2015.08.05
ワーママと片頭痛 〜痛くなる前にしておきたいこと〜
家事、育児、仕事、3足のわらじを履くワーママはストレスの要因もいっぱい。もともと片頭痛を持っている人も多いですが、このストレスが原因で片頭痛になってしまう人も多いのでは。ストレスが目の疲れや肩のこりにつながり、それが片頭痛を引き起こす場合が多いのです。
私(42歳、フリーライター、子ども11歳、8歳、1歳)も片頭痛とは30年来の長い付き合い。「あ、来るな」と思ったら薬を飲むことも大事ですが、こんな予防法もあるので試してみては。
そもそも片頭痛って?
ズッキンズッキンと脈打つような痛みが起こる、つらい片頭痛。ときには吐き気を伴うことも。頭の中でいったいなにが起きているのでしょう?
ストレスなどが引き金となって、「セロトニン」という神経伝達物質が異常に増えます。これが頭の中の太い血管を収縮させた後、次は過度に拡張させ、腫れや炎症を起こして片頭痛が起こると言われています。
また、血管の周りにある「三叉(さんさ)神経」がストレスなどの刺激を受けて血管を拡張させる物質や刺激物質など出し、血管が広がりすぎて血管周囲に炎症が起こることで片頭痛になるという説もあります。
頭痛が長引くのはイヤですよね。本格的な痛みになってしまう前に、私はこんな方法で対処しています。
暗がりで寝ながらスマホをしない
毎日のデスクワーク、PCとにらめっこ、スマホの見過ぎ…目の疲れ、いわゆる「眼精疲労」からも頭痛が起こります。なんと、人間の脳に送られる情報の約90%が視覚情報。この目から入ってくる視覚情報が増えたり、その処理がうまくいかなかったりすると、脳にかかる負担が大きくなるわけです。
脳が緊張しすぎると、筋肉の血の流れが悪くなり、片頭痛の原因となります。
私もかなり目を酷使しているので、気づくと「ん??ちょっとこめかみに痛みが?」という予兆が。そんなときはまっさきに窓に走って遠くを見ること約数分、その後眼精疲労用の目薬。これでかなりスッキリします。
それでもダメなら蒸しタオル(濡らしたタオルをレンジで30秒チン。職場の給湯室のレンジを使っちゃいましょう)を目に1分ほどあてます。これはかなり効きますよ。
あとひとつ心がけていることは、「子どもを寝かしつけながらスマホをいじらない」。暗がりでスマホをいじった翌日はやはりなんとなく頭が重い。それが片頭痛につながることもあるのでやめました。
これは私にとって至福の自分時間だったので、やめるのには相当勇気がいりましたが(笑)
湿布を貼って寝る!
少しでも肩の凝りを取っておく。これ大事です!
肩こりは頭痛の大敵。「三叉神経」から色々な痛みの物質が分泌されて片頭痛が起こると書きました。実はこの三叉神経、首や肩の筋肉にも分布しているのです。
私は「少し頭が痛むかな?でも薬を飲むほどでもないかな?」というとき、両肩に大きめの湿布を貼って寝ます。すると、朝不思議と頭がスッキリしているのです。肩がほぐれるのか、よく眠れたという効果もあるかもしれませんが。
湿布でかぶれてしまう人は、寝る前に蒸しタオルを首周りに5分あてるだけで効果があります。私も職場でヤバそうなときや、夏場など首周りが蒸れそうな夜にこれをやります。首を温めることで首周りや肩周りの筋肉がほぐれ、頭痛の予防になる気がするのです。
もちろん、目の疲れや肩の凝りが原因でない片頭痛もあります。あまりにも激しい吐き気を伴ったり、激しい痛みが2~3日続いたり、薬を飲んでも、ゆっくり休んでも全然収まらない場合は、くも膜下出血や脳腫瘍が潜んでいるケースもあるので、病院へ行くことをおススメします。
多くの人の片頭痛の原因は目の使いすぎと肩の凝り。薬を飲むまでいかない状態のときは、家や職場で上記の方法を試して、少しでもあのイヤーな痛みと気持ち悪さを減らしたいですね。
田崎美穂子
mamaライター