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2022.03.24

SNSが原因で軽度のうつ状態に!その経過と脱却した方法とは?<双子ママの体験談>



キラキラの世界がたくさん詰まっているSNSは、情報収集に活用できる一方、正しく使わないと、時にうつなどの精神的な不調につながることも。ここでは実際に筆者が経験したSNSが原因による軽度のうつ状態とその状態を脱却した方法をお伝えしていきます。

きっかけは「双子育児の情報収集」だった


私はもともとSNSを盛んにチェックする方ではありませんでした。特に妊娠するまではSNSへの登録もしていませんでしたが、妊娠、出産をきっかけにSNSを頻回に見るようになってしまいました。その理由は以下の2つです。

双子の情報収集
当時、双子の育児書は販売されているもので1~2冊程度で、双子の育児に関する情報はほぼないに等しい状態でした。
今では双子育児の辛さや大変さ、育児への孤立がフォーカスされるようになり、双子の育児サークルも地域で増えていますが当時、私が居住している地域にはそういったものもありません。いざ双子を産んでみると育児について分からないことだらけ。双子を産み育てている先輩ママのヒントを見つけるためにSNSを見始めました。

社会との孤立に不安があった
双子の妊娠を機に当時働いていた出版社を退職しました。昔から仕事一筋でやってきたこともあり、仕事をしない自分へ違和感と不安がありました。
地元に戻って住んでいたものの双子育児が忙しく友人と連絡を取ったり遊んだりする時間もほとんどありません。自分だけ完全に孤立していることが不安で、SNSを頻回に見て、社会との距離を埋めようとしていたというのもあったのかもしれません。

気になり始めた、「キラキラな世界」と現実のギャップ


最初は情報収集しかしていなかったSNS。ですが、SNSを頻回に見るようになってキラキラした世界に目を奪われ、それと比較した自分との現実のギャップが気になり始めました。

私が具体的に気になってしまったこと
まず気になったのは服装。毎日パジャマで家から一歩も出ない自分と、同じ双子を育てているのに綺麗に着飾って毎日お散歩をしているママ。その姿にのギャップが気になり始めてしまいました。次に食事。できあいの離乳食で精いっぱいだったのに毎日種類豊富で色鮮やかな離乳食を作っているママを目の当たりにし、自分のキャパとのギャップが気になりました。
さらに、早期教育といって同じ双子を育てているのにいろいろな習い事をさせたり、家でいろんな教育を実践しているママ。
このようにいろいろなママを見ていくうちに自分は何もできていない、このままだと子どもがかわいそうと思うようになって落ち込むようになっていきました。

 

様子が変わった自分を夫が心療内科へ!言われたのは軽度のうつ状態


感情の起伏が激しくなったり落ち込むことが増えたり、子どもを相手にしていても無表情だった自分を見て夫が心療内科を予約。自分としては病院に行くほどでもないと思っていましたが、久しぶりのひとり時間にもなるという夫の説得を受け入れて心療内科を受診しました。

うつの一歩手前まで来ていた精神状態

結果としてはうつにまでは至っていなかったのですが軽度のうつ状態であることが分かりました。
理由は、産後の疲労とSNSの頻回チェックが重なったことにあるのではといわれました。特に医師から、私自身がHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の可能性が高いので、SNSの世界に入り込みやすく現実世界とのギャップに過度に敏感になっているのではと指摘されました。

 

心療内科の医師の指導の下うつ状態を脱却!


心療内科で具体的に対策をしてもらい、現在はうつ状態を脱却することができています。具体的にしていただいた対策は以下のようになります。

画面の世界ではなくリアルな世界でのつながりを
心療内科では行政と連携してくださり、子育てサークルを紹介してくれました。そこで、月に1~2回開かれていた子育てサークルに参加しました。SNSでアップしているママよりもリアルに出会うママの話を聞くと状況がみんな同じで共感が持てて安心できるようになったのです。
特に双子のサークルでは、自分と同じ悩みを持つママも多くいました。そしてその状況をスタッフの方たちは子育てを頑張っている状況と肯定してくれました。そこで初めて、子どもを健康に生かせているだけで素晴らしい、自分のしていることは間違ってはいなかったと肯定的にとらえられるようになったのです。
 
そして、さまざまなサークルに顔を出し、リアルで人とつながる時間を増やしたことによってSNSを見る時間がどんどん減ってくるようになりました。

 

他人に頼るきっかけをつくってもらう
両親や義両親はフルタイムで働いていて子育てを手伝ってもらえる状況ではありませんでした。そのため、子育てヘルパー制度を活用したり支援センターへ行ったりして人に頼る時間を作りました。子育てヘルパーでは2時間ほど、家のことを任せ、ゆっくりとお昼寝したり子どもとじっくりかかわる時間を作りました。ヘルパーさんは話し相手にもなってくれたので孤独であるという不安も解消されました。支援センターでは、スタッフさんが遊び相手になってくれていたので、自分が子どもを見なくてもよく、のんびり、ぼーっとする時間を作らせてもらいました。

このようにしていくことで、だんだん現実と理想、SNSの世界とのギャップが埋まり3カ月程度で軽度のうつ状態から脱却することができました。

 

情報収集にも使いつつほどほどに距離を置こう


SNSは情報が盛んに入ってくるので使いやすいツールではあります。しかし、そのツールにどっぷりはまると、私のような状態になることも。特に産後はホルモンバランスの影響でメンタルが不安定になっており、余計にうつ状態になりやすいそうです。距離を置きながらうまく、SNSを子育てのツールに活用していってくださいね。

ふう

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