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2017.09.12

子供に勉強を教えるとき、理解できないとイライラしてしまう「上手な教え方」ってある?【お悩み】


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子供の勉強や宿題、まだわかる範囲であればママが教えてあげることよくありますよね。幼児期でも雑誌の付録やDVDを観て「おさるさんとぞうさんはリンゴを全部で何個もってるかな?」絵を見て子供に数えさせたり、「隣の絵とどこが違う?」観察問題を出してみたり・・・遊びながらもママが子供に教えるシチュエーションは数多くあると思います。

でも、なぜか教えているうちにママがどんどん感情的になり、「なんでわからないの?」「人の話聞いてる?」と口調が強くなり、しまいにはケンカになった経験もあるのではないのでしょうか。
人に教えるということは難しいもの、さらに気を使わない我が子にはあたりも強くなるものです。

今回はそんなお悩みをもったママが登場!先輩ママたちのアドバイスとともに上手な教え方を探っていきましょう!

【お悩み】勉強を教えようとすると親子ケンカになってしまう!

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子供のお勉強や宿題を見ているとき、なかなか理解してくれなかったり、話を聞いてなかったりすると、その姿にイライラしてしまい、だんだん子供に強い口調で話すようになってしまいます。勉強といってもまだ小1なので私もわかる範囲なのでなんとか教えられるのですが・・・。
考えてみれば小さなころ(4歳頃)から幼児雑誌の付録にある迷路や数を数える問題などが載っているワークブックを親子でやるたび、最初は楽しくやっているのですが、話をまったく理解できてない子供に次第にイライラし、「わからないの?」「もう一回やってみてよ!」など次第に強い口調になって親がむきになってしまいました。
そうすると、子供の声もどんどん小さくなり次第に泣いてしまったり、もうやりたくないといったり・・・
頭のなかではもう一人の自分が「そんな言い方してはダメだ」ってずっと言っているんですけどね、なかなか感情をコントロールできなくて困っています。

勉強嫌いにならないように楽しく教えてあげられる工夫って何かあるのでしょうか?
みなさんはどのようにやっているのか教えてほしいです。(kayoママ/小1女児)

家庭学習で親子ケンカはみんな経験済み!

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「お母さんが勉強を教えるとついつい感情的になり、最後は怒鳴って泣かして終わり」

わかります!私もそうでしたよ。
昨日やった事は覚えていないし、すぐ飽きて別の事をやろうとしたり。「なんでわからないの」を何度口にした事か。

その上、こちらの虫の居所が悪いと、さらにエスカレートします。

「だいたい、あんたは」

とアレコレ蒸し返してしまうんですよ。「だいたい、あんたはママの言うことをちゃんと聞いてないのよ!」「見て!さっき、パズルは終わったらしまって、と言ったけどしまってないよね? なんで? なんでスグに片付けないわけ?」・・・もはや勉強に関係のない小言が、次から次へと出てくるんですねぇ。

さて、こんな事が続いていたら、家庭学習がうまくいくわけがありません。私は上の子(現在26歳)では「学習方法を身につけさせる」最初のステップからつまずいていたわけで、下の時(現在小6)は、自分の経験だけでなく、様々なアドバイスや周囲のママたちを参考にさせてもらいました。その中から確かに良さそうだなと思ったテクニックを4つ紹介します。

子どもとの勉強法テクニック4つを紹介

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●テクニック1「私が家庭教師」

まず最初は、フルタイムでバリバリ働いていたママから聞いた「へぇ~」と思った勉強法です。

子どもに勉強を教えると、最終的にケンカになるのは「親と子」だからです。赤の他人の子どもなら、冷静に教えていると思いませんか?

