2016.05.10
私がシングルマザー予備軍になった理由。「産後クライシス」解決作戦とは?
新米パパのダメっぷりを描いた『残念な夫』というドラマを覚えていますか? ママたちが思わず「あるある」と納得してしまうことからも大変人気だったそのドラマのテーマとなったのが、「産後クライシス」という夫婦問題。一時はメディアでも多く取り上げられていた「産後クライシス」というワードも最近ではあまり聞かなくなりました。
しかし!!
「産後クライシス」は決してトレンドワードではなく、現代の新米ママパパを悩ます現在進行形の離婚危機問題なのです!!
そもそもクライシス(crysis)とは、危機や崩壊という意味。
つまり産後クライシスは言葉の意味の通り、まさに【出産後の危機】!
意外と身近に迫る言葉かもしれません…
冒頭からぶっちゃけます。私、シングルマザー“予備軍”です。
まさにタイトル通りなのですが、大事なのでもう一回言っておきます。
実は私、シングルマザー“予備軍”なんです。
つまり、夫と別居中で離婚危機にあるというのが今の私のステータス、「シングルマザー“予備軍”」。
でも離婚危機にあるとはいえ、お互い離婚は望んでいないという不思議な関係。
ではなぜ別居しているのか。それは夫婦関係にすれ違いが生じてしまったから。
そしてそんな夫婦のすれ違いの原因こそがまさに、“産後クライシス”だと実感しています。
流行り言葉だと思っていた産後クライシスという言葉が、自分を悩ますキーワードになるなんて…。
とはいえ日本には、同じように産後クライシスに悩まされる夫婦が多いようです。
出産後~2、3年の離婚が多いという調査結果も…
産後2年以内に夫婦間の愛情に変化がでる問題を表す「産後クライシス」。
この問題が現代日本において、珍しいことではないということが以下の調査結果からもうかがえます。
厚生労働省【平成23年度全国母子世帯等調査(同調査は5年に一度実施)】
対象:離婚によって母子家庭になった1,525名の女性
調査議題:『ひとり親世帯になった時の親及び末子の年齢 』0~2歳 535(35.1%)
3~5歳 318(20.9%)
6~8歳 176(11.5%)
9~11歳 139(9.1%)
12~14歳 68(4.5%)
15~17歳 36(2.4%)
18・19歳 0
不詳 253(16.6%)
この結果によると、0~2歳 535名(35.1%)・3~5歳 318名(20.9%)と子どもが低年齢での離婚が多いことがわかります。
つまり、これらの結果の背景にも「産後クライシス」という離婚問題が潜んでいた可能性があるのではないでしょうか?
原因はママのホルモンバランスの乱れ?パパの子育て意識不足?
“産後クライシスの原因として、大きく考えられるきっかけが“出産”・“育児”。
しかし、新しい命の誕生でママもパパも幸せのはずなのに、どうしてそれが原因で離婚問題にまで発展してしまうのでしょうか?
我が家の場合は…
- 産後のホルモンバランスの乱れによって私が子育てや家庭に不安になることが多かった
- 主人が子育てや家庭事情(家計)などを楽観視していて、私のママになるスピードに追い付けなかった
- 子育てと仕事(産後すぐにライター業復帰)による多忙化でお互いに自由な時間が持てずイライラしていた
- 里帰り出産をしなかったので、いっぱいいっぱいになったが頼る人が周りにいなかった
など、産後のあらゆる生活変化による“産後クライシス”の影が考えられます。
ただしこれらは私の考えで、主人からすると…
- 夫婦の時間が持てなくなった
- お互いに笑顔が減った
などと言い分があるのですが。
とはいえ、いずれにしても夫婦共通でこの問題を振り返っていつも言っているのが、「どちらが悪いというわけでもなく、何よりの原因はお互いに心に余裕がなかった」ということ。
でもこれって、今からでも解決できる溝(課題)なのではないかって私は思うんです。
本当に解決策はないのかなって…。
私の産後クライシスによる“シングルマザー予備軍”は解決できるのか?!
「旦那に夫としての魅力を感じなくなった」
実はこうした産後クライシス“発言”は、私のママ友の中でも時折耳にします。
もちろんその深刻さは大なり小なりそれぞれで、なかには既に離婚という答えにたどり着いた人も…。
そう考えると“産後クライシス”とは、子育てをするママパパにとって決して人ごとではない問題であり、産後活躍するワーママにとっても仕事と子育てと同時に、“夫婦”という両立すべき課題があることを忘れてはいけないのかもしれませんね。
また離婚という結論も、納得した“離婚”であれば、もちろんそれも家族の幸せのための新しい出発地点になることでしょう。
しかし、私のように産後クライシスでできた夫婦の溝による離婚に納得していない人は、今からでもその両立すべき“夫婦”という課題と向き合い、解決を目指すことは難しくないようにも思えます。
ちなみに我が家の場合、夫婦だけで話し合いをすると口論になることが予想されるため、夫婦カウンセラーの方に仲介してもらい、お互いの想いや改善すべき点を整理したいと考えています。まだまだ“作戦”段階ですが、これで解決に向かうと信じて!!
お互いの個性・ライフスタイル、そして子育てのあり方を見つめ直すという解決策で産後クライシス問題は解決できるのか。私のシングルマザー予備軍は円満に卒業を迎えることができるのか。
いつかその答え合わせができますように。
【参考】
平成23年度全国母子世帯等調査結果報告(厚生労働省)
たかお みきよ
フリーライター/2歳児ママ
IT企業でのコンテンツ運営担当の経験を経て、妊娠を機にフリーライターへ転身。現在子育て情報以外に、美容・旅・企業PRなど幅広いジャンルで活動中。 プライベートでは1歳の息子を子育て中のママです☆同じママとして、女性として、 皆さんの子育てとライフスタイルのヒントとなるような、心にとどまる記事を書いていきたいと思います♪