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2015.12.18

【今年もこの季節がやってきた】親子で経験! 我が家の「インフルエンザ」体験記


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冬の代表的な病気、インフルエンザ

子どもの感染を防ぎたいのはもちろんですが、大人がかかっても非常につらいものです。

どんな症状? 予防接種はする? 気を付けたことは? 3歳児、小学生3人、中学生1人の四男一女がいる我が家の、母親自身、そして子どもたちのインフルエンザ体験をご紹介します。

 赤ちゃんではなく、自分がインフルエンザに!

高熱がでることが特徴のインフルエンザ

高熱がでることが特徴のインフルエンザ

私が大人になって初めてインフルエンザにかかったのは、長男(現在中2)が生後7か月の頃

当時は育休中で翌月の職場復帰を控え少しソワソワし始めていた頃でした。

12月のある日、長男に18時の夜の離乳食を食べさせたあたりから、寒気を感じ、1~2時間のうちに39度台にまで。ガタガタ震えながら夫に電話をして仕事から帰宅してもらい、車で夜間救急外来へ。

頼れる身内もいない我が家なので、この時も長男連れでした。お母さんが体調を崩すと、一気に家は回らなくなってしまいます。

診断のポイントは「あっという間の体温上昇」「関節が痛い、だるい……」

ママがインフルエンザになると子どもにうつらないか心配ですね。

ママがインフルエンザになると子どもにうつらないか心配ですね。

 

夜間救急外来での先生の質問に「とにかくあっという間に熱が上がって」「関節が痛くて、だるくて」と訴えた私。

「流行の状況と症状から、まあ、インフルエンザでしょう」との予測。

急激な38度以上の発熱と、関節痛、倦怠感がインフルエンザの大きな特徴だと。夜間救急外来ではインフルエンザと確定するための検査はできないので、

・翌日再受診して検査を受け、インフルエンザ陽性の場合は治療薬が処方されます。

発症後48時間以内に薬を飲むことで、よく効きます。

とのことでした。「このつらい状況で、明日また病院へ……」と泣きたくなりましたが、仕方がありません。

翌日は夫が半休を取って対応してくれたような記憶があります。

先生のお話の通り、インフルエンザとの確定診断後、治療薬を服用したらその日の午後にはだいぶ症状が和らぎ、ホッとしたのを覚えています。

私が何よりも心配だったのは「7か月の息子にうつったらどうしよう」ということだったのですが、先生は「べったり一緒にいてお世話していれば、もううつっているでしょうね。でも、発症するかどうかは別です」。実際、この時息子は発症しませんでした。

この急な高熱、関節痛やだるさを訴えるというのは、その後、我が子たちがインフルエンザにかかった時にも顕著でした。

ただ、幼児期後半や小学生以上になると、このような自分の状況を親に伝えることもできるようになってきますが、3~4歳ぐらいだとなかなか難しいものです。

急な高熱の場合はインフルエンザを疑って受診し、やはりそうだったというのが、まだ自分で症状をうまく表現できない年頃の子のパターンでした。

もちろんその逆で、急な高熱→受診→インフルエンザ陰性だったという場合もあります。

とにもかくにも、子どもの高熱というのは、何度経験しても慣れるということはありません。毎回心配でなりませんね。

 「異常行動」も要注意

熱、関節痛のほかに気をつけなければいけないことがあります。

熱、関節痛のほかに気をつけなければいけないことがあります。

 

インフルエンザの治療薬=抗インフルエンザウイルス薬は、タミフル、リレンザ、イナビルなどがよく知られていますが、厚生労働省のホームページによると、服用後に急に走り出す、ウロウロするなどの異常行動の発生が認められています。

また、これらの医薬品を服用しない場合にも同様の異常行動が見られることがあります

このため、発症後2日間は治療薬の服用の有無にかかわらず、小児、未成年者を1人にしないよう呼びかけられており、本人が訴える症状が比較的軽かった場合も、インフルエンザと診断された後は、親も注意して見守る期間になります。

ちなみに我が子たちのインフルエンザ経験の中では、こういった症状が見られたことはありません。

予防接種を受けてもかかる場合も

予防接種をしたからといって発症しないということではないようです。

予防接種をしたからといって発症しないということではないようです。

自分がインフルエンザにかかった時の経験があまりにもつらく、また、私が倒れることへの家庭への影響もあまりにも大きすぎるので、それから毎年、インフルエンザの予防接種は親子とも受けてきました

