2020.12.01
「イマドキ小学生のクリスマス事情」プレゼントの平均金額からサンタ神話をリサーチ!
いよいよクリスマスも近づいてきましたね。今回は、いまどきの小学生クリスマス事情を
- クリスマスプレゼントの金額
- サンタを信じなくなってきた時の対応
- クリスマス会の開催
3つの方向からリサーチ、私の体験談も含めて参考にして頂けたらと思います。
▼実際に小学生にあげるクリスマスプレゼント平均金額
皆さんどれぐらい「クリスマスプレゼント」にお金を使っているのでしょうか。なんでも10万円なんていうセレブなご予算のお宅もあるようですが、平均予算は「6,512円」となっています(引用:バンダイ子供アンケート)。おおよそ5,000円から6,000円というのが相場なのでしょうか。
とはいえわが家を考えてみると、小学生にもなると欲しがるのはゲームソフト、ゲーム機、タブレット……それだけで10,000円以上のものばかりです。平均金額ですから、小学生でも低学年と高学年では差があるでしょう。
子どもに欲しい物を書いたサンタさんへの手紙を書いてもらっているお家も多いのではないでしょうか。それを見た「ママ・パパサンタ」が「それはどうかなぁ~? サンタさん、たっくさんプレゼント用意するからね、無理じゃないかなぁ~?」なんぞとワケのわからない言い訳をするのもよくある話(笑)
高いものは「祖父母と共同で」なんていうやり繰りもあるでしょうね。モノより思い出、とは言いますが、結局クリスマス商戦にのっかっているような気がしてなりません。とはいえ、出所の財布は一緒なのに、今だに夫に「頑張ってる私にティファニーを!」などと迫ってしまう自分が、子どものプレゼント代にアレコレ言える立場でもないんですけれども。
プレゼントの平均金額や相場、というより、考え方でしょう。
「枕もとのプレゼント」眠れない程興奮して待っている時期は、本当はほんの数年、10年もないかもしれないんですね。クリスマス商戦にのっかってるとしても、たった10年の「実は親の楽しみなのかも」です。「プレゼント代っていくらぐらいが妥当なの?」と考えすぎず、それぞれのやり方で楽しむのが一番という気がします。
▼サンタさんって本当にいるの?どう答えたらいいの?
「どうせサンタさんなんて、いないんでしょ」子どもがこう口にした時、成長を感じるとともに一抹の淋しさも感じます。
有名な「サンタさんを信じますか」問答をご存知でしょうか。バージニアという少女が100年以上も前に新聞社に質問をし、それに記者が答えた手紙が今なお「サンタ神話の最も正しい答え」として多くの人に支持されています。(引用:ニューヨーク「サン紙」社説)
バージニアという少女が「サンタクロースは本当にいるの?」と投げかけた質問に答えたのが、ニューヨークのサン紙の社説を担当していた記者のひとりでした。
実はね、ヴァージニア、サンタクロースはいるんだ。
愛とか思いやりとか労りとかがちゃんとあるように、サンタクロースもちゃんといるし、そういうものがあふれているおかげで、人の毎日は、癒されたり潤ったりする(中略)。
サンタクロースがいないってことは、子どもの素直な心も、作り事を楽しむ心も、人を好きって思う心も、みんな、ないってことになる。見たり聞いたりさわったりすることでしか楽しめなくなるし、世界をいつも温かくしてくれる子どもたちの輝きも、消えてなくなってしまうだろう
ごく一部を抜粋したものです。この後、記者は目に見えない世界には、こじ開けあられないカーテンみたいなものがかかっていて、素直な心や、誰かを好きになる心だけが、そのカーテンをあけて中を見る事が出来る、と続けています。
要約してしまえば「信じている人には見える」というサンタ神話に近いのですが、記者の真摯な気持ちが胸を打ちます。子どもに「見えなくても、目の前に現れて確かめられなくても、それを見ようとする心、信じる心を持つ事の大切さ」を説いているように思えてなりません。
私も子どもには「その目に見えるものだけが本当なのではなくて、見えなくても信じたり、想像したりできたら、それは存在するのと同じなんだよ」といった事を繰り返し、語りかけています。
もしかしたら、私たち親が一番「見えないもの」を信じる気持ちを失っているのかもしれませんが……。
▼やりすぎ「小学生」クリスマス会には要注意
ワーママにありがちなのが、この時期ぐらいと思って子どもに「日曜日には友達を何人か呼んでいいよ」=なぜかいつの間にかクリスマス会開催という事態です。普段、働く母だからこそ、1年に1度ぐらい「クリスマス会をやってあげよう!」なんて思ったりもします。
ところが、小学校低学年ぐらいでは、「誰と誰を呼ぶ」という範囲が非常に曖昧です。経験上私が感じているのは、保育園や幼稚園時代は呼ぶ仲間も「ほぼ親の交流範囲」であり親が選ぶような所があります。いっぽう小学校高学年となると、子どもも仲良しという定義がはっきりとして数人をしっかり選んで呼ぶ事ができます。
小学校低学年だと、小学校へ入学し母親の知らない所での友人関係があって、把握しきれなくなってきます。ところが、まだまだこの年齢だと、イキオイだとか、たまたま側にいたとか、その程度の事で「ウチでクリスマス会やるからさ~、おいでよ!」などと気軽にお誘いしてしまいます。
数年前にママ友がウンザリしたように私に言った事があります。子どもに言われるままにお友達を誘って呼んだのはいいけれど、次の保護者会で「うちの子、仲良くしてもらってるみたいなのに、クリスマス会呼んでもらえなくて泣いてたのよー」……と明るく(しかしかなり厭味に)言われて、かなり焦ったのだとか。別の所からは「お宅でクリスマス会やったんですってね、ウチはなんでやってくれないのって子どもに責められちゃって大変なのよねぇ」とチクチク言われたようです。
「ガタガタ細かい事言うな!」と言い返したいところですが、子どもの仲間意識が多少なりとも目覚めてくる4歳ぐらいから小学校低学年あたりまでは親もかなり敏感です。逆になって考えると、普段から子どもの話によく出てくる仲良しの子に「ウチの子だけ、クリスマス会に呼ばれなかった」と知ったら、やはり少し複雑な思いになるかもしれません。
冬休みにかけての週末に、「たまには子どもの友達を家へ呼んであげよう」となったら、あくまで「おうちに呼ぶ」というスタイルに徹した方が無難かもしれません。
ちなみにママ友を子連れで呼ぶクリスマスのホームパーティーも同じ。少人数精鋭主義か、いっそ大勢呼んで「うちは普段は共働きでなかなか、みんなを招待できないから」とここで周囲に「フルで働いているけど、出来るときはドカ~ンと返礼しちゃうよ」アピールするのも手です。
いずれにしてもジングルベルの鳴る、イルミネーションの美しいシーズン。ギスギスせずに、楽しく過ごしたいですね! パパサンタから、あなたへも素敵なプレゼント(モノより思い出でもね!)がある事を祈ってます。
わたし、夫のスケジュール帳にしっかり「ママにプレゼント買う」とメモした付箋、昨日貼っておきました(笑)。
※この記事は2016年12月に公開されたものです。
大橋 礼
ライター
年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌!本とお酒があればよし。