2015.07.18
小さな工夫で子連れ出勤〜Sow Experience<後編>〜
ママがイキイキ働く Smile Place
ワーママがイキイキと働けるようにと作られた「場所」をめぐるシリーズ。
第1回目は子連れ出勤を実現しているSow Experienceを紹介。
どうしても辞めてほしくなかった女性スタッフがきっかけで作られた子連れ出勤制度。子どもの泣き声で集中できないなど反対意見があってもおかしくないなか、社員全員がこの制度に理解を示し、ポジティブに受け止めているといいます。そんな社員がこの会社に集まる理由とは?
相手の立場にたってみれば・・・
堀さんはママたちの小さな工夫を「すごい!」と言っていましたが、受け入れ側もすごいなあと思った出来事が取材の日にありました。
お昼近くになると社内の大きなテーブルに、次々と美味しそうな料理が並べられていきます。はじめは「毎日どこかからお弁当をとっているのかな?」と思っていたのですが、ちょっとお弁当にしては豪華。聞いてみると「最近入った方の歓迎会をするんです」とのこと。なぜ昼間に社内で?と聞くと、「時短勤務のママさんなので」と。
そもそも時短で、夜の外出が難しいママさんに配慮した、とても素敵な工夫だと思いました。
西村さんが言うように「お互いの小さな工夫でうまく回っている」ことをさまざまなことから社員の方も実感しているようです。
簡単ではないけれど、意識の変化でどこでもできる
アンケート結果といい、みんなが思いを同じにできているのには、Sow Experienceの社風が関係していると取材をしていて感じました。
ミッションやビジョンがはっきりしている会社には、価値観が同じや、似た人たちが集まります。
Sow Experienceのミッションは「Good Experience Good Life」
「そのLife の中でもWorkはおおきな部分を占めますよね。どんな仕事を、どのようにするのかは、Lifeに深く根付いているものだと思います。Good Life はGood Workがないと。ミッションを掲げているからには、スタッフの言動がともなっていないと説得力がないですから。」と西村さんはいいます。
加えて「働く上で問題になることがあれば、解決策を提案することはできます。でも、それのせいでスタッフ同士がギスギスしていてはダメです。スタッフは、自らが新しいこと(子連れ出勤)をして(受け入れて)働いているという自負がありますし、そう思っていると気が滅入らないですよ。子連れ出勤というのは簡単ではないですが、みんなの意識を変えることができれば、どこでも(どの会社でも)できるのではないでしょうか。」と、今後多くの企業でこの制度が取り入れられることを期待しているそうです。
今後の参考になればとオフィスの見学会も行っています。(日程などはSow ExperienceのHPで)
出産で大事な人材がいなくなってしまう・・・とお困りの企業のみなさん、Sow Experienceも特別な設備を用意してこの制度を始めたわけではありません。「狭いから」「なんにもないから」とできない理由を並べる前に、オフィス見学へいってみてはどうでしょうか?
さて、ママがイキイキ働ける「場所」をご紹介するSmile Place。 第1回はいかがだったでしょうか?
「会社の上司に提案してみようかしら?」「こんな会社もあるのね?転職しようかな」など、何かしら感じていただけたのなら嬉しいです。
これから、まだ知らないステキな場所をどんどんご紹介できればと思いますので、お楽しみに!