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2015.06.19

保育園では寝てるのに。休日のお昼寝って難しい!


子どもが2〜3歳でも、家では全く寝ないという声は少なくありません。

「保育園で思いきり遊ぶのと違い、体力が余っているのかほとんど寝ません。外出中に数十分、抱っこでウトウトするくらい」(会社員、子ども3歳)という悩みをよく聞きますが、本当に昼寝って必要なもの?

まあせんせいによると「年齢に応じて昼寝の必要時間は違いますが、1日トータルで10時間の睡眠が必要です」とのこと。

夜の睡眠がそれに届いていないなら昼寝させるべき、ということになりますね。「子どもの睡眠不足は、肥満や学力低下を引き起こすという調査結果が出ているようです。また情緒不安定になりやすく、一般的にイヤイヤ期も長いと言われています」。

 

子どもが何でリラックスするか、を見極める

ママがいないと眠れずに大泣き

ママがいないと眠れずに大泣き

「たまった家事もしたいし、昼食後むりやり寝かそうとしますが眠りが浅く、離れるとすぐ起きての繰り返し。結局寝付いてくれず、家事もできずでイライラMAXに」(自営業、子ども2歳)というお悩みも。

まあせんせいは、いくつかのルールぎめが必要だと力説します。

「自分がイライラしないためにも、お昼寝は15時までと決める。それ以降になると夜寝る時間がずれこんでしまいます。なかなか寝ないとき、寝かしつけが遅かったときはスパッとあきらめて気持ちを切り替えましょう。夕食やお風呂を早めに済ませて、夜早く寝かせることが大切です。また、子どもがリラックスして昼寝に入りやすい状況を作ること。添い寝したり、絵本を読んだり。昼寝のために服を着替える、というのも入眠儀式になるなら取り入れるといいかもしれません。何でリラックスするかは子どもによって違うので、よく観察してみてください

昼寝と夜の睡眠はしっかり分ける

夕方、ご飯も食べずそのまま朝まで寝てしまうなんてことも

夕方、ご飯も食べずそのまま朝まで寝てしまうなんてことも

「家ではほとんど昼寝しませんが、たまに夕方から入眠。夕食を食べさせずにそのまま朝まで寝かせています」(非常勤、子ども3歳)というケースも。

保育園と違い、休日は基本的に起床もご飯もスケジュールがズレズレ夕方遅めに寝てしまうことは珍しくないようです。まあせんせいは、お昼寝と夜の睡眠をしっかり区別することが必要だといいます。

「離乳食前の赤ちゃんは別ですが、基本的には15時に起こすクセづけをしましょう。自然に起きるまで放置したくなる気持ちもわかりますが、保育園生活でせっかく整ったリズムがくずれてしまいます。お昼寝は寝かしつけに時間がかかる場合が多いので、それを考慮して早め早めに昼食を済ませて布団に移動するようにしましょう」。

ちなみに、夜の睡眠と違って、昼間は部屋を真っ暗にしなくても大丈夫。そのほうが適度な時間でねんねを切り上げられます。

 

ワーママにとってものすごく貴重な休日、少しはお昼寝してもらって自分の時間を確保したいもの。とはいえ、前のめりになりすぎれば子どもにもそれが伝わります。一緒に布団に横になり、自分もひと眠りするつもりでリラックスするのが一番の秘訣かもしれません。次の休日からぜひ試してみてくださいね。

 

【取材協力】


※菊地政隆(きくちまさたか)・・・通称まあせんせい。保育士勤務を経て、現在はすみだ川のほとりに笑顔咲くほいくえん園長として勤務。テレビ番組『情熱大陸』でも取り上げられ、大学・専門学校の客員准教授、非常勤講師、メディアコメンテーター、地方局歌のお兄さんなど幅広く活動している。社会福祉法人東京児童協会理事。公式ホームページはこちら

佐藤望美

佐藤望美

エディター/ライター

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