2019.09.19
20代ママの主張!若い働くママだって「言いたいこと」は山ほどある
ここのところ、アラフォーやアラフィフママの意見ばかりを聞くことが多かったのですが、知り合いの若いママに「20代のママだって、モヤモヤしてること、けっこうあるんですから!」と言われ、ハッとしました。
喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・と言いますが、私も長男は20代前半に産んでいるのに、もうすっかり忘れてしまっていたのです。当時、若いからこそアレコレ言われたこともあり、イライラしたこともありました。
今回は20代で働きながら子育てしているママたちの「プチっとキレた、イラっときた」体験を紹介します。
20代「若ママ」だからってアレコレ決めつけないで!
「ヤンママって!?」
短大卒で結婚し、すぐに子どもができました。夫は高校時代の同級生です。保育園ではあまり気にならなかったのですが、今年、小学校に入学してから「ヤンママ」という言葉がチラホラ聞こえてきました。今どき、ヤンママとかまだ言うー? と思ったけど、漠然としていますが嫌な響きで使うんですよね。夫も若いですから給料もさほど多くないので、子どもが1歳2ヶ月から保育園にいれ、私はネイリストとしてシフト勤務(フルタイム)で働いていますが、勝手に派手なイメージを持たれて迷惑しています。年齢の話になって答えると「うわぁ、もしかして元ヤン?」と聞かれるのにもいい加減うんざりしてます(Hさん/26歳/子ども 7歳)
「育児と仕事がんばってる20代ママが大多数なのに」
年齢の話になって、私が22歳(子どもは1歳半です)と言うと、一斉にええええ!と反応される。そして最初から「若いママってさ」と何か決めつけたような言い方をされることが多いので、ムカっときます。若いママはちゃんと子どもを育ててない、しつけができない、虐待とかしているのでは、くらいのイメージを勝手に持っていることにイライラします。
一番ムカついたのは、娘が2ヶ月の頃、ウチに訪問で来た保健師さん。「若いお母さんはどうしても自分が一番になって、子どもにちゃんとご飯あげなかったり、スキンシップを持ってあげなかったりするから気をつけて」と言われた。はぁ?って感じ。なんで若いお母さん=ちゃんと子育てしてない、って決めてかかるの? 一生懸命育児と仕事を頑張ってる20代のママだって一杯いるのに、取り上げられるニュースですぐに「ほら、子どもが子ども産むから、こういうことになる」と口にする。そういう人もいるけど、そうでない若いママのほうが多いということを忘れないで下さい!(Mさん/22歳/子ども・1歳半)
「子どもを放置しているのはどっち?」
何をしても、どこにいっても、初対面の人に「あら、若いママね」と言われる。そしてだいたい「若いママって」と続き、子どもを大切にしろ的な説教を受ける。公園とか行くと、ママ同士固まってお喋りして子ども放置プレイしているのは、案外、ベテランのママさんたちなのに。しかも縄張り意識激しくて、コソコソこっち見て話すような「大人げない態度」してますが(Oさん/25歳/子ども 5歳)
20代ママは経済的に苦しいことや遊びに行けないストレスも
「遊びに行くお金がなくて落ち込んだことも」
長女は21歳で妊娠、実の母親に「お金もないのに」と言われましたが、夫も2つ年上で社会人2年目。子育てするには共働きは絶対条件で、まぁ、実母もまだ50代前半なので、子どもの保育園入園が決まるまで預かってくれたりしたので助かった。当時は、やはり同級生の仲良したちが集まる時とかも誘ってもらえなかったり、せっかく声をかけてもらえても子どもを預けられないとか、何より、お金がなくて行けないことが何度もあった。
子どもがいる以上、自分が遊びに行くための自由なお金が手もとになくなるとはわかっていても、なんかとても自分だけ可哀想に思ったりしてたこともある。二人目の時は全然そんなこと考えなかったから、やはり若さのせいかな、とは思う(Eさん/35歳/子ども・14歳、7歳)
「子どもが大きくなってから遊べばいいの?」
まだ結婚していない友達のSNSとか見ていると、海外旅行とかオールで遊んでたりとか、オシャレとか美容とかお給料全部つぎこめていいなぁと、まぁ、思うことはありますね。とても正直な話、ちょっと早まったかな、と思ったりすることはあります。子どもが大きくなっても30代後半とかだから、それから遊べばいいって思うけど、その年齢になって「遊ぶ」って何して遊ぶんだ?とか思う・・・(Kさん/24歳/子ども4歳)
「早くない?って言われるとモヤモヤする」
