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2022.02.25

身内・知り合い・学校にも話しづらい「子育ての相談」はどこにしたらいい?



誰かに言いたいけど、打ち明けづらい子育ての悩み。子どもを育てていれば、一度や二度は「こんなことは人に言えないけど」と思うようなことがありますよね。先輩ママ・パパの皆さんはひとりで抱えがちな子育ての悩みをどう解決してきたのでしょうか?

【公的相談窓口で】子育てのイライラを聞いてもらった


匿名で電話で話せる相談窓口は、手軽で話しやすいと感じる人は多いようです。特に面と向かって話しづらい、たとえば「思わず子どもを叩いてしまった」「カッとして、怒りがおさまらず子どもを叱り続けてしまう」そんな悩みを打ち明けたという人もいます。

「子どもが3歳くらいの時ですね、イライラして子どもを叩いてしまった。絶対に自分はそんなことはしないと思っていたので、叩いたあと、自分でも本当に呆然としてしまった」

と、話してくれたのはYさん。初めてのお子さんで仕事は退職し、「保育園にいれたら資格をいかして再就職するつもり」でいたものの、なかなか復職もうまくいかない時期だったそうです。

「3歳なのにまだ夜泣きもあり睡眠不足で……。遊び食べで爆発してしまって、手をはらった後にさらにパシンと平手で背中あたりを思い切り叩いてしまったんです」

「絶対に二度と手は出さない、と思ったけど、またカッとすることがあったら叩いてしまうのではないか、わたしは子どもを虐待する親になるのではと不安に苛まされて、ますます眠れなくなりました」

別室で寝る夫には夜泣きの大変さが今ひとつわかってもらえない。自分の両親は遠方に住んでおり、孫可愛さで動画を送ると喜ぶ親に、子育てはとてもうまくいっていると思ってもらいたい。さらにママ友の間でも「イライラするよね」との話題は出ても、たとえば虐待のニュースが出ると「だからって、あれはありえない」となり、Yさんも「手を出すなんて最低」とつい口にしていたそう。その後、Yさんは子どもを叩くようなことはなかったものの、次第に子育て自体が嫌で嫌で仕方なくなってしまいました。

たまたま見かけた自治体のお知らせで、子育てレスキューコールのようなものを見かけて、本名を言わなくてもいいことや、電話なので面と向かって話すこともない、顔を見られることもないと思い、恐る恐る電話をしたそうです。

「年上の女性だったと思います。最初は話を聞き出してくれて、ポツポツ話すうちに、なんか全部吐き出してしまって。その女性がわかりますよ、と共感してくれたのも大きかった。こうしなさいとか、それはダメですと言われることもなかったです。1時間近くは話していたかも。最後に、誰もがそんな悩みを抱えている、だから心配しなくてもいい、でもまた叩いてしまいそうで不安がなくならないのなら、セラピストのような専門家と話すのもひとつの方法と言われました」

Yさんは、その女性がとても淡々と話してくれたことが印象的だったそうです。
いつでも電話をしてほしい、万が一、子どもを叩いてしまいそうと思ったら、電話をくださいね、と言われて「体罰みたいなことを繰り返してしまったらどうしよう、というのから、その言葉で救われた感じがします」と、Yさん。

「私のように聞いてもらいたい人もいれば、ちゃんと怒ってほしいとか解決策を知りたいって場合もありますよね。電話相談はいろいろあるみたいなので、かけてみて違うなと思ったら、別のところに話してみればいいし。少なくとも、ひとりで抱え込むよりはいいと思います」

本当は夫に話せたら一番よかったのかも、でも言えないこともある、というYさん。昔からある電話相談は、顔を見ないで話せるところが相談しやすいポイントかもしれません。

【専門家と話す】どうしようもないと思ったらクリニックのドアを叩いていた

「とにかく子どもの癇癪がひどくて、電車の中とかスーパーで泣き出して暴れると思うと気が重くなり、どこにも出かけなくなってしまった。不要不急の外出は控える雰囲気だったので、特に周囲にも変に思われず、よけいに母子で引きこもり状態になってしまいました」

Eさんは1年前を振り返って話してくれました。
夫に話そうとしたこともありました。ところが息子さんは夜は熟睡し、不思議なことに週末に親子で出かけるときは手がつけられないような癇癪はほとんど起こさない。そのために、夫は一笑に付し「神経質だな、気にしすぎ」で話は終わってしまいました。

「一歩も、本当に一歩も子どもと外に出られなくなってしまって。買い物はネットで、何か買い忘れがあれば子どもが昼寝している間にダッシュでコンビニ行って。家の中で体力ありあまっている子どもはオモチャは投げるわ、ひどい様子でしたけど、私はもはや、好きにすればみたいな感じで、ちょっとネグレスト(無関心)ぎみだったかも……」

それでも、このままではいけないとは感じていたEさん、思い切って心療内科を訪れました。

「妹が遊びにきたときに子どもを見ててあげるから美容院でも行ってきたらと言われて嬉しかった。それで外に出たとき、ガラスに映った自分を見て衝撃でした。ボサボサの髪の毛、顔色が悪く、ひどい有り様で。ああ、絶対にこのままではいけないと思って、家に戻って保険証を持ち、スマホで検索してクリニックに行きました」

