2020.10.19
子育てのヒントをもらえる!?保育士さんと保育園の送迎時に数分でも会話をしてみよう
毎日たくさんの子どもを見ている保育士さん、なかにはお子さんのいる保育士さんも。先生であり、そして先輩ママでもありますよね。
連絡帳でも子どもの様子は分かりますが、あわただしい送り迎え時間の中で、少しだけ保育士さんと話してみませんか。毎日子どもと向き合っている保育士さんに助けられたり、ヒントをもらえたりしますよ。
私も、保育士さんとの会話でたくさん大切なことを教えてもらいました。上2人が保育園に行っていたときは、お迎え時に会うママ同士より保育士さんと話していたことが多かったかも。
実はありがたい相談相手
私(42歳、フリーライター)の話ですが、長男(現在11歳)が1歳半のとき、第1次反抗期なのか、ものすごい「イヤイヤ」が始まりました。しかもそのとき第2子妊娠中。
仕事と家事の疲れと、妊娠で思うように身体が動かないイライラ&ストレスが溜まって、ある日お迎え時に息子がぐずりにぐずったとき、思わず保育士さんの前で涙ぐんでしまったのです。妊婦は涙腺弱いし(言い訳)。
それまでは保育士さんとは挨拶程度で、あまり会話をしていませんでした。
そのとき、保育士さんが、自分が第2子妊娠中に3歳の上の子が言うことを全然聞かなかったこと、保育園の子どもでも同じような状況の子はたくさんいるということを教えてくれて、「ああ、うちだけじゃないんだ、そういうもんなんだ」とすごくホッとしたのを覚えています。
そして、ご自身の経験と日頃接している子どもたちの様子などから「長い目で見て、危険がない程度に放っておけばいい。気にしすぎて、どうにかしなければいけないと思い込まなくていい」という貴重なヒントもいただけました。
この会話はほんの数分。その数分で本当に救われたのです。もしこの会話がなければ、長男に思いっ切り手をあげていたかもしれませんでした。恐ろしや……
なんとなく夫や親やママ友にも話せずにいたことをポロっと話せる相手。預かって子どもの面倒を見てくれるだけではない、保育士さんの懐の広さと温かさに本当に感謝・感動しました。
ノートには書いていない子どもの様子を知ることも
お子さんが年少クラスのOさん(33歳、経理職)は、普段お迎えも一番遅く、帰りもバタバタ。ある日ノートに書いてある1行が気になり、そこから保育士さんとの会話が増えたそうです。
ある日のノートに「珍しくお友だちの使っていた車のおもちゃを取り上げていました」と書いてあったんです。その日のお迎えのときも、特に保育士さんからお話はありませんでした。
息子はおっとりした穏やかな性格、おもちゃは取られることはあっても、取るようなことはしないのに……と少し不安になり、翌日のお迎えのときに保育士さんに聞いてみました。
すると「どうやら、その(取り上げる)前にお友だちに3回もMくんがお気に入りのおもちゃを取られてしまったという経緯があったようなのです。でも、Mくんがお友だちから取り上げるのは初めてなので、自分の意志がはっきり出せるようになった証拠だと思いますよ。説明不足でごめんなさい。」とのこと。
その日を境にノートでは分からなかった普段の保育園での様子を少しずつ聞けるようになりました。
家ではやらないのに、保育園ではこんなことができているんだ、と子どもの頑張っている姿と成長を感じられることも。
また、「取り上げたときは頭ごなしに怒らないで、どうして取ったのか、しっかり目を見て答えさせるようにしています」など、このようなときは保育園ではこう怒ったりなだめたりしているのか、という子育てする上でのヒントも聞けたし。
あのとき保育士さんと話をして本当によかったと思っています。
気になったことをこちらから働きかけて引き出すのも大切ですよね。保育士さんは毎日たくさんのお子さんを見るだけでてんてこ舞いだと思いますが、きちんとひとりひとりの様子や成長を見守ってくれているのです。聞かない手はありません!
お支度の間のほんの2~3分でいい
まあいいか、と放っておいて不安や不満が大きくなってしまう前に、送り迎えのときにちょこっと伝えたり相談するだけで、意外と簡単に解決したり気持ちが収まったりするものです。
人って、1分間の会話でもかなりいろんなことを話せるもの。子どもが靴下と靴を履いているほんの2~3分でも、保育士さんと会話してみませんか。そして気になることもどんどん聞いちゃいましょう!
※この記事は2015年7月に公開されたものです。
田崎美穂子
mamaライター