専門学校卒、22歳で結婚し妊娠、会社の同僚や周囲の友人たちに「早くない?」「もったいないー、遊べなくなるよ」と言われて、なんかモヤモヤしたものを感じました。結婚や妊娠のタイミングなんて、自分たちで考えるものなのに、意外とアレコレ言われるんだなと思いました。確かに独身時代はお給料好きに使って、彼氏と楽しいデートしてた。それが結婚したらなかなかデートなんていけないし、子どもの世話も思った以上に大変。でも、他人から「はやっ、もう子ども作っちゃったの?」って言われると、すごく嫌な感じがします(Iさん/24歳/子ども1歳半)
20代の若ママは職場でママ友関係でモヤモヤしてる
「復職して頑張るつもりなのに」
24歳で妊娠した時、直属の上司が、私に直接ではありませんが「ようやく使えるようになってきたと思ったら妊娠か」と漏らしたこともわかり、とても辛い気持ちになりました。確かにそうですが、育休とって復職すれば、まだ26歳前後、それからバリバリ仕事をする気だったのに、早いとダメなんですか?(Wさん/25歳/子ども6ヶ月)
「いわゆるマウンティングされてます」
田舎に帰ると19歳で産んだ子とかいるのでなんとも思わないんだけど、今のマンション周辺は都心部で全体的にママ年齢が高い。フルタイムで働いて、30代に入って出産して、みたいな感じで。専業主婦のママもいるけど、私はなんだか「あなたは違う種類」と分けられてる感がある。幼児教室に体験参加した時も「あーいうママいるとね」って聞こえるように言われた。その時の私の格好はカットソーにミモレ丈のスカートにミュール、周囲はワンピースやシャツにフレアスカートみたいな感じで、持ってるバッグとかも違ったし、ああ、こういうスタイルにしないと仲間に入れてもらえないんだな、とわかりました。
場にそぐわない格好をしていた私も悪いけど、あからさまに聞こえるように言わなくてもいいのに。帰宅して夫に愚痴を言うと笑いながら「世間知らずなんだな、そんなもんだよ、でもわかったならいいじゃないか、次からそうすれば」と言われました。それ以来、子どもの為に、周囲とあわせて浮かないようにはしているけど、お茶会に行くと、今の職場や専業主婦でも前の仕事の話になって、わたしは高卒でアパレルショップの販売員だったと答えると、「あら、まぁ」って、なんだろ、そのあいづち! なんかモヤモヤしたものは消えません(Eさん/24歳/子ども3歳)
今、経験していることがあなたの支えになるから
「勝手にできちゃった婚と決めつけるの、やめてほしい!」
20代前半で妊娠中の従妹が憤然とし、お正月の親族の集まりで発言した時、みんながハッとしたような表情になり、一瞬、静まり返りました。かなり前のことですが、その場の雰囲気をよく覚えています。
身内同士だからこそかもしれませんが「ちょっと若すぎるんじゃないの~?」「できちゃったから?」なんて口にしていたわけですから、彼女はもっと様々な場所で色々と言われていたのに違いありません。言う側は深い意味はなくとも、妊娠している当人にとって、チクチクと心に刺さる言葉だったのかもしれません。
私も早くに妊娠したので、当時はやはり「え、うそ、できちゃった?」と近しい友だちに聞き返され、その反応に傷つきました。もっとも今になって思えば、そんな、つい出てしまった言葉に敏感に反応していたのも、やはり20代前半という若さのせいだったのかもしれないな、とは思います。
20代の「若ママ」に対する固定観念のようなものがあり、それを前提にして話してくる人もいるでしょう。しかし、いちいち気にする必要はありません。
私だけかもしれませんが、20代の頃はとても元気でとてもパワフルな反面、とてもナイーブでとても周囲の言葉や視線に敏感でした。10代が箸がころんでもおかしい、何でも楽しく思えるいっぽうで、ふさぎこみがちで起きる事を否定的に捉えやすい年代であるように。
年齢がすべてではありませんが、年齢を重ねるごとに増えていく経験と体験が、いろいろな場面であなたを助けます。妊娠と出産と育児、それはとてつもなく大きな体験です。いくつで産んでも出産は大変だし、子育ても大変なもの、ですが、確かに年齢によって、その大変さの受け止め方に変化はあります。20歳だから、30歳だから、40歳だから、と年齢の数字が決め手なのではなく、それまで生きていた「あゆみ」によって、とらえ方は常に変わっていくものです。
でも、多くの人が、年齢というわかりやすい数字で、印象を決めつけてしまいがち。
若いママゆえに嫌なことも含めて様々な経験をするかもしれませんが、そのひとつひとつが、やがて、あなたを支える太い柱になると、どうか信じて下さい。他の人が羨ましく思える時もあるかもしれませんが、子育てという貴重な時間をあなたは手にしている。嫌なことだらけ、大変なことだらけ、「なぜ私だけが?」と思う瞬間は、年齢に関係なく、子どもを育てている間にほとんどの人が一度は思うことなのですから。
何歳であっても、ママはいつだって大変ですが、ママだからこその得られる幸せも大きいことに、やがて、いつか、感謝する日がきます。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。