ストレスケア、メンタルクリニックといったようなところで「精神科みたいなハードルの高さがなかった」のがよかったそう。いきなり電話してこれから行きたいと言うのを受け入れてくれたクリニックでは女性の先生がEさんの話を聞いてくれました。

「今日、勇気をだしてクリニックに来てよかったですね、今ならほんとに軽い風邪をひいているようなもの。心が痛いというのは普通の病気と一緒で、早く気付けば悪化を防げるんですよ。これまで、いろいろ辛かったのね、と言われて涙がポロポロ出てきました。薬などは処方されず、先生の診察後は月に1度、専門のセラピストのもとで30分のカウンセリングを受けています」

カウンセリングというより、人に言えない悩みを聞いてもらうスタンスなのだとか。

誰かに話して誤解されたらとよけいに不安に思うくらいなら、ちゃんとした専門家に話すほうがいい。実際に行ってみて思ったけど、サラリーマンとか若い人とか、クリニックには多くの人がいました。きっと皆さん、そうしてストレスを開放する方法を探しているのだなと思います」

確かにお金はかかりますが、専門家を頼るのは良い方法のひとつです。もちろん、これも相性はありますから、一概にすべての方におすすめするわけではありません。ただ、こうした選択肢もあることも知っておいて損はありません。

【掲示板やTwitterなどを利用】同じ環境の誰かとつながったら孤独感が薄れた

「シングルマザーです。離婚してから常に経済的なことで悩んでいる。お金がないって本当に苦しい。それでもなんとかやってはいるけど、私だって愚痴のひとつも言いたい。そんな時に同じシンママが集まるコミュニティにハンドルネームで参加しました」

「そこでなら、お金がないこともバンバン話せるし、わかるわかる!あるある!って共感してもらえるし、互いに励まし合うような感じで、それが自分にとっての逃げ道になったと思う。みんな会うこともなく、住んでいる地域もバラバラ、共通しているのはシンママで子どもが保育園から小学校低学年っていうことだけ」

共通項も多いけど、一定の距離感がある感じが居心地がよかったとKさん。

「実は子どもが小学校を卒業というときに、なんとなく解散という流れになりました。再婚した人もいるし、パートから正社員になって仕事に邁進!みたいな人も出てきたし、子育ての悩みもまた違ってきたんですよね」

思春期の息子を抱えたシンママのKさんは、今はまた違うグループでやり取りをしているそうです。男親がいない家庭で、声変わりをしたり、ひげ剃りはいつ買う?みたいな話を気軽にできるところがよいそう。

「母子家庭であることは今は気にしてはいないんですけど、それでも学校とかのママ友には聞きづらいことってあるんですよ。些細なことが積み重なってしまうと、ある瞬間から急に辛くなるんですよね。だから、こうして似た環境で理解してもらいやすい仲間が、ネット上でもつながっていることで、すごく大きな安心感になるんです」

答えがない子育ての悩み「それでも子どもも自分も進んでいく」


その他には次のような意見もありました。

・職場の先輩ママ。子どもの年齢や住んでいる地域も違うから悩みを話しやすく、先輩ママなりのアドバイスが助かった(Wさん)

・リトミックの先生に相談したことがある。子どもの性格もわかっているし、私の悩みもすぐに理解してくれた。子どもが小さい時ほど、些細なことが大きな悩みになるから、教室の先生は頼りになる(Sさん)

・メール相談が当時あって、悩みを書いては読み直して、書き直して、としているうちにだんだんと自分の気持が整理された。今なら、たとえば特定の人のみが見られるとか、自分だけが見られるようなブログとかに綴ることで、気持ちがスッキリすることがあるのでは?ちなみに結局メールは送っていません(Mさん)

・バカバカしいと今は思うけど、実は子どもの頃から持っているぬいぐるみがあって、それに向かって「なんでこうなるの!」みたいに話していたことがある……それくらい子育てって追い込まれちゃう時があるから(Aさん)

「結局、子育てを振り返ってみると、ひとつやふたつ、誰にも言えない悩みっていうのはあった。誰かに話すことも相談することもなくて、なんとか乗り越えたことってある」という声も実際に多かったです。

話すこと自体が苦手なタイプにとっては「誰かに言って吐き出せといわれてもね」ということもありますよね。

今回ご紹介した方法は選択肢のひとつでしかありません。それでも「悩みがある」と感じて、それをどうにかしたいなと思っている時点で、たぶん、あなたはとっても前向きな親なんです。だって、どうにかしようと、子どもと自分のために、考えて考えて考えているんですから。

子育てはうまくいかないことだらけ。迷う、悩む、不安になる。それでも子育ては前へ前へと進んでいくもの。ふと気づけば、ふりかえって「大きくなったなぁ、頼もしくなったな、ウチの子!」と思う時がきます。そして、「うわ!がんばったな自分!」と思える時がきっときます。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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