2018.01.09
太りすぎは親の責任!?【子供の肥満】原因と改善するには?
子供の食生活に気を配っているママは多いかと思います。でも、最近は子供の肥満も増えています。保育園でも4~5歳くらいから、小学校低学年あたりで、すでにちょっと「太りすぎ・・・?」という子供もいるようです。
子供の肥満はいったい何が原因なのでしょうか?また、何歳くらいから気をつけたほうがいいのでしょう?そこで、今回は実際に肥満傾向のお子さんを持つママにもお話を聞き、子供の肥満について紐解いていこうと思います。
幼い子供の肥満は親が原因?
子供の肥満の原因は「もともと太りやすいタイプ」という体質的な部分ももちろんありますが、それ以上にいわゆる生活習慣が問題であることがほとんどと言われています。
子どもの場合
• 基本3食以上にオヤツを多く食べている
• ジュース類をたくさん飲む
• 夕飯が遅い、または早めの夕飯+夜食を食べている
• 外遊びや運動が嫌い・しない
• 偏食が激しい
ひとつではなく、複数の要因が重なり肥満傾向になりやすいと言われています。保育園に通っていればお昼もオヤツも栄養やカロリーも適切なはずです。とはいえ、体つきの大きい子や食が細い子もいるわけですから、帰宅してからの食事に差が出ますよね。
気づいたらかなりポッチャリ体型になってきた我が子
保育園の帰りにお腹がすいたと泣くので、ついコンビニで菓子パンやチキンなど買い与えてしまう。太ってきたなと気づいたが、考えてみたら、かれこれ1年以上、ほぼ平日は毎日買い食いしてる状態で、まずいなと思っている(Nさん/5歳児)
夫の帰りに合わせて夕飯はだいたい8時。それまで持たないので肉まんやクッキーを食べ、夕飯も普通に食べています。食べてスグ寝る感じです。夫婦共にシフト勤務なので土日出勤だと、祖父母のうちでは食べ放題状態、ついに医者からも「ちょっと気をつけないと本当に肥満児になるよ」と注意されました。ヤバい(Tさん/6歳児)
学童をやめてから急に太り出しました。学校から帰宅するとオヤツを食べるのですが、朝用意が間に合わないと150円とかお金を置いていきます。パンとかおにぎりにしなよと言ってるのですが、だいたいポテトチップなどのジャンクフードを買ってる様子。夕飯はあまり食べられず、でも寝る前くらいにお腹がすくので冷凍チャーハンやパスタを食べたりしています。現在小学校4年で身長130㎝、57キロ。高学年になるにつれて太っているとイジメられやすいと聞き、なんとかダイエットさせたいと思っています(Kさん/小4)
肥満の悪循環に陥る前に
完全な太りすぎで治療が必要と思われるケースは少ないでしょう。ただ、太りはじめるとなかなか適正な体重にするのが難しくなるのは、私たち大人こそ1番わかっている事。
子どもの肥満は本人が食事制限するわけがありませんから、放置していくと悪循環に陥りやすいようです。
太ってくる
↓
運動が面倒になる
↓
ちょっと動くと汗をかきノドが乾き、ジュースなどがぶ飲みする
↓
もっと太ってくると運動自体が嫌いになる
外遊びにも興味を示さなくなってくる
↓
学童が終了し親の目がないところで食べ過ぎるようになる
部屋でゲームをしながらジャンクフードを食べる
極端な例ですが、太ってくると動くのが億劫になり、やがて学校の体育が嫌いになったり、友達にからかわれて学校嫌いになる例もあります。
子供の肥満を気をつける年齢と改善するにはは?
幼児期のうちになるべく親が気をつけて、ぽっちゃりで可愛いね、くらいの範囲でゆるいブレーキをかけてあげたいですね。
ではいつから気をつけた方がいいでのしょう。子どもは元気にひとりで歩けるようになると一気に体重が変化しますから、赤ちゃんのうちは大きめをあまり気にしなくても大丈夫。おおむね3歳~4歳くらいから、ですね。
• ジャンクフードは時々にする
• しっかり朝昼夕のご飯を食べる
• 食事のバランスに気を配る
• 甘いジュース類をやめ麦茶などに変える
• 運動量を意識して増やす
働くママにとっては、つい味の濃い出来合のお総菜・フライばかり揃えてしまったり、とりあえずお腹をすかせた子どもを満足させようとファーストフードやコンビニで買い食いさせてしまうこともあるでしょう。ただ、それが当たり前の日常になってしまい、どんどんエスカレートしないようにちょっとだけ気をつけた方がいいかもしれません。
駄菓子やジャンクフードを目の敵にすることはないと個人的には思うし、ちょっとしたご褒美だったり、お休みの日に家族で楽しんだりするのはいいと思うんですよね。ただ、それが習慣化してしまうことが問題なのだと思います。
例えばお総菜を買うにしても、「フライにマカロニサラダ」でご飯にコーンスープ、から、「フライに五目煮」を購入して、大根を千切りにしたサラダや味噌汁にも根菜類をたっぷり加えたり、1~2種類のおかずを変化させるだけでも違います。この日々の積み重ねが大切です。
幼い子どものうちならば、親が少し気をつけてあげれば、あまり苦労もせずに適正な体重に近づけます。大きくなればなるほど、習慣づけされてしまった後では今度は親が注意してもなかなか実行できなくなります。
太りすぎは極端に心配する必要はないと思うけれど、そのまま肥満が解消せず、将来のメタボ予備軍になってしまったら、それはやはり親の責任です。
子どもはある日突然太るわけではありません。
食べ方を教えるのも親の責任のひとつです。正しい生活習慣を身につけさせるのは、これからずっと健康に元気に成長して欲しい親の願いを叶えるためにも大切ではないでしょうか。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。