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2021.02.17

子どもが小学校入学までの短期間にやっておくべきこと!先輩ママが自身の体験からアドバイス!


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4月に、我が子は晴れてピカピカの1年生! 好きな色のランドセルを買って、入学式用の洋服も買って…着々と準備を進めているママも多いと思います。
でも、準備が必要なのはママだけではありません。子どもも、入学に向けて少しずつやっておいたほうがいいことがあるようです。
今回は、「入学前にやっておくべきこと!」ではなく、「これをやっておいてよかった」ことを、先輩ママたちに聞いてみました。

ひらがなは読み書きできたほうがいい

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「入学前に読み書きはどのくらいできていればいいの?」と悩んでいるママ多いと思います。「自分の名前が書ければいい」という意見もありますが、どうやらそうでもないようで…

・保育園のかるたブームに便乗し、ウチでは書く練習を
娘が年長のとき、保育園でかるたがブームに。先生がひらがな・カタカナ両方のかるたを用意してくれて、しかも毎日やるので、自然と読めるようになっていきました。それに便乗して、家では時間のあるときだけ、書く練習。
小学校入学時にすでに書けるようになっていたので、新たに「きれいに書く」ことを目標に頑張っていましたよ。おかげで(?)、字は読みやすくきれいなほうだと思います。
〔Yさん、子ども10歳、8歳〕

・入学早々から音読の時間があった
絵本が大好きで、よく読む本は暗記するほど。でも、字を読めているわけではなかったので、年中の終わりくらいから、文字が大きめの絵本を数冊買ってきて、ゆっくり字を追いながら読むようにしました。そのうちに字に興味を持ち、文字の小さな絵本でも、自分で音読できるようになりました。
入学早々、昼休みに音読のテスト(短い文章ですが)がある学校だったので、読めるようにしておいてよかったと思います。〔Tさん、子ども13歳、11歳、4歳〕

・読める、書けることが自信につながる?
大好きな仮面ライダーのキャラクターのおかげで、カタカナは自然と読めるようになっていました。でも、ひらがなが今ひとつ。そこで、お風呂の壁に貼れるひらがな表とカタカナ表を購入し、お風呂で毎日2文字ずつ覚えるようにしました。まずは声に出して読む、それから曇った鏡に指で書く。「今日はやだ」という日もありましたが、お風呂という短い時間にサクッとできるし、忘れたら繰り返せばいい。私にとっても息子にとっても、いい方法だったと思っています。
入学後は、「読める、書ける」ことが自信につながったようで、授業中も手をあげることが多かったですね。〔Oさん、子ども11歳〕

プリントなどに自分の名前を書く、1年生といえども黒板のばんしょがあるなど、入学早々から読んだり書いたりする機会は意外に多いようです。そう考えると、ひらがな・カタカナの読み書きは、できるに越したことはないかもしません。

数の概念や、「前から何番目」などは理解できたほうがいい

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数を数えられれば充分。筆者もそう思っていました。でも、ただ数えられるだけで、数を概念として捉えることができないと、実はさまざまな場面で困るケースも出てくるようです。

・「教科書の○ページを開いてください」についていけなかった…
やっておけばよかったという話なのですが…長女は、年中くらいから100までは数えられたので、勝手に「数は分かってるんだ」と思っていたんです。でも、入学1週間目くらいに、先生が「ちょっと先の46ページを開いて」と言ったときに、さっと開けず、1ページ目から順に数えながらめくっていったそう…ほかにも何人か同じ子がいたみたいですが、数えられる=数を分かっているわけではないんだ! と反省しましたね。今となっては笑い話ですが、100まで数えられるより、50くらいまでの数の概念をしっかり教えてあげればよかったと思っています。〔Sさん、子ども12歳、7歳〕

・いくつといくつで10になる、という学習をしておいてよかった
入学して割とすぐに、ブロックを使って足し算の学習が始まりました。「ブロックを2個出して。あと何個出すと5個になる?」という授業が、割とスピーディーに進んでいったようです。この時点でつまずいてしまう子が割と多かったようですが、長男は年中の頃から大好きなレゴで、「あといくつ積めば10個」と遊びながら覚えていったので、授業の理解も早かったようです。〔Fさん、子ども9歳、3歳〕

・「順番」の概念は理解しておいたたほうがいいかも
小学生になると、整列して行動したり、授業中に「前から○番目までの人、立ってください」などの指示が増えます。先輩ママから「順番の数え方は分かってたほうがいいよ」と言われ、最初は「ふーん」くらいにしか思っていませんでした(笑)でも、ふと見たサイトで、順番の概念って子どもにとっては意外と難しいことが分かったんです。たとえば「前から3番目の人」と「前から3番目までの人たち」の違い、子どもにはとても分かりづらい。ネットの幼児向けドリルを使って、入学前に教えました。ちょこっとですが…でも、それでけっこう理解できたようで、迷わず行動できていたみたいです。〔Sさん、子ども8歳〕

 

数や順番は、算数に限ったことではなく、生活の中のさまざまな場面で使うことが多いですよね。小学校の先生も分かりやすく指示してくれますが、ある程度分かっていたほうが、子どもも迷うことなくスムーズに行動できるようです。

