいちゃんやおばあちゃんと過ごす時間は、親や保育士さんと過ごす時間とはまたひと味違う刺激をもらえる、大切な時間なのではないでしょうか。
日頃からおじいちゃんやおばあちゃんと良くコミュニケーションを取って、「本当に頼りになります、ありがとう」という感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしたいものです。
※この記事は2016年4月に公開されたものです。
田崎美穂子
mamaライター