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2016.04.30

妊産婦の死因1位は「自殺」。共感の声が続々 、その内容とは?


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産後うつは通常のうつよりも羅漢率が高い!?

10年で63人…東京23区 産後うつ影響か」というニュースが4月24日、毎日新聞より報じられました。この記事によると、東京23区の妊産婦は2005〜2014年の10年で63人が自殺によって亡くなっているとのこと。

ちなみに、お産時の出血などで亡くなっているのは10万人あたり4.1人。自殺は、10万人あたり8.5人になり、出血などによる妊産婦死亡率の約2倍となります。

(日本産科婦人科学会などの調査依頼に基づき、東京都監察医務院と順天堂大の竹田省教授が調査)

内訳は、

妊娠中……23人(妊娠2カ月で12人)

産後1年未満……40人(産後4カ月で9人)

※カッコ内は、最も自殺の多い時期です。

調査では、出産後に自殺した人の3分の1が産後うつにかかっていたとされます。産後うつは、産婦の10人に1人が罹るといわれ、通常のうつ病の羅漢率3〜7%よりも多くなっています。

また、急激なホルモンバランスの変化や慣れない育児へのストレス、疲労などによって、うつまでならなくても体がだるいとかイライラするなどの不定愁訴が増える時期です。

共感の声が続々と

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きっと、子どもを産んだことのある女性なら、誰もが「分かる分かる!」と思う部分があるのではないでしょうか。そのため、ツイッターなどには多くの共感の声やエールの声がありました。

宋美玄さん

出血の約2倍も自殺で亡くなっているなんて…。緊急搬送網の整備も大事だけれど、産科医や周産期医療従事者にできることはもっとある。

 

小島慶子さん

私は第二子出産後に不安障害を発症した経験がある。産前産後は心身の変化に戸惑い、孤独になりがちな育児環境で追い詰められることも。知識と、支援が必要。

 

FATEさん

孤立感あったけど、出産後すぐの睡眠不足続きが辛くておかしくなりそうだった。虚弱体質もあるけど、出産より睡眠不足が辛くて1人しか産めなかった。

 

掘あきこさん

産後うつ、中村キヨの『お母さん二人いてもいいかな』で描かれてたように、病気のせいにできることは病気のせいにする、が当たり前になってほしい。

 

吉田紫磨子さん

産後うつが起因となる虐待、心中、パートナーへのDVなどあるが、自殺についての調査は初めて(!)とのこと。私はこの数字が痛いほどわかる。。。

 

mut吉田治療院@吉田勇気さん

自殺という選択肢以外にあることを、知ってほしい。でも、妊婦さんの辛さはすごいんだとおもう。誰かにSOSだせるシステムが簡単にあると良いよね。

 

こーとくさん

祖父母が子供の面倒見に一役買った昭和期と違い、核家族化の進んだ今の日本は子育ても大変。家族のあり方を見直す時期かも

 

大多数が核家族になり、日常的に育児の愚痴を話したり、ちょっと休憩する間見ていてもらったりということがしづらい今。まさに、こーとくさんが書いているように「家族のあり方」については、自由度が高くてもいいのかもしれません。

ファミリー向けやシングルマザー向けのシェアハウスなども出てきています。これがうつ病を軽減させるという調査などはありませんが、「暮らし方」や「働き方」によっても、メンタルのバランスを整えることができそうです。

出産という人生の大きなできごとが、幸せだな、本当に良かったなと誰もが思えたらいいですよね。

中山美里

中山美里

ライター、編集


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