仕事、妊娠、出産、子育て、夫婦関係…働くママを応援| BRAVA(ブラーバ)

2020.05.20

【休園・休校】で子どもたちの何が不安?ママたちが生活の中で工夫していること



場所によっては近日中に非常事態宣言が解除されますが、まだまだ自粛生活は長引きそう。イライラが募る生活の中で、「子どものこんなこと、こんな様子が不安」という声も多くあがっています。
園や学校に行けない日々が続き、家の中でできることも限られ、思いっきり発散できる場所もなかなかない…子どもだって、親以上にストレスを感じているはずです。
今回は、長引く自粛生活の中で、子どもたちについて不安に思うこと、それに対してママたちがどのように対応しているのか、どのような工夫をしているのか聞いてみました。

子どもの運動不足が不安!


ほとんどの時間を家で過ごすとなると、心配になるのが子どもの「運動不足」。
少しでも体を動かすよう心がけているママたちの工夫とは。

・朝と晩、犬の散歩につき合わせる
休校前は犬の散歩は私だけだったのですが、今は朝晩2回とも子どもたちを付き合わせています。朝は7時、夜は8時ごろ。朝は早起きしてシャキッとするし、体も目覚める。夜8時もだらけそうな気持ちが、歩くことでスッキリする気がします。
子どもたちとワイワイ会話したり、犬が神妙な顔でウ〇チする姿に大笑いしたり。少しは運動不足解消にもなっているし、大笑いすることで気持ちも晴れます。
〔Wさん、子ども8歳、5歳〕

・親子で縄跳び!
友人と「最近親子で運動不足だよね…」と話していたら、「縄跳びは全身使うし、どこでもいつでもできるからいいかも!」と。子どもは学校で使っているもの、私は通販でポチっと購入しました。適当に始めるとぜったいサボるので、「午前10時から20分間!」と紙に書いて壁にペタッと(笑)
子どもたちは2重跳びやはやぶさ跳びを軽々とできるようになりました。私もできなかった二重跳びが跳べるように! 子どもに一方的に「運動しなさい」ではなく、親子で一緒にやっちゃうのはおススメです。一緒なら楽しいし、縄跳びならベランダや駐車場などでサクッとできる。なにより自分が太りづらくなりました!〔Yさん、子ども9歳、7歳〕

・階段昇降ゲーム?!
近くの公園に行っても、どの時間帯もけっこう人がいる。ちょっと不安だし、ただ道を歩くだけなのは嫌がる2歳児…そこで、家の階段1段1段にぬいぐるみを置き、それをどんどん並べ替えていく、というゲーム(?)をしています。名付けて「階段昇降ゲーム」。
「次は、クマさん一番上で、ペンギンさんをここにしよう」など。階段を何度も上り下りするし、2歳児なのでまだまだ目は離せず私もガッツリ一緒にやるので、親子でいい運動になります。飽きてきたら、ベランダの端と端にぬいぐるみをガーっと並べ、「並べ替えベランダ往復ゲーム」にアレンジしたり(笑)〔Fさん、子ども2歳〕

自分もそうだけど、子どももかなり太ってきちゃって…と悩んでいる方も多いようです。中には、トランポリンや平均台を買った! というママも。在宅仕事でまとまった運動時間を取るのは難しいですが、ちょっと手が空いた時間などに親子でサクッと無理せず体を動かしてみては。

子どもが笑わなくなってしまった!?


子どもたちも「こんな日々がいつまで続くんだろう」「友達に会えない」などの不安から、親に必要以上に甘えたり(赤ちゃん返り?)、無口になったり、あまり笑わなくなったり…そんな子どもたちに、ママたちはどう対応しているのでしょうか。

・親戚のお姉さんによるリモート家庭教師
小学1年生の娘。休校になってから、2歳の妹に当たったり、できることも「できない! ママやって!」と言ったり、なにに対しても反発したり…春からランドセルを背負って登校するのを楽しみにしていた小さな心に、大きな影が差してしまったんだなーと。
「子ども同士でビデオ通話したら発散できるかな」とも考えましたが、しっちゃかめっちゃかになりそうだし、毎日やりたい!と言われても困るし…
そこで、高2のいとこ(私の姉の娘)にリモート家庭教師を週2回ほどお願いすることに(もちろんバイト代は払います)。パソコン越しに算数と国語を教えてもらいつつ、なんとなく雑談をする。1回1時間ですが、勉強後の雑談が楽しかったり為になったりするらしく、精神的にも生活面も落ち着いていきました。親が言うことよりちゃんと耳を傾けて素直に聞くし、心に響いたようです。〔Tさん、子ども6歳、2歳〕