そこで、「この1時間、ママは家庭教師だ!」と決めて、他人の子どもに教えるつもりで見守ればいいわけです。とはいえ、もともと「冷静にしているつもりでも」ついつい怒ってしまうからうまくいかないのですが、そこで彼女は、30分子どもの勉強を丁寧に見てあげたら「教える対価として500円」を専用の貯金箱に入れるようにしたそうです。

「お金を払う、って意識と、報酬があって教えてると思えば、多少は冷静になれるじゃないの。仕事だと思うようにするには、結果に対する報酬があればと思ったわけよ」

彼女は貯金箱が一杯になると、半分を子どもの将来の学費用に貯金し、半分は「自分が頑張ったんだから、私はそれでエステ行ったわよ!」って話していました。「仕事として意識する」とは、ワーママならではのアイデアですよね。

●テクニック2「ゲーム感覚で学ぶ」

テクニック1はちょっと極端な例を出しましたが、次は誰にでも出来る簡単な方法です。

勉強をゲーム感覚で行うのは、周囲のママ友の多くが試していましたし、私も子どもが小さい時にはよくやりました。例えば、かるたは平仮名を覚えるのにいいですし、時間のある週末に画用紙を切って、一緒に絵を描き、ひらがらを書いて「自家製カルタ」作りなんていう方法もあります。トランプの7並べも数字を覚えやすいですね。

「しりとり」も語彙を増やすのには良いものですし、小さい子でもお風呂で九九を暗唱させると面白がって覚えてしまうこともよくあります。

知育玩具や教育アプリも沢山出ていますから、それらを利用してもいいとは思いますが、せっかく教えるのなら実際に手を使い、親子で会話しながらできるような「遊び感覚」の方法を試してみてはいかがでしょうか。

●テクニック3「自分も一緒に学ぶ」

次は、兄弟ふたりを揃って公立中から進学都立高、そして国立にいれたママ友のやり方です。

彼女は子どもが小学生の時から、宿題をやる時間は「自分も高校の問題集を購入し、解いた」つまり一緒に勉強をしていたそうです。勉強しなさい、でもなく、問題を教えるのでもなく、勉強をする姿を見せたのです。

子どもは親の背中を見て学ぶ、と言いますが、わからない所があれば解説を見たり、辞書で調べる姿を見せれば、子どもも同じようにするでしょう。それと、このやり方の良い点は、子どもへの過干渉防止になること。子どもの勉強をずっと見ていると、つい口を出したくなりますが、自分も勉強に集中すれば余計な口出しをしなくてすみます。

例えば仕事のスケジュールの確認をするとか、資料を読む時間にあてて、子どもの隣に座り「母も学ぶ時間」にするのでもいいかな、と思います。子どもに聞かれたら、ヒントを与える程度にして「なんで出来ないんだ」と子どもへの疑問が生じる前に、すぐに自分のするべき事に戻るのがコツですね。

●テクニック4「教えるのが上手な人に任せる・時間に余裕がある時に教える」

我が家では、もっぱら「勉強はパパ担当」でした。なぜなら、私はやはりすぐカッとなったり、イライラしたりで、どうやっても上手く教えられないからです。
そこで、漢字の練習や算数のドリルは、出来ない所やわかっていないなと思ったら、私は教科書やドリルに付箋をはっておいて、週末にまとめてパパにお願いしました。夫の方が教えるのが上手で、計算もふたりで競争したり、親子のコミュニケーションのひとつとしてうまくやってくれるんですね。

ママがやるにしても、週末に時間を取ると、少しは余裕ができます。平日、子どもの宿題を見るのは、夕飯の支度をしながら洗濯物をやったりで、一番忙しい時間ですよね。だから余計にカリカリします。「宿題は絶対やらせる」けれど、わからない所は忙しい平日の夜ではなく「土曜日の朝にまとめて時間をとって」落ち着いて見てあげられる時を選べば、イライラしづらくなります。

本当の勉強キライにならないように・・・

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「やり方を教える・理解に導く」

のは本当に難しいことで、だからこそ塾という商売が盛況なんですよ。ママがどんなに頭が良かったとしても、それと「教えるテクニック」はまた別問題です。

褒めて伸ばす

とよく言われます。

毎日、最後には子どもが泣いて嫌がるような結果が続くと、本当の勉強キライになってしまう事も。子どもが小さいうちは色々な方法を試してみて、ダメならダメで小学生になったら「勉強は外注で(塾や教室で)」と割り切るのも悪いことではありません。最近はしっかり勉強を見てくれたり、塾への送迎もする民間系の学童もあります。

あるいは勉強以外に得意なことを見つけてあげて「褒める時間」を増やすことにフォーカスしてみてはどうでしょうか。褒められて嬉しい、達成感を持てる、もっとがんばろうと思う、その経験がやがて勉強にも役立つのではと思います。

大橋 礼

大橋 礼

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。


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