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2022.03.25

学資保険入ってる?入ってない?学資保険の仕組みやメリットなどを解説



ひと昔前は子どもが生まれたら当たり前のように入っていた学資保険。今も多くの人が加入していますが、2021年の調査では、高校生以下の子どもを持つ家庭の加入率は5割強程度だそうです。保険会社や銀行がさまざまな種類の保険商品を出すようになり、そちらに流れたという理由もあるようです。
学資保険自体にもメリットもあればデメリットもありますが、ある程度の利益率と貯蓄性がある点は大きなメリットといえます。
「どのタイミングで入るのがいいのか」「みんな入っているのかな」「家計的に入る方が損にならない?」など、学資保険は知ってはいるけど、実は内容や中身はよく知らず疑問や不安のほうが大きいという方も多いと思います。
今回は、学資保険とはどんな保険なのかを、加入している家庭、検討中の家庭、あるいはほかの方法で貯蓄している家庭の話を交えながら紹介していきます。

学資保険ってどんな保険?


学資保険の仕組みやメリット、どのタイミングで入るのがおススメか、どんなときに助けになるかなど、「学資保険とは何か」について解説します。

・学資保険とはどのようなタイプの保険?
ひとことでいえば、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険のこと。月額保険料を払うことで、契約時に決めた年齢に達したときに「お祝い金」あるいは「満期保険金」を受け取ることができ、必要な学費に充てることができます。さらに、事故や病気で親(契約者)が亡くなった場合、それ以降の保険料は免除となり、保障はそのまま継続されます。万が一の場合の保障と貯蓄を兼ね備えている生命保険ともいえます。
基本的に学資保険は子どもの教育資金の貯蓄のための保険ですが、医療保障を付加できる「保障重視」の商品も出ています。しかしさまざまな保障やオプションをつけると、払い込んだ保険料の一部が保障準備にあてられるため、「返戻率(へんれいりつ)」が下がってしまうケースもあるので、事前に確認や注意が必要です。

・いつから入れる?ベストなタイミングはある?
学資保険は、実は生まれる前から加入することができます。早い商品では、出生予定日140日前から加入可能というものもあります。
加入できる年齢の上限は、早いもので3歳まで、遅いもので12歳までと保険会社・商品によって幅がありますが、6歳までというところが多いようです。子どもだけでなく親(契約者)にも上限年齢が設定されているため、確認が必要です。子どもや親の年齢によって月額保険料は異なり、加入したときの子どもの年齢が低いほど、月々の保険料は安くなり、かつ安い保険料で学資金を貯められるため、利率も高くなります。
そのため、やはり生まれる前あるいはすぐ加入するのがベストなタイミングといえるかもしれません。

・保険料はだいたいどのくらい、いつまで払うの?
満期年齢は選ぶことができますが、大学が一番お金がかかるため、子どもが18歳で満期としているケースが多いようです。一般的に、高校までの費用は通常の家計の中から出していき、それと並行して大学の費用を「学資保険」として大学入学までに貯めていくという、家庭が多いようです。
たとえば200万だけ貯めて後はその他の貯蓄から支出、という場合。

※0歳からスタートすると、支払期間は18年間。月々の支払いは9,200円と、1万円以下で済むことになります。
※12歳からスタートすると、18歳までの支払期間は6年間になってしまうため、月々の支払いが約3万円に。

これだけの差が出ると、子どもの年齢が高い契約者は家計が苦しくなってどんどん解約してしまうため、学資保険に加入できる子どもの年齢は0~6歳までと設定している会社が多いのです。

学資保険に入ってよかった?


学資保険に入っている、というご家庭に、どのようなタイプの保険に入っているか、どのようなメリットを感じているかなどを聞いてみました。

・親の勧めで
主人・私両方の親の強い勧めで入りました。確かに教育にはお金が必要だし、出し惜しみはしたくないと思ったので。かつては学資保険といえば郵便局、というイメージだったようですが、いろいろと調べて、返戻率のいい保険会社の学資保険に入りました。2人分でも家計にはほとんど支障のない掛け金(月々)で、18歳でそれなりのお金が支払われるし、主人になにかあった場合、保険料の支払いは不要になるのも安心でした。〔Tさん、子ども7歳、4歳〕

ポイントをおさえて家庭に合ったものを
ファイナンシャルプランナーの友人に相談したところ、以下のポイントをおさえて考えるといい、というアドバイスをもらいながら、子どもが2歳になるころに入りました。