時計を読めるようにしておく

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時計に関しては、ひらがなと同じくらい悩んでいるママが多いようです。小学校に上がると、「何時何分までに着替えて、校庭に集合」など、時間指定で指示が出されることもあります。やはり時計も読めたほうがいいようですね。

・生活の中で、なるべく時間を意識させた
保育園の最後の保護者会で、先生から「小学校では、自分で時間を見て行動しなければならない機会が多くなります。今からでも、時間を意識させて過ごしてみてください」というお話がありました。なるほど、と思い、「○時○分に家を出るよ」「この番組が○分に終わるから、そしたらテレビ消すよ」など、毎回ではないですが、なるべく時間とセットで言うようにしました。子どももなんとなく時計を見ながら、ちょっとずつ自分で動くようになりました。学校でも、時間を見て、早め早めの行動ができているようです。〔Iさん、子ども7歳、4歳〕

・学校生活に、時計は不可欠!と感じて…
入学前学校見学に行ったとき、壁に「1時間目はじまり」「中休み」など、一日の流れを時間で示したものと時計の絵が貼ってあったんです。まずい、ウチの子時計ぜんぜん読めないし興味ない! と、慌てて時計ドリルを買ってきて勉強しました(笑)
付け焼刃でしたが、入学時には5分刻み(まだ1分単位はあやふやでした)で時計を読めるように。学校生活を送る分には問題なかったし、時計の授業もすんなり理解していったようです。〔Yさん、子ども8歳、6歳〕

保育園では、先生がその都度「お散歩に行きます」「お部屋で遊びます」など声掛けをしますが、小学校はそうはいきません。生活の中でなんとなく時間を意識する、から始めてみては。

自分のものは自分で準備できるように

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保育園時代は、準備はほぼすべて親がしますよね。しかし、小学校に上がったら、自分のものは自分で準備&管理が基本。持ち物も保育園の何倍も増えるし、大変そう…

・保育園の持ち物を前の晩に一緒にチェック
年長の2月くらいから、保育園の持ち物を前の晩に一緒に確認するようにしました。あえて、1~2個入れ忘れて、本人に気づかせる、なんてことも。そのたびに「ママ忘れてるよ!」と怒られましたが(笑)
小学校に上がってからは、たまにヘルプはしましたが、自分でしっかり持ち物の確認作業ができるようになっていました。〔Iさん、子ども7歳、4歳〕

・整理整頓ができることも、学校生活においては大切なこと
もうすぐ小学生なのに、出したおもちゃは出しっぱなしだった長男。これはマズイと思い、「2回連続片づけられなかったら、ごみ箱行き」というルールを設けました。何回かゴミ箱行きを経験しながらも、徐々に片づけ癖がついていきました。加えて、自分の衣類を棚にきれいにしまう練習。最初はぐっちゃぐちゃでしたが、慣れてくると畳んだ洗濯物から自分のものを取って、ちゃんと棚にしまうように。
学校の棚を見ても、息子の棚は割と整然としていて、嬉しかったですね(笑)整理整頓ができることも、小学校生活を送るにあたって大切だと思います。〔Sさん、子ども12歳、7歳〕

学校でも、自分の棚にきちんとしまい、必要な時に出すという作業が多くなります。それがスムーズにできるためにも、年長の終わりくらいから、準備などのお手伝いをさせるのもいいですね。

短時間でいいから座って学習できるように

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保育園で過ごす時間は、ほとんどが自由時間。園庭や公園で走り回り、部屋でも自分の好きな遊びをして…しかし、小学校に入学した途端、約40分の授業を座って聞かなければなりません。

・1日15分、ママと対面で簡単な勉強の練習
保育園では元気いっぱいの自由人、こんなんで小学校に入ってから授業を受けられるのか? と心配でした。保育園の面談で先生に相談したところ、「1日10分でも20分でもいいから、座ってなにかする時間を作るといいかも」というアドバイスをいただきました。
最初から「勉強」という感じになると嫌がると思ったので、お絵かきや積み木などでスタート。そのうち対面で座って簡単なドリルを始め、時間も5分、10分と伸ばしていき、15分座って集中できればいいかな、というところまで持っていきました。週4くらいはやってたかな。とはいえ、夕飯の支度の前、あるいはお風呂の直前などに15分間やるだけ。心配でしたが、授業も魅力的だったのか、しっかり受けられていたようです。〔Uさん、子ども9歳〕

・年長になってから、公文を始めた
保育園で同じクラスの仲のいい友達に誘われて、家からすぐ近くの公文に通うことに。好きな時間に行って課題が終わったら帰るという、割とアバウトなところが、まだ小さい保育園児には合っていたと思います。小学校の授業くらいの時間を座っていられればいいと思って始めましたが、算数も身について、ありがたい結果となりました。〔Fさん、子ども9歳、3歳〕

いかがでしたか。親にとってはもちろん、子どもにとっても保育園とはまったく違う未知の世界。それが突然4月から始まるわけです。いろいろ事前にやっておいても、入学してから慌てたり戸惑うことも出てくると思いますが、この記事が「これをやっておいたから、親子ともに落ち着いて新生活を迎えられた」という一助になれば幸いです。
次回は、やっておいたほうがいいこと〔親編〕をご紹介します。

※この記事は2017年12月に公開されたものです。

田崎美穂子

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