・最高にくだらなくて笑える漫画を勧める
休校直後から、なんとなく元気がなくなってしまった長男。自粛生活の中、「気晴らしに公園とか行ってきたら?」「友達と遊んでくれば?」とも言えず…そこで、私が子どもの頃に読んでいたギャグ漫画を実家から送ってもらい、息子に勧めてみました。本人乗り気じゃなかったのですが、「いいから読んでみ!」と。ツボにはまったらしく、笑いながら読んでいるうちに少し元気を取り戻したようです。同じものがツボにはまるとはさすが親子(笑)〔Sさん、子ども9歳、4歳〕

・一緒に好きなバラエティー番組を見て大笑い!
高校1年生の長男が、休校になって少ししてからめっきり笑わなくなったんです。反抗期の名残もありますが、入学式も中止、一度も学校に行けていない、クラスの友達が誰かも知らない…そんな不安や不満が溜まった結果かな、と。
食事以外はほとんど部屋にこもっているので、食事の時は録画してあるお笑い番組やバラエティー番組をつけるようにしています。芸人やタレントの面白い言動につられて大笑いするうちに、いつもの笑顔も少しずつ戻ってきました。「勉強してるの?」も、今は禁句にしています。ともかく笑ってなんぼ!〔Hさん、子ども15歳〕

子どもにとって、「制限された生活の中で、自分から工夫して楽しみを見つける」のはとても難しいこと。ふさぎ込んだり、いつも以上に親に甘えたり反発するのは当然の反応だと思います。でも、子どもはいい意味でとても単純。なにかきっかけを与えてあげる、少しでも一緒に楽しむ時間を作るだけで、気分が上がるはずです。

生活リズムの乱れが不安!


休みだから朝遅くまでダラダラ寝て、気づいたら一日中パジャマ。夜更かしすることでまた朝が遅くなる…生活サイクルが崩れると、心身ともにバランスが崩れやすくなることも。
きっちりではないけど、ざっくりとおおまかな生活リズムをつけているママたちを紹介します。

・とにかく起きたら着替える!
コロナで休校になる前は、休日は一日パジャマで過ごすこともザラ。子どもがかなりインドア派で、家の中で犬と遊んだり、1人で寝っ転がってなにかしたり…とにかくグズグズな過ごし方でした。
休校になり、毎日が休日。親子で朝10時ごろまで寝て、着替えもせずにブランチを食べ、ダラダラとテレビを見せて…数日後「待てよ、この生活ずっとしてたらマズくないか?」と気づき(笑)、ともかく朝起きたらすぐ着替えるようにしました。
パジャマのままだと、子どもも寝っ転がってゲームをしたりしていましたが、着替えることでベランダで遊んだり、午前中に宿題を済ませたり。「着替える」って、実はかなりスイッチの入る行動だったんだ、と改めて実感しましたね。〔Hさん、子ども7歳〕

・「〇時まではipad使っちゃダメ」時間を設ける
かなーりザックリですが、午前11時までと、夕方5時以降は「ipad使っちゃダメ」時間にしています。11時まではテレビを見たり、おもちゃで遊ぶ、軽く散歩に行く。11時から12時までipadをいじり、お昼を食べたら昼寝、3時ごろ起きて少しボーっとしてからipad、5時に終了という感じ。
本人気づいていないのか、なんやかんや3時間弱しかいじれていない(苦笑)午前中11時まで見せない時間に苦戦することもありますが、今のところなんとか守っています。
〔Yさん、子ども10歳、6歳〕

