2015.11.01
【個性が強い】認可から転園もしてくる! 運動教育に力を入れる認可外保育園とは?
待機児童が多い現在でも、有保育士資格者数や保育費などの関係から、認可に入れたいと願っている働くママは多いかもしれません。
でも、認可外ってそんなにダメなの!?いえいえ、認可外だからこその個性や良さはあると思うんです! そんなわけで、今回は個性的な保育園を取材してきました。
たずねたのは、横浜市営地下鉄センター南駅から徒歩10分ほどの「Joy&Fan」。
運動・英語教育に力を入れ、年齢に応じたカリキュラムで運動教育を行い、かつ園内でクラブ活動(習い事)までできるという認可外保育園です。
取材した当日、園長先生自ら振り付けを考えたダンスをこれまた園長先生自ら園児に教えていらっしゃいました。先生・園児ともにバイタリティーあふれる元気な園。
なんと、ほかの保育園や幼稚園からわざわざ転園してくる人がいるほどの人気園。その人気の秘密は? 酒井園長にうかがってみました!
理想の保育園を作りたかった!
私自身子どもが4人いるのですが、子どもたちを保育園に預ける際、どの園に預けても何となく不満が残るというか、子どもも親も満足いかなかった。
親の負担が大きかったり、預かってくれるだけで心のケアやしつけが全然なってないなど…だったら自分で作ってしまえ! と思ったんです。それが今から6年前の2009年。
「こんな保育園に預けたい!」という自分の理想をすべて盛り込んだ園を作りたくて。子どもの立場、親の立場になって考えに考えて、そして試行錯誤しながら今の形になりました。運動をたくさんさせてほしい、時代のニーズに合わせて英語も習わせたい、しつけもしっかりしてほしい、園内で習い事や課外活動をさせたいなどの要望に応えていきたかったんです。
生きる力を身につける
運動と英語に主に力を入れていますが、年齢に合わせたカリキュラムの中で、しっかりと身につけていけることを目指しています(スケジュール参照)。
でも、その2つを身に付けるためにはまず「しつけ=生きる力を身に付ける」ことが大前提だと思うのです。実はこの「しつけ」に一番力を入れているかもしれません。
たとえば、子どもが転んでしまった時に「あー痛かったねー、かわいそうだねー」と駆けよって「よしよし」するだけでは、その子はまた次転んだ時も泣けば助けてもらえると思いますよね。この園では、転んだらまず自力で起き上がらせる。そして自分から「手当てしてほしい」と言えるようにします。もちろんケガの程度にもよりますが。
要するに、自分の行動を自分で決めさせるという「しつけ」を第一に考えています。
適切な年齢別カリキュラム
クラスとしては、年齢ごとに分かれていますが、カリキュラムは0~1歳児、2~4歳児、5歳児で大きく分かれます。
0~1歳児は、9時から30分ほど英語あそびをするほかは、散歩や自由保育、制作(ちょっとした工作)をして過ごします。
2歳児から下記のようなカリキュラムを組んでいます。
このほか、2~4歳児は水曜の午前、5歳児は金曜の午後に近くの市民プールに行っています。また、サマーキャンプ・スキーキャンプや、年2回のスポーツフェスティバル(運動会)も行っています。
週5で8時~18時で預けた場合の月額は、0歳児:92,100円、1歳児:85,360円、2歳児:72,800円、幼児クラス(2歳児~5歳児):一律66,000円です。
クラブ活動もこんなに充実!
上記のスケジュールのとおり、15時からクラブ活動も行っています。
サッカー
キッズファイト…格闘技エクササイズ
たいそう…主にマット、跳び箱、鉄棒
バスケットボール
えいご…会話力に力を入れています
ECCジュニア…ECCジュニアのホームティーチャーが、園に来てレッスンしてくれる
書道
ダンス…ヒップホップ中心
バイオリン…バイオリンを無料で貸し出せるので、家でも練習可能!
知育…色々なものを制作
ピアノ
バレエ
将棋
そろばん
お金(月額5400〜6480円・クラブ活動によって異なる)が発生するので、やっていないお子さんもいますが、園にいながらにして習い事ができるので、とても人気がありますよ。
ママやパパのストレスを減らしたい!
園を設立したとき、私は34歳。歳上のお母さんばかりで、色んなご意見いただくのですが、あまりにも色々言われるので、けっこうぶつかってしまったこともありました。
意見ばかり聞き入れていると、せっかく決めた保育園の規律が乱れてしまう。その規律に従えないと言われたり、必要のない要求をされたこともあります。今で言うモンスターペアレントですよね。
でも、お母さんたちだって預ける罪悪感と仕事のストレスで、かなり不安定な状態だと思うんです。それを保育園にぶつけてしまう。それは仕方ないことだと思うようになって。
最初の頃はとにかくお母さんたちの言葉に一喜一憂してしまう時もありましたが、今は保育士たちに「受け止めきれないクレームなどがあったら、必ず私のところに上げて」と言う余裕もできました。
月1でお泊り保育をしたり、園舎で子連れのママ飲み会をしたりという試みもしています。できるだけパパやママのストレスも減らしたいんです。
保護者にも柔軟に対応
保育園に預けるかたは羽田へのアクセスが良い・スケジュール管理が難しいという理由でCAさん、あとは医大病院が近くにあることからお医者さん(勤務医)が多いですね。
最終お迎えは一応20時までなんですが、シフトがギリギリまで決まらなかったり、お迎え時間が読めないというお母さんが多いので、そこは出来る限り柔軟に対応したいと思っています。
この園に預けてどうですか?
現在この園に預けている働くママにも、園に預けたきっかけ、預けてみてからの感想を聞いてみました。
Sさん(自営業(フリーエディター)、36歳、子ども6歳)
1.1日何時から何時まで預けていますか?
朝8時15分~夜18時50分
どちらも送迎バスを使っています。
2.なぜこの園を選んだのですか?
運動に力を入れているところ。スポーツというよりは、体を動かす基礎だったり、運動自体を好きになってほしいという思いから選びました。
3.入園後子どもの変化は感じていますか?
はい! とても感じています。逆上がりやマット運動、水泳など、毎年成長を感じることができます。サマースクールでは4時間ほどの山登りも全員かけることなく歩いたと聞いて、体力がついていることを実感しています。
春と秋のスポーツフェスティバルでは自分のこども以外のお子さんの成長も楽しみですね。
4.この園を選んで良かったことは?
たくさんあるのですが。時に厳しく接してくれるところ。男性の保育者が多いところ。サマーキャンプ、スキーキャンプの年に2回、それぞれ3泊4日のキャンプがあること。毎月1回のお泊まり保育を実施しているところ。週1回の水泳。クラブ活動の多さ。スポーツフェスティバルの演目が、保護者に見せるということだけでなく、こどもの成長を見せる場になっていること(お遊戯のようではなく、普段の体育の発表を見ているような感じ)。
いかがでしたでしょうか?今回取材した「Joy&Fun」は、病児保育や送迎バスもあるので、働くママにはかなり心強い味方になってくれそうですね。
認可外ならではの個性・特性を活かした保育園をあえて選ぶという選択をしていくママが今後増えていくのではないでしょうか。
子どもをどう育てていきたいか何をさせたいかを考えたうえで決める保育園選びも保育園選びの重要なポイントなのかもしれませんね。
BRAVAでは今後も個性的な保育園を取材していきます!ぜひ参考にしてみてくださいね。
田崎美穂子
mamaライター