2018.02.14
「トイレトレーニング」に翻弄され失敗!?私が7年間の子育てで一番の反省したこと
「子どもはあっという間に育つわよ」先輩ママから一度は聞いたことのあるフレーズではないでしょうか?
実際、子どもが小学生になってみるとそれを実感します。私の手の中にすっぽりと納まっていた小さな可愛い手は徐々に大きくなり、軽々抱きあげていた体はずっしり重くなりました。
子育てを振り返るほどの年月はたっていませんが、それでも「あーー、あの可愛い小さな私の赤ちゃんはこんなに大きくなってしまったー」とちょっと寂しい気持ちを感じる日もあります。
こうやって日々子どもの成長を嬉しくも寂しく感じている中「あれは失敗だったなぁ、もし戻れるならやり直したい」と思っていることがあります。
それは、第一子のトイレトレーニングです。
絶対に2歳のうちに外したい!がプレッシャーに
トイレトレーニングを意識したのは、娘が2歳になった春でした。同じ月齢の子の何人かがオムツが外れたという情報が入ってきて、当時やっていた通信教育の教材では「トイトレ」のいろはの特集が組まれるようになりました。
オムツを外すということを意識していなかった日々から「2歳のうちにパンツデビューする」というモードに一気になった時期です。
この時期は、2歳差で産んだ下の子もオムツのWオムツ生活。外出の時は荷物は多いし、上の子さえオムツが外れればもっと楽になるのに。と思っていたこともあります。
こうして「トイトレモード」に入ってからは、世にあふれるトイトレ情報をかき集め、なんとか早く、2歳の間にうちの子もパンツ生活になるんだ!とやたら気合を入れていました。
自分でもストップできない怒りに翻弄された日々
しかし私が「トイトレモード」に入ったからといって、子供もそのモードになるわけではありません。
今までオムツの中でおしっこやうんちを自由にしていたのに、突如として「トイレでやりなさい」と言われるわけです。もちろん失敗の連続です。
この「失敗」に対して、寛容でいようと思っても、なかなかうまくいかないのが子育ての難しいところ。
マニュアル通り、怒らずにやさしく「次は頑張ろうね」と言いたいところですが、何度も何度も失敗する娘に
「さっきトイレ行ってって言ったでしょ!」
「何度言ったら分かるの!」
「2歳なのに恥ずかしいよ!」
「汚いよ!」
と、大きな声で怒鳴る日々。2歳のイヤイヤ期も重なり、この時期の怒りは自分でもコントロールできず、怒り過ぎて、私自身が過呼吸気味になり、子どもと一緒に泣いたこともありました。
周りに流されちゃダメ!自分と自分の子どもを信じる
私がトイトレの時期に辛かったのは実は周りの目や言葉でした。
実母には「まだオムツなの?あんたたちはもっと早く外れていたわよ」と言われ、当時通っていた保育の先生に「もう〇〇ちゃん、この間オムツ外れたのよ」と言われました。
また、ネットにあふれる情報や育児書や通信教材、「2歳の夏」というキーワード。これらに影響を受け「2歳の時期にオムツが取れないとうちの子は劣等生」という気持ちになっていたのでした。
しかし、あまりにイライラする日々に子どもも私も限界を感じ、我が家ではトイトレはいったん休止をすることにしました。2歳の夏の終わりでした。その時、娘から聞いた言葉は「3歳になったらパンツをはく」ということでした。
とにかく私はこの言葉を信じ、12月の娘の誕生日までトイトレを中止することを決断しました。
それから時が過ぎ、実際に誕生日が来た次の日。娘はパンツデビューしました。そのあとは、数回失敗しましたが、スムーズにパンツ生活に移行しました。
本当にあっという間に過ぎていく子育ての日々を大事にしたい
この教訓を生かし、第2子はトイトレをしていません。トイレに誘うことはありましたが、無理にトイレに連れて行ったり、無理にパンツをはかすということをしないまま、2歳のうちにパンツデビューしました。この子は自分のタイミングでオムツを卒業したんだなぁと思いました。
今考えるとパンツデビューが2歳であろうと3歳であろうと、誤差みたいなもので大したことのないように思います。なんであんなに頑張り過ぎていたのか。。。イライラして子供に怒鳴り散らすくらいなら、やらないほうがいい。そう思います。
小さな小さな手を握れる時間はあっという間に過ぎていく、小さな体をぎゅっぎゅと抱きしめられる時間も限られている。
第1子のトイトレで怒り散らしたあの時間。もし、やり直せるならもっともっと子どもを抱きしめて笑顔いっぱいで過ごしたい。
今、母歴7年目の私の一番の後悔です。
松本尚子
ライター・編集者
2010年生まれの女子、2012年生まれの男子の2児の母。主婦ときどきライター&編集者。女性向けサイトの編集者を経て、リクルートの住宅サイトでweb編集者を経験。酒好き、旅好き、美味しいもの好き。鎌倉在住。