幸い私はこの時以降、インフルエンザにかかっていないのですが、子どもたちの中には、予防接種を受けてもかかった子もいて、1シーズンにA型、B型と2回ご丁寧にかかった子もいました(小学校低学年時)

この時の症状は割と軽かったので「予防接種を受けると症状が軽く済む」というケースかなととらえました。

感染性胃腸炎ほど、次々に兄弟でリレー感染したという記憶はあまりありません。

その時の環境や家族の体調にもよるのでしょうが、やはり、咳やくしゃみだけでなく嘔吐物や下痢便を介してウイルスが飛び散る感染性胃腸炎のほうが、我が家の場合には兄弟感染が多かったようです。

それでも、兄弟2人が続けてインフルエンザにかかったこともあります。

ほかの感染症同様、子どもたちの成長とともに発症することは減りました。

一緒に暮らしている以上、感染はしあっても、抵抗力、免疫力が十分に育ってくると、発症しないこともあるのだろうと感じています。

私は妊娠中に冬を越すこともあったので、インフルエンザの予防接種を受けました。

出産した日本赤十字医療センターで、妊婦健診時に先生にインフルエンザの予防接種をしたほうがいいかどうか質問したところ、答えは「むしろ、した方がいいです」。ただ、近所の内科医院等では、対応が異なりました。医師によっても考え方が異なるようです。

私は、信頼できる産科の先生に接種をすすめられたことと、抵抗力の落ちている妊娠中にインフルエンザにかかって重症化することを防ぎたかったこともあり、接種する方を選びました

予防接種に関しては、皆さんの中にも様々な考えがあると思いますので、医師の説明を受けたうえで、ご自身が納得のいく、安心できる選択をされてください。

季節外れの流行、感染も

インフルエンザは冬だけの病気ではないようですね。

インフルエンザは冬だけの病気ではないようですね。

 

季節外れのインフルエンザにかかることもあります。

インフルエンザが最も流行するのは1~2月とされていますが、3月に入ってインフルエンザの欠席者が増えて学級閉鎖の措置が取られることも

子どもの幼稚園で5月の頭にインフルエンザ流行の情報が出たと思ったら、我が子が急な高熱とだるさを訴え、インフルエンザ発症という経験もありました。

インフルエンザは冬の病気とばかり思いこんでいたので、この時は驚きましたが、流行期が真冬というだけで、通年で発生する可能性のある病気であることを知りました。

感染の拡大を少しでも抑えるために

家庭内だけではなく、そのほかの場所でも感染拡大に気をつけたいものですね。

家庭内だけではなく、そのほかの場所でも感染拡大に気をつけたいものですね。

 

たまに、「インフルエンザで高熱でも仕事したー」などのお話を武勇伝のようにされている人もいますが、これは自慢になるのだろうかと感じてしまうことがあります。保育施設や学校だけでなく、職場での流行も家庭に持ち込まれることが少なくありません。

インフルエンザは発症後3~7日は鼻や口からウイルスを発し続けるそうです。インフルエンザにかかってしまったら、周りにできる限り拡散させないために

うがい、手洗い励行(うがいはのどを潤しのど粘膜を保護する働きもあるそうです。うがいのできない赤ちゃんは、白湯などでの水分補給を増やすことでも効果があるそうです)

きちんと休養する(抵抗力、免疫力を回復させましょう)

咳エチケットを守る(マスクの着用、痰や鼻水を押さえたティッシュをすぐに処分、ティッシュがないとっさの時には素手で押さえず袖などで押さえましょう)

 

そして子どもの場合は

・登園、出席停止期間を守る

発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで

(学校保健安全法施行規則の一部を改正する省令 平成24年4月1日施行)

これらのことを実践したいですね。

登園、出席できない期間は、ワーキングママにとってはなかなか厳しい状況ではありますが、子どもの保育園の先生がおっしゃっていた「園や家庭の早めの対応と、感染の拡大を抑えようという個々の家庭の意識の積み重ねが効果を生む」というお話が、心に残っています。

 

千葉美奈子

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