仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2018.09.11

【子供の鼻血】出しやすい子の特徴とは?正しい止め方とは?


2610219482de1de8d7df5e1fa56396f4_s
血、それだけでビビってしまいますよね。子供が初めて鼻血を出した、いきなりドバっと出たなんてことになったら、プチパニックになってしまいますよね。そんなママたちの「子供の鼻血エピソード」や、専門家に「鼻血が出やすい子の特徴」や「病院へ行ったほうがいいケース」などをうかがいました。

みんなの鼻血エピソード

9b92a9f8b00dbec18d454331058db019_s

・2歳で初鼻血
上2人の子は、あまり鼻血が出ない体質なのか、出たのは小学校低学年で1回くらいでした(もうあまり覚えていない…)。なのに、一番下の子は2歳のときに初鼻血。部屋で遊んでいたら、いきなり「ワーン!」と泣き出したので、行ってみると鼻血がツーっと垂れていたんです。大出血ではないのに、「こんなに小さいのに鼻血って出るの?!」なんて妙に焦りましたね。すぐ止まったし、真ん中の子が「○(一番下の子)、鼻ほじってたよ」というので、原因も分かったのでホッとしましたが。その後5歳くらいまで出なかったのですが、小学校低学年の頃はけっこう鼻血っ子でしたね。〔Yさん、子ども18歳、17歳、12歳〕

・救急車沙汰!
子供が3歳のとき、友達とそのママたちを数人呼んで家でワイワイ遊んでたんです。追っかけっこかなにかをしていて、ウチの子が転んでどこかに鼻をぶつけたらしく、鼻血ブー! けっこう大量に出て、なかなか止まらず、息子もだんだん元気がなくなったように見えたので、ママたちで「救急車を呼ぼう!」ということになって…結局、救急車が来る前に鼻血が止まって、しかも息子も元気を取り戻して、逆に焦るという結果に。救急隊員の方に診てもらって、「大丈夫そうなので、このまま様子を見てください」ということに。翌日耳鼻科を受診し、「打ち所が悪かったのと、大泣きしすぎて血が止まりにくかったよう」という診断でした。救急隊員の方、本当にごめんなさい…でも、そのときは本当に焦ったし、頭真っ白でしたね。〔Uさん、子ども10歳、7歳〕

・朝起きたら血まみれ!
長女が4歳の時、朝起きたらシーツが血まみれ! 娘の顔もパジャマも枕も血だらけ、私の腕にもちょっと血がついていて、一瞬何か事件が起きたのかと思いました。まさにホラー映画。まだ寝ている娘の血だらけの寝顔を見て絶叫、その声にビックリして娘と旦那が起きるという、朝から地獄絵図でした(笑)〔Tさん、子ども13歳、10歳、4歳〕

ケガをして血が出るのも焦りますが、いきなり鼻から血が出てきたら衝撃を受けますよね。しかも月齢が小さいのに鼻血が出たら、「なにか病気?」なんてかんぐってしまいそう。

鼻血が出やすい子の特徴とは?

d704d06925cc437a8d2039cae56df512_s
「ウチの子、けっこう頻繁に鼻血がでるかも」と不安に思っているママもいるのでは。鼻血がしょっちゅう出てしまう子、止まりにくい子の特徴などを、小児科医の先生の話とともに紹介します。

鼻血がよく出るお子さんの特徴として、
・鼻の中をほじる癖がある
・生まれつき鼻の粘膜が弱い
・アレルギー性鼻炎などで、鼻の粘膜が炎症を起こしている
が挙げられます。

鼻の粘膜が弱かったり傷ついたりすると、なぜ鼻血が出やすくなるのか、それは、鼻内部にある「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる血管が密集している部分が原因。キーゼルバッハ部位は鼻の入り口に近く、とても薄いため、少しの刺激で大量に出血してしまうのです。「わ! たくさん血が出た!」とビックリするのはそのためなんですね。
特に、鼻の粘膜が炎症を起こしている状態だと、今まで鼻血がほとんど出たことのないお子さんでも鼻血が出やすくなることが多いといわれています。特に秋から冬にかけては、乾燥によって粘膜が傷つきやすくなっているので、鼻血が出やすいようです。

正しい鼻血の止め方とは?

9ac14afff2b72e34d5c138ac21c4ee26_s
鼻血が出たら、ティッシュなどで鼻を押さえてすぐ横になる! そう思っている人が意外に多いようです。すぐ止まる分にはいいのですが、できれば出血やリスクは少なく止血したいもの。鼻血が出たときの正しい対処方法を、小児科医の話を交えながら紹介します。

ティッシュを鼻に詰めて、上を向いて、後頭部あたりをトントン。これも違います。
鼻血が出たら、以下の手順で止血をしましょう。

1.鼻の穴に鼻にも詰めないで、まずしっかり鼻をつまみます。
2.ゆっくり座らせて、顔を下に向けます。どうしても上を向きがちですが、そうすると鼻血が鼻の中にたまらないのでなかなか止まらないうえに、鼻血を飲んでしまい、吐き気をもよおすこともあります。必ず下を向かせましょう。
3.できれば、おでこ(目と目の間あたり)を保冷剤か冷えピタなどで冷やしてください。
4.この状態で約5分間安静にしていれば、まず鼻血は止まります。鼻をつまんでいた手を離すと、たまっていた血がボトボトっと出るかもしれませんが、それが出てしまえば、あとは出ません。

それでもポタポタ出る場合は、もう一度同じことをしてみてください。小さいお子さんはなかなかじっとしているのが難しいと思うので、顔の下に絵本やスマホなどを持っていくようにして、気をそらせることをしてあげましょう。
また、10分以上経っても血が止まらない場合は、、病院に電話して相談するなどしてください。

こんなときは病院へ!

be2df5fec6503f0b70a62570ad734b4a_s
鼻血は心配ないケースが多いですが、あまりにも止まらない、その他気になる症状があったら、すぐに病院へ。どんな鼻血のときに病院に行ったらいいのか、解説します。

鼻血のほとんどは、鼻の入り口に近い部分からの出血です。しかし、鼻の奥から出血した場合は注意が必要。鼻の奥から出血する鼻血として、

・血があまりにも大量に出る
・血が止まりにくい、ぜんぜん止まる気配がない
・ドロッとしていない、さらさらとした血が出続ける
・鼻以外に、耳や口からも出血がある

といった特徴があります。
少し怖い話になってしまいますが、「頭蓋底骨折」などのケガや、腫瘍などの病気が潜んでいる場合もあります。そうなると、適切な診療科での処置が必要となるので、見過ごさず、必ず受診するようにしましょう。
ケガや病気が潜んでいない場合でも、大量に鼻から出血し、10~20分以上経っても止まる気配がない場合は、すぐに耳鼻咽喉科あるいは小児科(時間外だったら救急外来)を受診することをおススメします。

筆者は、人生で鼻血が出たのは1回だけ。小学校の頃、よく鼻血を出す子を見て、羨ましく思ってしまったことも。理由はみんなに心配してもらえるから…なんと幼稚な考えだと恥ずかしく思います。
今では、自分の子どもが鼻血ブーしたらむちゃくちゃ焦るし、止血の仕方も長年ずっと間違っていました(汗)この記事を参考にしていただいて、落ち着いて対応できたら幸いです。

田崎美穂子

, , , ,