・「保育園元気かな~」と決まった時間に散歩
保育園は休園ですが、毎朝登園する時間に家を出発、保育園まで歩きます。「保育園さん元気かな~。また遊ぼうね」と園舎に手を振って、少し遠回りして帰る、を日課にしています。
保育園が再開するまで、なるべく「時間リズム」を狂わせたくない。さらに朝長めに歩くことで、しっかり疲れてくれて、だいたい保育園と同じ時間帯に昼寝してくれます。
夜も寝てほしいので、夕方ベランダを一緒に駆けずり回る時間がちょっとキツイですが(苦笑)〔Oさん、子ども2歳〕

一日の大半を過ごす園や学校、生活リズムがしっかり身につく場所でもあります。今さらながらそのありがたさをしみじみ実感…家事や仕事に追われながら、子どもの生活リズムを崩さず過ごすのは難しいですが、「これとこれだけはやる」「この時間にこれをする」など、小さな決め事を守るだけでも生活のメリハリがつきそうです。

「まあ、いっか!」という諦めの心を鍛える


「子どもがテレビばっかり!」 「ご飯を作る気になれず、3日連続ラーメン」家にこもっていると、ひとつひとつにいつも以上にイライラしたり焦ったり。
こんな状況だからこそ、「まあ、いっか」と諦めることが大切なのかもしれません。

・テレビを見すぎでも罪悪感を捨てる!
年齢も性別も違う3人きょうだい。見たい番組がぜんぜん違うのに、我が家にテレビは1台だけ。朝の子供番組を2時間ほど次男(4歳)が見た後、録画のアイドル番組を長女(9歳)が見る、その後長男(16歳)が録画のバラエティーを見る、その後もケーブルテレビのキッズチャンネルを見たり…ほぼ延々とテレビがついている状態です。休校になったばかりの頃は、「もうそろそろ消しなさい」と声を掛けたり、罪悪感を持ったりしましたが、今では「みんな元気で笑っててくれればいいかぁ…」と、諦めの境地(笑)。
長男も長女も一応学校の課題やリモート授業などはこなしているので、よしとしています。
〔Tさん、子ども16歳、9歳、4歳〕

・勉強しない日があったって大丈夫
あまり学校が好きではなかった小3の息子。休校ラッキー! とばかりに、ゲームや漫画三昧、好きなことを満喫している様子。学校から宿題は出ているものの、毎日コンスタントではなく、溜め込んでから3日に1日、ヘタすると1週間に1日くらいしか勉強していません。
最初のほうは「宿題は、毎日ちゃんと少しずつやるもんだよ」と口うるさく言っていました。でもそれに対して怒るか、生返事でやらないか…息子なりにもストレスが溜まってしまったようです。
私が気持ちを切り替えて「長い人生の中で、2~3ヶ月ろくに勉強しなくたって、大丈夫。まだ3年生だし取り戻せる」と長い目で見守ることにしました。〔Iさん、子ども9歳〕

・テイクアウト弁当頼りでいい!
近所のレストランや定食屋さんが、コロナの影響で軒並みテイクアウト弁当を始めたので、昼ご飯はもっぱらそれに頼っています。500~800円なので、価格的にも栄養的にも「作らなくてごめん」という気持ちは、ほぼなし(苦笑)店を変えて、昼も夜もテイクアウト弁当なんて日もあります…
自分で作るより美味しいし、見た目もきれいだし、「頑張って3食作らなくても、まあいっか!」ですね。〔Fさん、子ども10歳、7歳〕

「諦めの心を鍛える」実は今一番大切なことかもしれません。何でもかんでも諦めまくるのはダメですが(笑)、「長い目で見たら、今はこんなの屁でもないわ!」ということは、目をつぶっちゃいましょう!

園や学校に行けない、友達と会えない、好きなように外に出られない…子どもにとって、大人が思っている何倍も悲しくて不安な状況です。そしてそれはみんな同じ。「ステイホーム」と言われている中で、その「家」が一番楽しく安心できる場所にしてあげたいですね。とはいえ、パパやママだってイライラも不安も溜まっていくはず。だって、人間だもの。さらに一日中元気がなく反抗的な子どもの相手をしていたら、なおさらですよね。
少しだけ手助けしてあげる、「これだけはやって、あとはやらなくていい」、「なるべく諦める」など、「やるべきこと」や「やらなきゃいけない!という気持ち」を断捨離しながら親子で不安を吹き飛ばしていきましょう。

田崎美穂子

, , , , ,