2015.12.20
我が家は映画館 ~もっと子どもに映画の面白さを伝えたい作品編~
家では、アニメやゲームばかり…そろそろ子どもの嗜好を変えたいけれど、TVを消したり、ゲームを禁止するのは逆効果…そんな時に映画から波及して子ども心をそそる作品を一緒に見るのはいかがでしょうか?
きちんと内容をわかってもらうのを目的として、こちらは小学生の高学年くらいのお子様を対象とした作品をご紹介します。(もうちょっと小さいお子様向けはこちら)
子ども向け海賊映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』
出典:Amazon
鍛冶屋として出入りしているウィル・ターナーと恋仲にある総指揮令嬢エリザベス。海賊にさらわれたエリザベスと乗っ取られたブラックパール号をウィルが取り戻すまでの大航海を描いた作品。
これまで4作品が公開されていて、今後の最新作が期待されています。
主人公ウィルがいい加減で頼りない設定ですが、やるときはやる!、実はできる人なんだ!と「実は…」的な人柄や、ブラックユーモアたっぷりのお茶目な海賊ジャック・スパロウの姿は子どもがいたずらをする時とちょっと似ていて、格好つけるだけが良いことではないというのを知るには良い作品。
シリーズも気になって自ら見たいと言ってくれるのでは。
物語を完成させるまでを描いた実話を基にした作品『ネバーランド』
出典:Amazon
劇作家の主人公ジェームズは、公演で出会った未亡人シルヴィアとその子どもたちとの交流から生まれた思い出を『ブラック・レイク島の少年漂流記』という本に記す。それが『ピーターパン』の原型となったという実話を描いた作品。
物語の中には、子どもが死に直面する場面も出てきますが、ファンタジーの世界が子どもの心を救う新しい視点を与えるかもしれません。
小学生になると舞台鑑賞や映画鑑賞、読書感想文などのどこかで、『ピーターパン』と出会うので、「あっ、あの映画のお話だ!」と作品とリンクしてもらえる機会が増えそうです。
子どもが大好きなお菓子がテーマ『チャーリーとチョコレート工場』
出典:Warner Bros. Entertainment, Inc.
世界中で大人気のウィリー・ウォンカ製のお菓子工場見学のチケットが当たった貧しいけれど心の優しい少年チャーリー。
工場見学当日、工場長のウィリーは、チャーリーをはじめとした子どもたちに数々のアクシデントをしかけます。
工場見学の最後まで残った少年チャーリーは工場長ウィリーからある条件を提示されますが…。
この作品のテーマである『欲』や『家族の思い』が伝わってくれたら、チャーリーのような優しい心をもってくれそうです。
人を蹴落としてでも・・、何が何でも…という思考が少々過激なブラックユーモアとして演出されているので、子どもにも善し悪しの判別がわかりやすく、大人も楽しめる作品なので、家族みんなで一緒に楽しめる作品だと思います。
この作品には『チョコレート工場の秘密』という児童小説の原作があり、また1971年にも映画として制作されています。原作や昔の映画との違いを子どもとみつけるのも面白いと思いますよ。
ご紹介した3作品に出演者している主役は…
みなさんもご存知のハリウッドスター、ジョニー・デップ!
同じ俳優が出ている作品でも、内容や演技によって全く違ってみえるのが映画の楽しみ方のひとつ。
また、エンターテイメントの大作シリーズ、たくさんの人に愛される名作、原作とリメイクされた作品との共通点や違いなど原作から波及すること、作品ごとの深みや面白さを感じる事で、子どもが映画に興味を持ってくれると嬉しいですよね。
私も小学生の時に父とみた映画「薔薇の名前」に出ていた俳優ショーン・コネリーにハマリ、彼の出ている作品を沢山みて映画が好きになり、彼が主演の007シリーズをみました。そして、私の歴代ボンドのランキング1位は、もちろん! ショーン・コネリーです。
ここで紹介した作品を見て、ジョニー・デップを好きになってくれるかな?
高橋夏子
フリーライター