2016.06.29
【子どもは1人がいい!】ひとりっ子ワーママに聞く良かったこと・不安なこととは?
子どもの数や家族構成について。ワーママにとっても最重要テーマだと思います。
このご時世、子どもの数が増えれば増えるだけ経済的負担も増。保育園も足りていないし、今まで通り働き続けることを考えると…わが家にとってベストな家族構成って?
以前BRAVAで公開して反響があった【子だくさんワーママに聞く】3人以上子どもがいる、大変さと良かったこととは?の記事。今回はその逆、【ひとりっ子ワーママ】3人に胸の内を聞いてきました。
両親の愛情を独り占めできる!
でも本人の重荷にならないよう、仕事でバランス取っています
Fさん(41歳)事務・お子さん(5歳)
今まで「子どもは1人で」とは、あえて決めていなかったFさん。産後不妊や年齢のこともあり、もうそろそろ1人に決めようかな、と考えているところだそう。何よりもひとりっ子の良さは、家族全員の愛情をすべて独占できること。ただ1人に対しての愛情が強すぎて本人の重荷にならないよう、彼女自身も仕事を続けてバランスを取っているとか。
ーー仕事をしている上でよかったことってありますか?
まずは保育園の心配(保活も保育料も)1人分で済んだこと。3歳から幼稚園に入園しましたが、保育園に行っていたので集団生活にすんなり入っていけたと思います。
それに仕事の合間、息子との触れ合いは全力で向き合えるし、仕事以外の幼稚園の行事や役員活動に積極的に参加できました。幼稚園でのかかわりが多かった私は、息子もその姿を見て喜んでいました。
ーー1人だからこそ、仕事以外の時間はたっぷり注いであげられるのは良いですよね!逆に困ったことはどんな時ですか?
保育園時代、息子が寂しくて泣いている時期がありました。同じ園内に兄弟がいれば寂しくないだろうな、とその時は思いましたね。
後は仕事で私が疲れてしまった時や家事をしている間、一緒に遊んでやれない時に困ります。
ーー何事もお母さん次第ってことですものね。これから先、安心なことと不安なことは?
安心面で言えば、経済的にもさせてあげたい事を無理なくさせてあげられる。不安なのは、万が一、私たち夫婦になにかあったら、彼1人にしてしまうこと。また揉まれることもなく、弱い子にならないか不安な時はあります。また、小学生になったらひとりの時間を多く作ってしまいそうで。家で寂しい思いをさせないかな、と今から少し不安です。
認可外も無理なく選択できた。
保育園でほかの年齢の子どもたちと関わりがあるので問題なし
Oさん(43歳)WEBメディア勤務・お子さん(1歳9ヶ月)
Oさんは40歳の時の結婚だったので、なんとなく「子どもは1人かな」と思っていたそう。実際に子育てが始まり、ご主人も4歳年上。「これは体力的に無理!」と痛感したそうです。何よりも良かったのは物理的にも精神的にも、その子だけを見ていられること。誰かと比較せず、絶対的評価をしやすいことが子どもにとっても良いことだと感じているそう。
———お仕事をしている上で良かったのは?
認可外の保育園でも無理なく入れられたこと。仕事が決まってから保活を始めたので、(認可・認証は全て落ち)認可外しか選択肢はありませんでした(ここもキャンセル待ちでしたが…)。やはり保育料もお高いので、一人っ子だから決断できたことだと思います。あと、朝の準備が1人でも大変なのに、2人いたら会社へ行けない(苦笑)病気に関しても熱を出すのはしょっちゅう。病児も予約できず会社を休んだり、在宅勤務にしたりしています。これも2倍になるかと思うと、仕事への影響は大きいと思います。
———確かに。認可外に2人以上入れることはとてもじゃないけど考えられません…。困ったことはや大変だなと感じたことは?
さほど大変だなと思うことはありません。
家にいると『かまって〜』とは来ますが、幸い夫も協力的。兄弟がいてもある程度の歳までは子ども同士で遊んではくれないと思うので、そこは同じかと。ただ、一人遊びが上手になってしまって、ちょっと可哀想? でも保育園に行っていると同じ歳だけでなく歳の違う子どもたちとの交流もあって。ほかの子どもとなじまないということもないです。
———安心なこと、不安なことは?
経済的にこの子だけにお金を使えること。今後子どもがやりたい(進路として)ことに対して我慢をさせることはないかと思います。
近い将来の不安でいうと、ひとりっ子独特のワガママに育たないかどうか。やはり甘やかしていると思うので。あとは子どもが若いうちに自分たちの介護が始まる可能性があり、それを一人で背負うことになるかも? というのが心配です。自分たちの終の住処を自分たちで用意できるよう資産を作らねばと。
とにかく一人に集中できる。体調管理も進路の悩みも1人分
Yさん(46歳)薬剤事務・お子さん(5歳)
もともと子育ては先延ばしにしていて、結婚しても楽しくDINKS生活を楽しんでいたYさん。出産リミットが近づき結婚8年で出産、その時も「子どもは一人いればいい」といのが夫婦の共通認識だったそうです。今となっては働いてた時に素敵な子だくさんママが身近にいたら違ってたかも? と思うことも。
———仕事をしている上でよかったのは?
一人に集中できること。子どもの体調不良のなど、一人分の心配でよいのが何よりも良かったと思います。
———そうですよね。休みの調整取ったりするのが本当に大変ですから。困ったことは?
子どもが親に何でも頼ってしまいます。また、年の近い兄弟がいればお風呂や寝かしつけも子ども同士でするだろうから、そうなれば楽なのにな…。
———安心なこと、不安なことはそれぞれどんなことですか?
安心なのは学費・受験などが一人分でいいこと。習い事の送り迎えも一人分。無理なくさせてあげられるのが安心です。それに親子関係が常に一対一だし、パパもママも独り占めできるのは本人にとっても安心かと。親としても、彼女の言動すべてがお見通しですし(笑)。ちょっと不安なのは一人っ子だから競争力が育ちにくい? 人とのかかわりなどが育ちにくい? と思うことが時々あります。自分の意見や要望などは言葉に出さなきゃ伝わらないのに、普段言葉にする必要に迫られていないから、なかなか外で言えないのかな?
バランスが大事!?
それぞれに思うことはありますが、共通して言えるのは「愛情も経済力もすべてを一人に注いであげられる」ということ。そこは最大の良さですよね。兄弟ができるとどうしても比較してしまったり、誰かが後回しになってしまったり、経済的にも人数が増えれば増えるほどパイは減るわけで…。
逆にFさんが言っていた「愛情や期待が大きくなりすぎて、本人の負担にならないように、自分の時間や仕事の時間を設けている」というのが一人っこワーママらしいな、と印象に残りました。また、Oさんが言っていた「介護の負担」のことなども視野に入ってくると…まだまだ先だからと思わず先を見越した準備が必要だと感じますね!
飯田りえ
編集者/ライター