2016.08.31
【6秒でできる!】「怒鳴らない子育て」に役立つアンガーマネジメントって? 実践した結果は?
アンガーマネジメントを知っていますか?
直訳すると「怒りの管理」。
怒りの感情を押さえつけるのではなく、うまくコントロールしてつき合っていく手法です。平たく言えば「無駄に怒らない。でも必要なときはきちんと怒る」ということです。
以前から興味があり入門講座を受講してきたのですが、子育てに使えそうな手法があったので紹介します!
6秒間、“おててに書き書き”で怒りのピークを乗り越える!
「子どもに怒鳴ってしまいそうになったら、深呼吸をしましょう」
「カッとなったときは、10秒間待って心を落ち着けましょう」
ママにとっては耳タコのフレーズですよね。「それができたら苦労しないから!」と、聞くたびにツッコミを入れたくなります。でもこれは有効な手法で、怒りのピークはせいぜい6秒程度だそうです。では、その6秒間を乗り越えるにはどうしたらよいのでしょうか?
目からウロコな方法が、“「何に怒っているのか」を手のひらに書く!”
怒りをクールダウンするには、体を使うことが有効なのだとか。
イラッとしたらパッと左手を開き、ピンっと右手人差し指を立て、ザザザッと怒りの原因を左手に書き出してみる。これなら、グッと歯を食いしばって我慢するより成功率が高そうです。
人によっては、人差し指で手のひらをピシピシ叩くだけでも効果的だといいます。ある女性はそれを習慣にしているうちに、その姿を見ただけで子どもが危険を察知して逃げるように。結果として怒鳴ることがなくなったそうです。
実証! 「6秒間待つ」で、怒りはどうなる?
講座を受講した当日、さっそくイラッとしてしまうシーンが。
洗濯物を取り込んでいると、息子が隣の部屋から「プラレール手伝って!」という趣旨のことをキーキーわめきだしたんです。
洗濯物の大半があんたのじゃない!その癇に障る声はやめて!
いつもなら、「ちょっと待ってよ! 洗濯物やってるんだから!」と声を荒げていたかもしれません。
でも今日は「せんたくものを とりこんでいるのに あそんでくれと いわれて おこっている」と手のひらに書いているうちに、みるみるクールダウン。
「後で行くからね」と声をかけ、洗濯物の取り込みを続けました。息子はそれでも騒ぎ続けましたが、もうほとんど気にならず。結局、「待って!」「イヤだ!」の攻防戦を繰り広げながら家事をするより、よっぽど短い時間で気分よく終われてびっくりです。
体を動かすことが大事と教わりましたが、私の場合、言葉に変換することで平静を取り戻せました。「えーっと、何に怒っているんだ?」と考えているうちに2~3秒くらい経ちますし、手のひらに書いていると6秒なんてあっという間に過ぎます。
万能ではないけれど、スキルのひとつとして取り入れる価値アリ
1日で効果を実感したアンガーマネジメントですが、つねに上手くいくわけではありません。
子どものイヤイヤが続いき、手のひらに書いても書いても怒りのピークが延々と終わらず爆発してしまったことも。でも、怒りをゼロにするなんて無理ですよね。以前10怒っていたのが8や7になるだけでも、大きな進歩。完璧を求めないことが、子育てでは大切です。
講座で学んだのはアンガーマネジメントのごく一部。これからもっと勉強して、子育てに活かせそうなことがあればまた紹介しますね!
平田けいこ
ライター