2017.02.21
小学生のママ必見!「ワーママの有給休暇」、上手な使い方とは?
保育園時デビューの時、「1ヶ月で有給使い切った」と愕然となったワーママも多いのではないでしょうか。それでも年齢が上がるにつれて、少しずつ病気の頻度は少なくなり、ちょっとホっとしますね。
とはいえ、保育園から小学校へと進学すると、今度は「病気以外」でも有給を使わざるを得ない場面も出てきます。ワーママには貴重な「有給」、これを「有効」に使う方法のヒントになればと思います。
インフル・学級閉鎖の「有給」対策
この冬もインフルエンザが大流行しました。運悪く月曜に発症でもしようものなら、その週はアウトです。これだけで有給5日は消えていくわけです。インフルは後半は子どももけっこう元気ですから、夫に休んでもらい有給消化を減らしたいところです。
同時にインフルやノロ流行時は学級閉鎖もよくあります。「学童保育」は、学級閉鎖中は利用できません。学級閉鎖にすべて有給をあてると、これまた一気に消化してしまいます。学級閉鎖時の預け先(民間の託児所やシッターなど)の手配をしておくだけでも、有給消化量が少しでも減ります。
保健室の先生と話せば「呼び出しお迎え」減るかも!?
低学年のうちは保育園ほどではありませんが、まだまだ病気になりやすい時期です。ただ、保育園のようにすぐ「発熱です、お迎えきて下さい」と一律に連絡がくるわけでもないようで、この辺は学校や保健の先生による裁量次第ですね。
うちは下の子がよく腹痛を起こすんですよ。大抵は便秘が原因なんですが、「お腹イタイ」と保健室に行き、熱をはかると微熱があったりするわけです。でも帰宅して落ち着くと平熱だし、トイレ2回くらい行けばすっかり元気。そこで、1度保健の先生とお話する機会があったので子どもの体調について相談しました。
その後は、1時間程度は保健室で様子を見て下さり、トイレへ行くように何度か声をかけてくれるようになりました。おかげで「保健室行ったけど2時間目の途中から教室に戻った」なんて感じになり、呼び出しお迎えが一気に減りました。
もし、子どもが少し寝るだけで意外とケロっと良くなるようなタイプだったら、一度保健室の先生とお話してみるといいと思います。対応はまちまちだとは思います。が、私は実際にそれで少しでも「学校からのお迎え呼び出し」が減った経験があるだけに、もし似たような体質や性格的な面もあるようならダメもとで相談したらどうかな、と思います。担任の先生よりも保健室の先生と直接話した方が、話が通りやすい時もありますから。
「半休」で乗り越えたい学校行事
最近では多くの企業で「半休」の有給が取れます。「まる1日休む」よりは、「少しでも仕事ができる」半休を上手に利用したいところです。
意外と多いのが「半休は午前は9:00から12:00、午後休が13:00以降」のケースです。こうなると午後休の方がお得感満載です。
私の友人で、平日の参観日はわざと午後休をとっているママがいました。低学年だと5時間目だけしか見られないのですが、授業後はそのまま同じクラスのママたちに積極的に話しかけて、子ども達が出てくるまで「情報収集」。そして学童はお休みして子供と一緒に帰宅。
「学校に来てくれて、一緒に帰れてうれしー!」と子どもに何度も言われたそうです。こういう使い方もありですね。
とにかくワーママにとっては「情報を得る」のも重要なこと。貴重な有給を使うからには、子どもとの時間を確保したりママ友と少しでも話せるタイミングを作ったり、「しっかりムダなく利用する」のもポイントです。
学校行事で有給を使うなら「取捨選択」する!
子育世代の年次有給休暇の取得意識についての調査結果が、第一生命保健株式会社から発表されています。これを見ると、
<有給の取得理由>
男性:家族との旅行やレジャー
女性:子どもの学校行事
となっています。女性の場合、有給取得の理由が「子どもの病気や看病」は約28%なのに、なんと「授業参観やPTA活動など」学校行事が62%と倍以上なんです。
さらに子どもの年齢別に見ると、保育園時代は「病気」と「学校行事」の割合がほぼ同じなのですが、小学校では「学校行事」のための有給消化が一気に多くなっています。
つまり、小学校に入ったら「有給をどれだけ学校行事に使うか」がポイントになるわけです。子どもの病気は仕方ありませんが、授業参観やPTA活動となると「取捨選択」が必要になってきます。
授業参観は最優先したい「平日でも行きたい行事」
皆さんにも思い出があるのではないでしょうか。誰かが教室の後ろに入ってくるたびに、チラチラ子どもが振り返り「○ちゃんのママだ!」「うちのママきた」なんてコソコソ話したり笑ったりしていましたよね?
行けないときがあってもいいとは思うのですが、有給を上手に利用するという視点で見れば、参観日はぜひ行って欲しいと思います。子どもが喜ぶだけでなく、普段の様子を見ることも出来ます。どんな子が隣に座り、壁に貼ってある目標や図工の作品を見ることでわが子の成長や変化に気づくこともあります。他のママと情報交換できる貴重なチャンスでもあります。
ただ、このごろは土日をはさんだ複数の日程にしている所も多くなっています。そうすれば、有給を使わずとも週末に参観に行けるのでありがたいですね。
さて、問題はPTA活動です。よくPTA役員については問題になります。学校のカラーや地域差もあります。
中には「昼間にだらだらとお茶飲みながらの話し合い」なんて事もありますから、そんな事なら「有給は使わない」。でも、みんなに割り当てられている仕事ですから「やらない」とは言わない。有給を使わなくても、役員をやりきった先輩ママも大勢います。参考記事はこちら!
会社の理解を得る努力をしながら「有給」を利用しよう!
小学校では「学校行事」と「有給」の割り当てがカギです。
有給を増やす方法はひとつしかありません。夫と自分の有給を「足す」ことです。ひとり20日でもふたりなら40日です。男性が学校行事の為に有給をとるのは今なお「本人も嫌がる」こともあるようですが、しっかり話し合いをしておきましょう。せめて子どもが病気のときや学級閉鎖といった「期間が長いお休み」では、夫にも有給を取ってもらうように「それが共働きを続けるポイント」だと根気よく説得しましょう。
それにしても独身時代はバリバリ働いて、「有給なんて、ほとんど捨ててたのに」……あの時捨てた分「返して欲しいな」なんて思うのが本音ですね。
とはいえ、有給は働く人全員の「権利」でもあります。もちろん、事前にわかっている場合には同僚に迷惑がかからないよう留意し、周囲の理解を得られるようにしましょう。「子どもがいるからしょうがない」は胸の内だけにしまっておいて、「申し訳ないけどよろしくお願いします」の大人対応でうまく対処していきたいですね。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。