1.子どもが大学に入学するまでのおおよそのお金を試算(一般的なものをネットなどで調べつつ)
2.子どもにまつわるいろいろな祝い金(出産祝いや進学祝い、毎年のお年玉など)など、親や親せきからもらうであろうお金の総額(すべて教育資金に充てる場合)
3.0歳~15歳までもらえる児童手当の総額

2や3の事前に入るお金が想定できたので、計算しやすく決めやすかったですね。中学・高校進学時でも学資金が受け取れるタイプの学資保険で、そこにもメリットを感じています。2人目が生まれたら、またどうしようか悩むかもしれませんが…〔Kさん、子ども4歳〕

学資保険どうしようか迷っています


学資保険に入るつもりは今のところない、入るかどうかまさに検討中、という家庭にお話を聞いてみました。

2人目で経済的にきつくなったという話を聞いて
1人目が生まれてすぐ、掛け金は少し高いと思いつつ、戻ってくるお金の率が割と得だと入った友達がいましたが、2歳違いの2人目が生まれてから経済的にきつくなり、学資保険を解約していました。戻ってきたお金もマイナスだったそうです。子どもがもうすぐ1歳になりますが、学資保険ではなく家計やライフプランに合った保険を検討しようと思っています。〔Iさん、子ども0歳〕

いつでも引き出せる「貯蓄」のほうがいい
変な話ですが、主人は若いころから「貯蓄」や「運用」が趣味なところがあります。仕事柄、というのもあるかもしれませんが。学資保険に入るかどうかの話をしたとき、学資保険は引き出したいときに引き出せない商品もあるし、利率が低くかったり解約しにくい場合もある。現時点では子ども2人の進学時期までに各300~400万円以上の金額を準備できる自信(?)はある、とのことだったので、今に至るまで入っていません。もちろん、生命保険は入っていますが、いわゆる学資系の貯蓄型のものには入っていません。
〔Oさん、子ども12歳、8歳〕

学資保険以外の方法を利用している


学資保険ではなく、ほかの保険で代用している、貯蓄型信託を使っているなど、教育資金は学資保険ではないほかの方法を利用している、というケースもありました。

・学資保険の代わりに応用の利く生命保険に
息子を出産してすぐ、学資保険ではなく生命保険に加入しました。死亡保障型の生命保険なのですが、子どもが18歳になったときの返礼率が高かかったのと、15歳時に払い終わるのが大きなポイントでした。
学資保険にしなかったのは、万が一親が死んだときに受け取れる金額が学資保険よりも多いこと、子どもが大学に進学するときに経済的に余裕があっても解約せずに老後の資金に応用ができる、というのも大きな魅力でした。今出ている児童手当も全額貯蓄しているので、入学資金などが足りないときもそれがあるので安心です。〔Hさん、子ども10歳〕

・祖父から孫への生前贈与
学資保険には入らず、普通に家計や積立の中から教育費を出していました。あるとき(私の)父から「教育資金の贈与信託があるんだけど」という話がありました。簡単に言うと、祖父母から孫へ贈与税のかからない贈与ができる、というシステムです。
贈与されたお金は、学校や塾などの教育機関への支払いに充てることができます。その際はきちんとした領収書が必要ですが、これから受験を迎える長男の塾代、大学に進学した暁にはその入学費用や授業料にありがたく使わせてもらう予定です。〔Sさん、子ども17歳〕

学資保険のメリット

・貯蓄が苦手でもなかば強制的にお金が貯められる
・所得税、住民税の節税につながる(年末調整や確定申告は必要)という税制面での優遇がある
・払い込んだ保険料以上のお金が受け取れる場合もある

などメリットも大きく、会社ごとにさまざまな商品も出ています。子どもが大きくなったときに「教育費が足りないゆえに満足な教育が受けさせられない…」ということにならないためにも、小さいうちから積み立てておくことも大切です。
ただ、メリットがある反面もちろんデメリットもでてくるし、掛け金や返戻率などの関係で、「これがいいかも」と入っても、生活自体が苦しくなってしまっては元も子もありません。また、住所や払込方法の変更、解約など、多くの手続きが必要になってくる場合もあります。その場合、すぐに相談できるあるいは疑問を解決できる窓口があるかないか、も大きなポイントになってくるようです。
ネットや口コミで調べても十分情報は収集できますが、なるべく疑問を残さないためにもメリットやデメリットをしっかり聞いたり、自分の家庭に合った貯蓄の仕方をしっかり相談したいもの。大切なお金のことですから。

田崎美穂子

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