2017.09.19
すぐ怒る、引っ込み思案・・・子どもの性格ここを直したい!ママの対応でどう変化した?
わが子は可愛くて大好きだけど、「この性格誰に似たのかしら…」「こういう性格さえ直ってくれたら…」と思うことありませんか。それこそが個性だし、そのうち収まることなのかもしれませんが、やはり小さいうちに何とかしておきたいと思うのが親心。
とはいえ、なかなか難しいですよね。今回は、子どもに対して「ここはちょっと直してほしいな」と思ったママたちが取った行動や対応、そのときの子どもたちの様子などをご紹介していきたいと思います。
すぐキレてかんしゃくを起こす息子にはコレが効いた!
息子が3歳くらいの頃、思い通りに行かなかったり、夢中になっていることをちょっと中断されたりすると、すぐキレていました。叩いたり、ものを投げたり。保育園でも何度か友達が使っていた積み木を投げたことも! そのたびに私もかなり怒って、毎回修羅場。何度も親子で泣きました。もうダメもとでやってみたのが、
1.キレたら、とにかく無視する。場合によっては、別室に私がこもる。
2.子どもに何かをしてもらいたいときには、無表情で淡々と声掛けをする。
3.上手にできたり言うことを聞けたら、むっちゃくちゃ褒める!の3点。保育士さんにもアドバイスをもらいつつ、自分なりのアレンジも加えた対応ですが。これが息子には効きました! こっちが過剰に反応するから息子も騒ぐ、息子の顔色をうかがって優しくしすぎたからこそ甘えてわがままになる、の悪循環が断ち切れたようです。そしてできたら褒める、褒められたらうれしいから頑張る、という好循環も作れた気がします。
5歳になった今では、キレることもほぼなくなり、どちらかというと温厚な性格に(笑)〔Yさん、子ども5歳、0歳〕
「魔の2歳」「悪魔の3歳」とも言われていますから、時期的なものもあったのかもしれませんが、親が過剰に対応せず、ときに淡々と接する方法はいいですね。子どもも「あ、いつものママと違う。ここは言うことを聞いておこう」とハッとするのかもしれません(笑)
友達のものは俺のもの! ジャイアンのような息子だったけど
きょうだいのおもちゃや、保育園では友達が遊んでいるおもちゃを根こそぎ取り上げてしまっていた息子(当時4歳)。特に叩いたりするわけでなく、「だーめ、だーめ」と言いながら取っていきます。強く叱ると、ぎゃん泣きしながらおもちゃを投げることも。
保育園の先生とも相談して「大人が一緒に入って、時間をかけて一緒にじっくり遊び、お友達やきょうだいが入ってきても一緒に遊べるよう、友達の持っているものは今は友達のもの、など、しっかり声掛けしていく」という対応を取るようにしました。
どうやら、全部持っていないと、友達にとられてしまう、という妙な不安があったよう。大人も腰を落ち着けて一緒に遊ぶことで、安心感が持てたようで、半年ほどで「だーめ!」がなくなり、友達に「どうぞ」と譲るようにまで成長! 半年間、私は家事そっちのけでしたが(笑)〔Iさん、子ども5歳、4歳〕
クラスに必ず「お前のものは俺のもの」な子がいた記憶があります(笑)確かに、そうしていないと不安になってしまう、ということもあるのかもしれません。子どもの様子や変化を見る意味でも、大人が入るという対応は大切ですね。
引っ込み思案で自信が持てなかった娘が…
とにかく自分に自信が持てなかった娘。授業参観で様子を見ていても、自ら手を挙げたことがありません。それどころか、全員が1人ずつ発表する場で泣き出す始末…
帰宅してから、思わず「どうしてできないの!」と叱ってしまったり。今思えば、自信どころか、自尊心を傷つけるようなことをしてしまいました。
ある本で、「子どもの得意なものを伸ばせば自信につながる」という一文を目にしたんです。娘は計算が割と得意だったので、それを伸ばそうとソロバン教室に通わせたり、数検(英検の数学版)を受けるよう勧めてみたり。ソロバン教室では、水を得た魚のようにぐんぐんレベルが上がり、数検も受けるたびに級が上がり、それが大きな自信につながったようです。
不思議なもので、「これだけやれば自分はこれだけできる」という自信が、チャレンジ精神や積極性につながったようです。授業中も自分から意見を言ったり、私にもいろいろな報告をしてくれるようになりました。〔Yさん、子ども9歳〕
なるほど、自分に自信が持てると、大人だって前向きになれたり、積極的に何かをしようという気になれますよね。子どもの得意なことを伸ばしてあげること、これも親の大切な役割なんですね。
のんびりぐーたら息子の「やる気スイッチ」はここだった!
何をするにも「なんでもいい」「別にいい」の息子。自発的に動くことがなく、何かあっても、「まあ、いっか」とすぐ諦めるのんびり屋。周りの、負けず嫌いでやる気のある子をうらやましく思う日々でした。
担任の先生との個人面談で相談したら、「なにか責任を感じるような役割を与えては。学校でもそうしてみますので、お家でも「あなただからお願いする」という役割を与えてみてください」と。早速、「ママが夕飯の支度をしてるとき弟の面倒を見ることと、お風呂洗いを任せてもいいかな。そしたらママはものすごく助かるし、嬉しい」と伝えました。
最初は「いきなり、何なんだよ」という顔をされたし(笑)、適当に渋々やっていたり、ときにサボったりしていましたが、そのうちどうしたら弟が楽しめるか、どうしたらお風呂がきれいになるか、自分なりに工夫したり責任感を持ってやるように。小学校では、先生に生き物係のリーダーに指名され、それも張り切っているようです。「責任を持って何かをやること」で少しやる気スイッチが入ったのか、何かあったときに自分なりに「どうしたらいいか」を考えられる子になってきたと感じています。〔Iさん、子ども9歳、4歳〕
子どもは、「自分が役に立っている」と実感することで、責任感も育っていきます。それが、徐々にやる気スイッチも押してくれるようですね。さあ、早速今日から子どもに何かを任せてみては?
子どもは、家庭と保育園あるいは小学校が中心の、とても狭い社会に住んでいます。その狭い社会の中で頼りになるのは、やっぱりパパやママ。そのパパやママの働きかけ次第で、子どもは大きく変わっていくのです。「ちょっとここはこう直してあげたい」「こうなってほしい」ことがあったら、焦らず、子どもとじっくり向き合いながら、手を差し伸べたり、アドバイスをしたり、ときにちょっと強硬手段に出たり、ほどよく対応しながら見守ってあげたいですね。なかなか難しいですが…
田崎美穂子
mamaライター