2017.09.27
1歳前後の【育休明け復職】「卒乳」か「搾乳」か、先輩ママはどうした?
赤ちゃんが生後6ヶ月くらいから1歳のお誕生日を迎える頃に職場復帰というママも多いでしょう。この時期は保育園探しに奔走している頃で、1歳3ヶ月~半年といった辺りでの復職も多いですね。「いつ断乳するか」「それとも卒乳しないで職場復帰するか」「母乳育児をあきらめたくない」・・・悩んでいるママたちに、復職と卒乳についてのまとめ・先輩ママの体験談を紹介します。
復職後の母乳育児「3つの選択肢」
育休明け復職でよく問題になる「卒乳」ですが、選択肢は大きく分けると3つあります。
(1)復職前に断乳する
(2)母乳育児を続ける(職場で搾乳、冷凍保存)
(3)朝夜の授乳のみで昼間はなし
この中のどれがいいとか、おすすめといった事はありません。それぞれにメリットとデメリットがあります。子どもの個性や性格にもよるでしょうし、会社の環境やママのワークスタイルによっても違います。
(1)復職前に断乳する
<メリット>
夜間授乳がなくなりラクになる
胸の張りがなくなり仕事しやすい
会社で搾乳などに煩わされない
<デメリット>
断乳が大変で子どもが不安定になることも
断乳までの期間は個人差が激しく予想ができない
母子のスキンシップが薄れた気になる
(2)母乳育児を続ける
<メリット>
保育園など環境が変わってもママの母乳で安心感がある
免疫力など健康面でのメリットがある
母乳を続けたというママの満足感
<デメリット>
冷凍母乳でお世話してくれる保育施設を見つけるのが大変
職場で搾乳したり冷凍保存する手段が見つかりづらい
搾乳のために職場の席を外すことが気になる
(3)朝夕の授乳のみで昼間はなし
<メリット>
朝夕で母子のスキンシップがとれる
環境の変化が大きい中で子どもも安心できる時間が持てる
ママも母乳を与えている時間に対する満足感を得られる
<デメリット>
母乳のコントロールが難しい
搾乳をしても胸が張るなどママの体調管理が大変
お乳の出が良いと対策が大変
復職前に「断乳しました」体験談
4月時に1歳2ヶ月、この日を逆算してお正月明けから断乳に向けて準備しました。離乳食は1日3回になっていましたが、なるべく授乳をせずに食事を優先させ、お腹をすかせた状態で食べさせるようにしました。遊び食いをする年齢ですし、おっぱいを欲しがってイヤイヤと食べなかったりしましたが、とりあえずまだ時間はあると考え、怒らないように気をつけながら徐々に授乳も減らしました。
いきなり1ヶ月前に断乳しようとすると大変なので、ある程度余裕をもってスタートすれば焦らずにすみます。3月の始めには昼間は全く授乳をしなくなり、おっぱいの出も悪くなったのか、そのうち自然と欲しがらなくなりました。(Nさん/32歳)
10ヶ月でフォローアップミルクに切り替えたところ、嫌がりました。そのまま勢いで、ミルクと母乳混合でしたが断乳してしまいました。数日は夜中に泣かれたりしましたが、完全母乳でなければ、それほど期間はなくても出来るなと実感しました。その分、夜寝る前とかにコチョココチョくすぐり遊びとか、沢山スキンシップを持つように気をつけましたよ。
ただ、保健所では「2歳くらいまであげてもいいのに」と言われましたが。うちは現場に出る仕事も多く、搾乳できる保証もなかったので、そう言われても断乳するしかないと思っていたので最初から覚悟が決まっていました。経験として私個人の意見ですが、早めの断乳だから何か悪いことがあるとは思いませんでした。(Kさん)
搾乳&母乳育児の体験談
正直、卒乳した方がラクかなとは思ったのですが、もともと人見知りタイプで保育園入園にも不安があったので、それに加えていきなり卒乳は可哀想かも、と思い、とりあえず離乳食はしっかり行い、朝晩のみ「おっぱいいいよ〜」という流れに。職場復帰してからは、最初は胸の張りが辛かったですし、トイレで搾乳して捨てるのもなんとも微妙で複雑な気持ちになりましたが、それもほんの数週間ですね。
第一、入園したら案外と子どもも保育園に慣れ、そのうち夜にちょっとおっぱいを吸うというか、触っていれば満足という状態になり、半年もたたずに自然と卒乳できました。(Oさん)
おっぱいの出にもよりますよね。私はパッドをしていても染み出るくらいで、職場復帰した初日は服を汚し、いたたまれない思いをしました・・・。量が多い人は、最初の数日は特に気をつけて、パッドは何枚も用意して、念のため下着やシャツなど着替えを置いておくと安心かも。
何度もトイレに行ったり、胸も張って熱を帯びたように熱くなり本当に辛かったです。入園まで数ヶ月の間があるようなら、段階的に授乳を減らす努力をした方が後がラクです。(Hさん)
母乳にこだわりましたが、まず母乳預けるのがOKの保育園探しが大変でした。結局認可ではなく、認証の民間で見つかりました。ところが今度は会社との交渉も大変でした。ダメならトイレかと思っていましたが、最終的に会議室のひとつを使用させてくれましたが。搾乳機を使いましたが消毒の手間や時間がかかりすぎ、結局手で絞るのが慣れれば簡単で確実。ただし手の消毒はしっかり行いましたよ。
そして会社の冷蔵庫に母乳を入れられるのは困ると言われたし、私も嫌だったので小さなクーラーボックスに強力保冷剤を使用しました。これで半年乗り切りました。まぁ大変だったなとは思いますが、子どもが満足するまで母乳をあげられたので、自己満足かもしれませんが私はこれで良かったと思っています。(Iさん)
卒乳も搾乳も「事前準備」でラクになる
母乳神話にこだわりすぎる必要もなければ、無理矢理「断乳する」必要もないですね。
1:母乳にこだわりがないのなら、できれば数ヶ月かけて段階的に卒乳する
2:母乳育児に徹するのなら、早めに母乳OKの託児施設を見つけ、会社とも事前に交渉し、搾乳場所や保存方法を決めておく。搾乳機や母乳パックなども育休の間に試しておくこと。
3:完全に断乳前の復職では、最初のうちはママの準備(母乳パッドや着替えなど)をしっかり行う
4:朝晩の授乳で昼間ミルクで保育園を続けていると、そう長くない期間で自然と卒乳するケースが多い
やはり「完全母乳で搾乳、冷凍」が色々と大変なようです。でも、それだけの価値があると思うママにとっては重要ですし、逆に「ま、流れのままに」というママも多いでしょう。いずれにしても、当たり前なんですが、子どもがずっと「おっぱいを飲み続ける」ことはありません。一定の期間ですから、ママとして「母乳育児に対する考え」をまとめておき、保育園入園&復職前にはどうするか決めて、十分な準備期間をとっておくのがポイントですね。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。