2020.11.11
さらなる自粛生活に親子で限界!コロナ禍の「週末の過ごし方」「子どもたちの遊び」への工夫とは?
コロナ感染者数がなかなか減らず、首都圏には2回目の緊急事態宣言がでました。特に東京では2000人を超える日もでてきました。今回の緊急事態宣言は休校や登園自粛との対処方針には入ってませんが、子どもをもつ多くの家庭では、もう近くの公園にも飽きてきて、おウチ遊びにも限界が…特に小さい子どもがいると、週末が来るたびに「さて、今週もどう過ごそうか」と頭を悩ませたり、つい憂鬱になってしまったりしているようです。
そこで今回は、そんなコロナ禍の週末をみんなはどう過ごしているのか、ママたちに緊急アンケートを取ってみました。「あ、ウチと同じ」「こんな過ごし方もあるのね」など、共感したり参考にしたりしていただければ、と思います。
知らない道をたくさん歩く
ちょっと知らない道を歩いてみたら、新しいお店や公園を発見! 近所の散策を楽しむようになった、という過ごし方を紹介します。
・いつも行く公園が密状態…
週末は必ずと言っていいほど行っていたすぐ近くの公園が、満員状態。コロナで外出できない時期、みんな考えることが同じなんでしょうね。時間をずらして早い時間に行っても、すでに人でいっぱい。外だから換気はばっちり(?)とはいえ、完全な「密状態」でしたね。
そこで、「ちょっと遠くの公園に行ってみようか」と提案。上の子は「えーっ」と渋っていましたが、下の子が「探検、探検!」とノッてくれて(笑)今は、家から徒歩15~20分ほどのところにある、遊具は少なめですが広い芝生がある公園まで行っています。毎回違う道を通りながら、「この家可愛い!」「こんなところにこんなお店がある」など、発見しながら道中も楽しんでいます。今の公園が混んできたら、またほかの公園を探そうかな。
〔Yさん、子ども5歳、3歳〕
・新しいパン屋さんができたのをきっかけに
週末は車でアウトレットやショッピングモールに行くことが多かったのですが、コロナ禍は家でダラダラ過ごすことが多くなってしまいました。
ある日、ポストに「パン屋オープン」のチラシが入っていたので、「行ってみようか」と思い立ちました。腰の重い主人と子どもを引き連れて、知らない道を通っていると、主人が「この街に40年以上住んでるのに、この道全然知らなかった…」と妙に感動していました。私も住んでから10年経ちますが、街なかをゆっくり歩いたことなかったな~と。今ではほぼ毎週末、コロナ禍じゃなかったら通らなかったような道を、家族で散策するようになりました。〔Uさん、子ども7歳〕
家の中でできるゲームを買い込んだ
出費はちょっと痛いものの、家の中でみんなでできるボードゲームやゲームソフトを何点か買ったご家族も多いようです。コロナ禍がまだまだ収まりそうにないし、元は取れるかも!?
・「とにかくスマホ!」が減ったかも
「コロナで家にいる時間が長いから」と、ゲーマーの夫がゲームソフトをたくさん買ってきました。そのときは「ゲーム漬けになっちゃうじゃん!」と怒りましたが、週末は私のスマホを借りて動画を見っぱなしだった息子が、主人と1~2時間(長い!?)ほど一緒にゲームすると満足してくれるようになりました。いまだに時々「スマホ貸して~」とせがんできますが、見る時間は確実に減りましたね。〔Sさん、子ども6歳〕
・子どもの手先の訓練になった
身体も弱く、発達障害がある長女。持病もあり、万が一コロナにかかったら大変なので、外出もほとんどできません。そこで、学校や療育(※)で娘が気に入っているおもちゃやボードゲームを購入しました。ボードゲームは大人がやっても意外と楽しめるし、おもちゃも下の子と一緒に遊んでいます。なにより、手を使うものばかりなので、家でも手先の訓練ができて良かったですね。もちろん、タブレットで動画を見たりして過ごす時間も多いですが…(苦笑)〔Hさん、子ども8歳、4歳〕
※療育…心身に障害をもつ児童が、社会的に自立できるよう、医療と教育のバランスを保ちながら発達支援をする施設。
運動器具を買って、親子で運動
家が狭くても置ける運動器具などで、外に行かなくても体を動かせるように工夫しているママたちに話を聞いてみました。
・飛ぶと音が鳴る音楽トランポリン
跳ぶだけで音やメロディーが鳴るトランポリンを購入しました。防音シートを二重に敷いているのですが、一度階下の人に「すみません、うるさくないですか?」と聞いたところ、「全然大丈夫!」と。ホッ…騒音も防げているようなので、心おきなく跳んでいます。かなりミニサイズですが、手すりもついていて安全性も高い。耐荷重60kgなので私もたまに跳んでいます(笑)今のところ子どもも飽きることなく遊んでくれていますが、いつまでもつか…〔Iさん、子ども5歳、3歳〕
・折りたたみ卓球テーブルは楽しめる!
コロナ前は、家族でよくキャンプに行っていたのですが、今はそれもままならず…ちょうどキャンプ用の折りたたみテーブルが壊れて、主人がネットで調べていると「あ、これよくない?」と買ったのが「折りたたみ卓球テーブル」。
要は折りたたみテーブルにネットを後付けするだけですが、子どもたちは滅茶苦茶ハマっています。私も時々相手をしますが、子どもがかなり上手くなってて、ビックリしています(笑)〔Fさん、子ども11歳、8歳〕
料理・お菓子作りを楽しむ!
親子で一緒にご飯やお菓子を作って過ごす方もいるようです。子どもも料理が好きになってくれるし、将来にも役立つ。なかなか実践的な過ごし方かもしれません。
・新聞の料理欄を読んで作るように
リモートで家にいる時間が長かったとき、(私が)新聞をじっくり読むようになりました。料理欄にデカデカと載っていたビーフシチューの写真を、休校中の子どもが覗き込んで「美味しそう!!」と。「じゃあ作ってみようか」となったのがきっかけです。
いつもならレトルトのビーフシチューの素で済ませてしまいますが、初めてちゃんと作りましたね(笑)子どもも調味料を合わせたり野菜を切るのが楽しかったようで、自ら新聞の料理欄を見るようになり、「これ作りたい」と一緒に料理する機会が増えました。
〔Oさん、子ども9歳、7歳〕
・子どもが休日のおやつ当番
コロナ禍の週末はやることがなくて、なんとなく「クッキーでも作ってみようか」ということに。そこから子どもがハマり、今では一人でホットケーキミックスレシピを研究(?)しています。休日は、クッキーやパウンドケーキ、バナナケーキなどを作ってくれるように。
「次はこれを混ぜてみようかな」「この味にしてみようかな」と工夫したり、想像を膨らませたり。コロナで外出できないのは寂しいだろうと思いつつ、お菓子作りをとても楽しそうにしているし、娘にとって幸せな時間になっている気がします。でも、後片付けもやってほしいな~…(苦笑)〔Tさん、子ども11歳〕
行きたいところに行けない、連れて行ってあげられない…外に行けないから、子どもの体力を持て余しちゃう…パパもママも子どもも、何とももどかしい気持ちで迎える週末となってしまいますよね。でも、だからこそ発見したこと、楽しめることもあると思います。それは案外、近所や家の中で見つかるかもしれません。「こんな時だからこそ、ちょっとやってみるか」くらいの気持ちで、今しかできないことを見つけて少しでも楽しんじゃいましょう。
田崎美穂子
mamaライター